TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025102356
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219749
出願日
2023-12-26
発明の名称
カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置、および固体撮像素子
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
G02B
5/20 20060101AFI20250701BHJP(光学)
要約
【課題】本発明が解決しようとする課題は、低粘度で温度変動下でも保存安定性が高く、ろ過性、耐光性が良好であり、結晶性異物を抑制し、水しみやパターン形状にも優れたカラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、およびそれを備えた液晶表示装置、固体撮像素子を提供することにある。
【解決手段】上記課題は、赤色顔料(A)、色素誘導体(B)、バインダ樹脂(C)、および有機溶剤(D)を含むカラーフィルタ用着色組成物であって、色素誘導体(B)が、一般式(1)で示されるキノフタロン系色素誘導体(B1)と、一般式(2)で示されるキノリン系色素誘導体(B2)または一般式(3)で示されるキノリン系色素誘導体(B3)のいずれかとを含有し、有機溶剤(D)が、沸点100℃~200℃の水酸基を有する有機溶剤(D1)を含有することを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物によって、解決される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
赤色顔料(A)、色素誘導体(B)、バインダ樹脂(C)、および有機溶剤(D)を含むカラーフィルタ用着色組成物であって、
色素誘導体(B)が、下記一般式(1)で示されるキノフタロン系色素誘導体(B1)と、下記一般式(2)で示されるキノリン系色素誘導体(B2)または下記一般式(3)で示されるキノリン系色素誘導体(B3)のいずれかとを含有し、
有機溶剤(D)が、沸点100℃~200℃の水酸基を有する有機溶剤(D1)を含有することを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物。
一般式(1)
JPEG
2025102356000075.jpg
73
86
[一般式(1)中、R
1
~R
13
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有しても良いアルキル基、置換基を有しても良いアリール基、置換基を有しても良いアルコキシル基、-SO
3
H、-COOH、-SO
3
Hもしくは-COOHの金属塩、または-SO
3
Hもしくは-COOHのアルキルアンモニウム塩を示す。ただし、R
1
~R
13
のうち少なくとも一つは、-SO
3
H、-COOH、-SO
3
Hもしくは-COOHの金属塩、または-SO
3
Hもしくは-COOHのアルキルアンモニウム塩である。]
一般式(2)
JPEG
2025102356000076.jpg
73
86
[一般式(2)中、R
21
~R
33
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有しても良いアルキル基、置換基を有しても良いアリール基、置換基を有しても良いアルコキシル基、-SO
3
H、-COOH、-SO
3
Hもしくは-COOHの金属塩、または-SO
3
Hもしくは-COOHのアルキルアンモニウム塩を示す。ただし、R
21
~R
33
のうち少なくとも一つは、-SO
3
H、-COOH、-SO
3
Hもしくは-COOHの金属塩、または-SO
3
Hもしくは-COOHのアルキルアンモニウム塩である。]
一般式(3)
JPEG
2025102356000077.jpg
85
86
[一般式(3)中、R
41
~R
53
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有しても良いアルキル基、置換基を有しても良いアリール基、置換基を有しても良いアルコキシル基、-SO
3
H、-COOH、-SO
3
Hもしくは-COOHの金属塩、または-SO
3
Hもしくは-COOHのアルキルアンモニウム塩を示す。ただし、R
41
~R
53
のうち少なくとも一つは、-SO
3
H、-COOH、-SO
3
Hもしくは-COOHの金属塩、または-SO
3
Hもしくは-COOHのアルキルアンモニウム塩である。]
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
キノフタロン系色素誘導体(B1)、キノリン系色素誘導体(B2)、キノリン系色素誘導体(B3)が、下記式[1]の質量比率を満たすことを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ用着色組成物。
[1]10% ≦ (B1)の質量 / ((B1)の質量+(B2)の質量 +(B3)の質量)≦ 90%
【請求項3】
