TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025098067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2025037417,2024018015
出願日2025-03-10,2021-04-15
発明の名称ポリエステルフィルムとその用途
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類H10K 77/10 20230101AFI20250624BHJP()
要約【課題】量産性に優れており、繰り返し折り曲げた後に折りたたみ部分で表示される画像に乱れを生じるおそれがない折りたたみ型ディスプレイの提供のために、折りたたみ部にクラックが発生することのない、折りたたみ型ディスプレイ用ポリエステルフィルムを提供すること。
【解決手段】厚みが10~125μmのポリエステルフィルムであって、屈曲方向の高温ホールド角が70°以上の折りたたみ型ディスプレイ用ポリエステルフィルム;
ここで、高温ホールド角とは、屈曲部分の両表面にそれぞれ1.7%のひずみがかかるように85℃加熱化で18時間固定した後につく折れあとのなす角度を指す。また、屈曲方向とは、折りたたみ部と直交する方向を指す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
屈曲方向の屈折率が1.644以上1.730以下であり、折りたたみ部の方向の屈折率が1.770以上1.854以下であり、厚み方向の屈折率が1.486以上1.508以下であり、密度が1.349g/cm

以上である

折りたたみ型ディスプレイ用ポリエチレンナフタレートフィルム:
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
全光線透過率が85%以上である請求項1に記載の折りたたみ型ディスプレイ用ポリエチレンナフタレートフィルム。
【請求項3】
前記ポリエチレンナフタレートフィルムの少なくとも片面に易接着層を有する請求項1に記載の折りたたみ型ディスプレイ用ポリエチレンナフタレートフィルム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の折りたたみ型ディスプレイ用ポリエチレンナフタレートフィルムと偏光子とを有し、ポリエチレンナフタレートフィルムが、偏光子の少なくとも視認側の面に配置された折りたたみ型ディスプレイであって、
前記ポリエチレンナフタレートフィルムが、折りたたみ型ディスプレイの折りたたみ部分を介して連続した単一のポリエチレンナフタレートフィルムとして配置されている、折りたたみ型ディスプレイ。
【請求項5】
請求項4に記載の折りたたみ型ディスプレイを有する携帯端末機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は折りたたみ型ディスプレイ用ポリエステルフィルム、折りたたみ型ディスプレイ用ハードコートフィルム、折りたたみ型ディスプレイ、及び携帯端末機器に関し、繰り返し折りたたんでも、フィルムの変形による画像の乱れの起こり難い折りたたみ型ディスプレイ及び携帯端末機器、及び前記の折りたたみ型ディスプレイ用ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
携帯端末機器の薄膜軽量化が進み、スマートフォンに代表される携帯端末機器が広く普及している。携帯端末機器には様々な機能が求められている反面、利便性も求められている。そのため普及している携帯端末機器は、簡単な操作は片手ででき、さらに衣服のポケットなどに収納することが前提であるため6インチ程度の小さな画面サイズとする必要がある。
【0003】
一方、7インチ~10インチの画面サイズであるタブレット端末では、映像コンテンツ、音楽のみならず、ビジネス用途、描画用途、読書などが想定され、機能性の高さを有している。しかし、片手での操作はできず、携帯性も劣り、利便性に課題を有する。
【0004】
これらを達成するため、複数のディスプレイをつなぎ合わせることでコンパクトにする手法が提案されている(特許文献1参照)。しかし、特許文献1の発明は、ベゼルの部分が残るため、映像が切れたものとなり、視認性の低下が問題となり普及していない。
【0005】
一方、近年、フレキシブルディスプレイ、折りたたみ型ディスプレイを組み込んだ携帯端末が提案されている。この方式であれば、画像が途切れることなく、大画面のディスプレイを搭載した携帯端末機器として利便性よく携帯できる。
【0006】
ここで、従来の折りたたみ構造を有しないディスプレイや携帯端末機器については、そのディスプレイの表面はガラスなど可撓性を有しない素材で保護することができた。しかし、折りたたみ型ディスプレイにおいて、折りたたみ部分を介して一面のディスプレイとする場合には、可撓性があり、かつ、表面を保護できるハードコートフィルムなどを使用する必要がある。
しかしながら、折りたたみ型ディスプレイでは、一定の折りたたみ部分に当たる箇所が繰り返し折り曲げられるため、当該箇所のフィルムが経時的に変形し、ディスプレイに表示される画像を歪める等の問題があった。また、表面保護フィルムだけでなく、折りたたみ型ディスプレイには、偏光板、位相差板、タッチパネル基材、有機ELなどの表示セルの基材、背面の保護部材など、様々な部位にフィルムが用いられ、これらのフィルムに対しても繰り返し折りたたみに対する耐久性が求められていた。
【0007】
そこで、部分的に膜厚を変える手法も提案されている。(特許文献2参照)。しかし、
特許文献2の発明では、膜厚を変化させるために製造工程が複雑になり、量産性に乏しい問題がある。
【0008】
また、ポリエステルフィルムの屈曲方向の屈折率を調整する手法も提案されている(特許文献3参照)。しかし、ポリエチレンテレフタレートを用いたフィルムでは、より信頼性(高温領域)が必要とされる用途では使用できない懸念があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2010-228391号公報
特開2016-155124号公報
国際公開第2018/150940号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記のような従来のディスプレイの部材が有する課題を解決しようとするものであって、量産性に優れており、繰り返し折り曲げた後に折りたたみ部分で表示される画像に乱れを生じるおそれがない折りたたみ型ディスプレイと、そのような折りたたみ型ディスプレイを搭載した携帯端末機器を提供することを可能にする、折りたたみ型ディスプレイ用ポリエステルフィルムを提供する。
更に、本発明は、高温度域で折りたたみ部に折り跡が発生することのない、折りたたみ型ディスプレイ用ポリエステルフィルムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

東洋紡株式会社
積層包装材料
1か月前
東洋紡株式会社
スチレン系樹脂成形体
1か月前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
2か月前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系積層フィルム
6日前
東洋紡株式会社
コーティング剤、フィルム、およびパウチ
6日前
東洋紡株式会社
コーティング剤、フィルム、およびパウチ
6日前
株式会社大木工藝
活性炭及び活性炭製造方法
2か月前
東洋紡株式会社
レーザー印字用熱収縮性ポリエステル系フィルム
今日
国立大学法人佐賀大学
便意検出装置、便意検出方法
29日前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム、及びそれを用いた積層体
1か月前
東洋紡株式会社
マイコバクテリウム属鑑別用オリゴヌクレオチド及びその用途
1か月前
東洋紡株式会社
積層フィルム
2か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
1か月前
東洋紡株式会社
積層フィルム及び包装材料
1か月前
東洋紡株式会社
樹脂シート成型用離型フィルム
1か月前
東洋紡株式会社
樹脂シート成型用離型フィルム
1か月前
東洋紡株式会社
樹脂シート成型用離型フィルム
1か月前
東洋紡株式会社
樹脂シート成型用離型フィルム
1か月前
東洋紡株式会社
樹脂シート成型用離型フィルム
1か月前
東洋紡株式会社
ポリエステルフィルムとその用途
16日前
東洋紡株式会社
ポリエステルフィルムとその用途
2か月前
東洋紡株式会社
ポリエステルフィルムとその用途
3か月前
東洋紡株式会社
折りたたみ型ディスプレイ用偏光板
1か月前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリエステルフィルムロール
2か月前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルムロール
1か月前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルムロール
1か月前
東洋紡株式会社
無機基板とポリアミック酸硬化物の積層体
1か月前
東洋紡株式会社
食品包装用二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法
21日前
東洋紡株式会社
二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムロール
3か月前
東洋紡株式会社
レーザー印字された表示材料およびそれを用いた包装体
14日前
東洋紡株式会社
ポリエステルフィルム及びその製造方法並びに樹脂組成物
1か月前
東洋紡株式会社
ポリエステル樹脂およびその製造方法、溶融混練処理を伴う加工による着色の少ないポリエステル樹脂を判別する方法
23日前
続きを見る