有機溶剤(D1)の含有量が、有機溶剤(D)中1~30質量%であることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用着色組成物。
【請求項4】
さらに、塩基性基を有する樹脂型分散剤(E)を含有することを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用着色組成物。
【請求項5】
塩基性基を有する樹脂型分散剤(E)が、下記一般式(4)、一般式(5)、および一般式(6)で表される構成単位からなる群より選ばれる少なくとも一つを含むアクリル系ブロック共重合体を含有することを特徴とする請求項4記載のカラーフィルタ用着色組成物。
一般式(4)
JPEG
2025102356000078.jpg
58
51
(一般式(4) において、R
101
~R
103
は、相互に独立に、水素原子、又は置換基を有していてもよい鎖状若しくは環状の炭化水素基を示し、R
101
~R
103
のうち2つ以上が互いに結合して環状構造を形成してもよい。R
104
は水素原子又はメチル基を示し、Xは2価の連結基を示し、Y
-
は対アニオンを示す。)
一般式(5)
JPEG
2025102356000079.jpg
60
55
(一般式(5)において、R
105
及びR
106
は、相互に独立に、水素原子、又は置換基を有していてもよい鎖状若しくは環状の炭化水素基を示し、R
105
及びR
106
が互いに結合して環状構造を形成してもよい。R
104
は水素原子又はメチル基を示し、Xは2価の連結基を示す。)
一般式(6)
JPEG
2025102356000080.jpg
63
55
(一般式(6)において、R
107
は水素原子、炭素数1~18のアルキル基、炭素数6~20のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基、アシル基、オキシラジカル基、またはOR
112
を表し、R
112
は、水素原子、炭素数1~18のアルキル基、炭素数6~20のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基、またはアシル基を表し、R
108
、R
109
、R
110
、R
111
はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基、またはフェニル基を示す。R
104
は水素原子又はメチル基を示し、Xは2価の連結基を示す。)
【請求項6】
バインダ樹脂(C)が、脂環式炭化水素含有単量体単位(c1)、および重合性不飽和基含有単量体単位(c2)を含有するバインダ樹脂(C1)を含むことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用着色組成物。
【請求項7】
赤色顔料(A)が、ジケトピロロピロール系顔料、アゾ系顔料、およびアントラキノン系顔料からなる群より選ばれるいずれか1種以上であることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用着色組成物。
【請求項8】
さらに、光重合性単量体および/または光重合開始剤を含有することを特徴とする請求項1~7いずれか1項記載のカラーフィルタ用着色組成物。
【請求項9】
請求項8記載のカラーフィルタ用着色組成物から形成されるフィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタ。
【請求項10】
請求項9記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする、液晶表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置、および固体撮像素子に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
カラー液晶表示装置は、2枚の偏光板に挟まれた液晶層が、1枚目の偏光板を通過した光の偏光度合いを制御して、2枚目の偏光板を通過する光量をコントロールすることにより表示を行う表示装置である。液晶表示装置は、2枚の偏光板の間にカラーフィルタを設けることによりカラー表示が可能となった。そのため液晶表示装置は、テレビやパソコンモニタ用途へ展開している。
【0003】
カラーフィルタ用着色組成物に要求される品質項目として、コントラスト比や輝度などが挙げられるが、近年、ろ過性や結晶性異物などの品質項目についても重要性が高くなっている。カラーフィルタ用着色組成物の製造において、最終工程でろ過の工程があるが、粗大粒子が残存しているとろ過用フィルタを頻繁に交換しなければならず、ろ過処理速度が著しく低下してしまう。また、カラーフィルタ製造工程におけるポストベークの工程で、特に赤色顔料は、結晶性異物が発生してしまうという問題を抱えている。
【0004】
一般に、着色剤として耐熱性や耐候性に優れた顔料を用いる顔料分散法において、微細な顔料粒子をワニスのような着色剤担体に分散させ、安定な着色組成物を得ることは難しく、その中の顔料粒子は、往々にして経時で凝集したり、さらに過分散と呼ばれる、一次粒子が破砕により一次粒子径よりも粒子径が微細化し活性面を露出する現象が起きてしまったりすることもある。顔料粒子が凝集した着色組成物はろ過性を著しく低下させ、過分散した着色組成物は結晶性異物を発生させてしまう。すると、生産性や品位が著しく低下してしまうため、高いろ過性や、結晶性異物の抑制は非常に重要である。
【0005】
近年では液晶表示装置の画素の微細化が進み、より微細な異物除去の為、ろ過用フィルタの孔径が小さくなってきており、非常に高いレベルでのろ過性が求められている。また、様々な環境下で使用されるようになり、耐光性への要求も高い。加えて製造ラインや保冷庫の故障時のリスクを低減したい顧客からは、温度変動下での保存安定性が要求されている。特許文献1には、分散性、コントラスト、耐熱性、および明度に優れたキノフタロン系色素誘導体が開示されているが、ろ過性や、耐光性、温度変動化での保存安定性に関する記載は無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-035351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、低粘度で温度変動下でも保存安定性が高く、ろ過性、耐光性が良好であり、結晶性異物を抑制し、水しみやパターン形状にも優れたカラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、およびそれを備えた液晶表示装置、固体撮像素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、赤色顔料と、特定の色素誘導体と、特定の有機溶剤とを用いることにより、温度変動化でも保存安定性かつ濾過性を持ったカラーフィルタ用着色組成物が得られることを見出し、本発明に至った。
【0009】
すなわち、本発明は、赤色顔料(A)、色素誘導体(B)、バインダ樹脂(C)、および有機溶剤(D)を含むカラーフィルタ用着色組成物であって、
色素誘導体(B)が、下記一般式(1)で示されるキノフタロン系色素誘導体(B1)と、下記一般式(2)で示されるキノリン系色素誘導体(B2)または下記一般式(3)で示されるキノリン系色素誘導体(B3)のいずれかとを含有し、
有機溶剤(D)が、沸点100℃~200℃の水酸基を有する有機溶剤(D1)を含有することを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物に関する。
【0010】
一般式(1)
JPEG
2025102356000002.jpg
73
86
[一般式(1)中、R
1
~R
13
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有しても良いアルキル基、置換基を有しても良いアリール基、置換基を有しても良いアルコキシル基、-SO
3
H、-COOH、-SO
3
Hもしくは-COOHの金属塩、または-SO
3
Hもしくは-COOHのアルキルアンモニウム塩を示す。ただし、R
1
~R
13
のうち少なくとも一つは、-SO
3
H、-COOH、-SO
3
Hもしくは-COOHの金属塩、または-SO
3
Hもしくは-COOHのアルキルアンモニウム塩である。]
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社シグマ
結像光学系
1日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
6日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
6日前
日本電波工業株式会社
光学フィルタ
今日
株式会社コシナ
ズームレンズ
15日前
株式会社シグマ
大口径比超広角レンズ
6日前
日精テクノロジー株式会社
撮像光学系
21日前
株式会社シャルマン
眼鏡
2日前
個人
2重らせん構造式仮想現実シミュレーター
5日前
本多通信工業株式会社
光コネクタ
14日前
住友化学株式会社
光学積層体
2日前
TDK株式会社
網膜投影装置
6日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
8日前
新光電気工業株式会社
光導波路部品
1日前
住友化学株式会社
偏光子の製造方法
1日前
AGC株式会社
光学フィルタ
14日前
AGC株式会社
光学フィルタ
14日前
AGC株式会社
光学フィルタ
14日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
15日前
日本化薬株式会社
偏光発光膜、偏光発光板及び表示装置
7日前
信越化学工業株式会社
シングルモード光ファイバ
今日
日本通信電材株式会社
光成端箱
20日前
日本通信電材株式会社
光配線架
20日前
キヤノン株式会社
レンズユニットおよびレンズ鏡筒
20日前
日本電気株式会社
光送信器及び光送信器の制御方法
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
AGC株式会社
光学素子
7日前
日本放送協会
角度選択フィルター
13日前
セイコーエプソン株式会社
光学表示装置
2日前
日東電工株式会社
調光フィルム
6日前
シャープ株式会社
光走査装置および画像形成装置
16日前
株式会社リコー
光学系及び表示装置
21日前
日東電工株式会社
調光フィルム
6日前
住友電気工業株式会社
光学素子
14日前
アルプスアルパイン株式会社
表示装置
1日前
小林製薬株式会社
硬質表面用クリーナー
今日
続きを見る
他の特許を見る