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公開番号
2025097210
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-30
出願番号
2023213370
出願日
2023-12-18
発明の名称
焼結体基板、発光装置及びそれらの製造方法
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類
C04B
41/91 20060101AFI20250623BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】実装性の良好な、信頼性の高い焼結体基板、発光装置及びそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】第1面及び前記第1面の反対側となる第2面を有し、前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔を有するセラミックス基板を準備することと、前記貫通孔内に活性金属粉体を含む第1導電ペーストを配置することと、前記第1導電ペーストを乾燥することと、前記第1面側の前記第1導電ペーストの表面の少なくとも一部を除去することと、前記第1面側の前記第1導電ペースト上に活性金属粉体を含む第2導電ペーストを配置することと、前記第1導電ペースト及び前記第2導電ペーストを焼成し、第1導電部材及び第2導電部材とすることと、前記第1面側の前記第2導電部材の表面の少なくとも一部を除去し、前記第1面と前記第2導電部材の表面の全面とを面一とする焼結体基板の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1面及び前記第1面の反対側となる第2面を有し、前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔を有するセラミックス基板を準備することと、
前記貫通孔内に活性金属粉体を含む第1導電ペーストを配置することと、
前記第1導電ペーストを乾燥することと、
前記第1面側の前記第1導電ペーストの表面の少なくとも一部を除去することと、
前記第1面側の前記第1導電ペースト上に活性金属粉体を含む第2導電ペーストを配置することと、
前記第1導電ペースト及び前記第2導電ペーストを焼成し、第1導電部材及び第2導電部材とすることと、
前記第1面側の前記第2導電部材の表面の少なくとも一部を除去し、前記第1面と前記第2導電部材の表面の全面とを面一とする焼結体基板の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第1導電ペーストを乾燥した後、前記第2面側の前記第1導電ペーストの表面の少なくとも一部を除去することと、
前記第2面側の前記第1導電ペースト上に活性金属粉体を含む第3導電ペーストを配置することと、
前記第1導電部材及び前記第2導電部材とすることにおいて、前記第1導電ペースト及び前記第2導電ペーストを焼成するとともに、前記第3導電ペーストを焼成し、第3導電部材とすることと、
前記第2面側の前記第3導電部材の表面の少なくとも一部を除去し、前記第2面と前記第3導電部材の表面の全面とを面一とする請求項1に記載の焼結体基板の製造方法。
【請求項3】
前記第1面と前記第2導電部材の表面とを面一とした後、さらに、前記第2導電部材の表面にめっきを配置することを含む請求項1に記載の焼結体基板の製造方法。
【請求項4】
前記セラミックス基板を準備することにおいて、前記貫通孔は、レーザ加工により形成する請求項1に記載の焼結体基板の製造方法。
【請求項5】
前記セラミックス基板を準備することにおいて、前記貫通孔は、前記第1面側に設ける第1凹部と、前記第2面側に設ける第2凹部と、前記第1凹部から前記第2凹部に貫通し、前記第1凹部及び前記第2凹部よりも幅狭の第1貫通孔とを有する請求項1に記載の焼結体基板の製造方法。
【請求項6】
前記第1導電ペーストを配置することにおいて、前記第1導電ペーストに含まれる活性金属粉体の含有量は、1重量部以上20重量部以下である請求項1に記載の焼結体基板の製造方法。
【請求項7】
前記第1導電ペーストを配置することにおいて、前記第1導電ペーストには金属粉体が含まれ、前記第1導電ペーストに含まれる金属粉体は、Ag、Al、Zn、Sn及びAg-Cu合金粉末の少なくとも1種を含む請求項1に記載の焼結体基板の製造方法。
【請求項8】
前記第1導電ペーストを配置することにおいて、前記第1導電ペーストに含まれる前記金属粉体は、さらにCu、Cr及びNiの少なくとも1種を含む請求項7に記載の焼結体基板の製造方法。
【請求項9】
前記第1導電ペーストを配置することにおいて、前記第1導電ペーストに含まれる前記活性金属粉体は、TiH
2
、CeH
2
、ZrH
2
、及び、MgH
2
の少なくとも1種を含む請求項1に記載の焼結体基板の製造方法。
【請求項10】
前記第1導電ペーストを配置することにおいて、前記第1導電ペーストは無機フィラーを含む請求項1に記載の焼結体基板の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、焼結体基板、発光装置及びそれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 4,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、Si
3
N
4
基板等の高熱伝導性に優れたセラミックス基板では、活性金属ろう材がビア材や配線に使用されている(特許文献1及び2等)。このようなセラミックス基板では、焼成後に活性金属ろう材の表面に窪みが発生し、発光素子等の電子部品の実装が困難となることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-13766号公報
特開2022-31197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示に係る実施形態は、ビア材及び配線を有する基板において、実装性が良好な焼結体基板、発光装置及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に開示される焼結体基板の製造方法は、第1面及び前記第1面の反対側となる第2面を有し、前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔を有するセラミックス基板を準備することと、前記貫通孔内に活性金属粉体を含む第1導電ペーストを配置することと、前記第1導電ペーストを乾燥することと、前記第1面側の前記第1導電ペーストの表面の少なくとも一部を除去することと、前記第1面側の前記第1導電ペースト上に活性金属粉体を含む第2導電ペーストを配置することと、前記第1導電ペースト及び前記第2導電ペーストを焼成し、第1導電部材及び第2導電部材とすることと、前記第1面側の前記第2導電部材の表面の少なくとも一部を除去し、前記第1面と前記第2導電部材の表面の全面とを面一とする。
実施形態に開示される発光装置の製造方法は、上述した焼結体基板の製造方法により焼結体基板を準備することと、前記第2導電部材に、直接又は間接に電気的に接続する発光素子を配置することとを含む。
実施形態に開示される焼結体基板は、第1面及び前記第1面の反対側となる第2面を有し、前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔を有する窒化物若しくは酸化物のセラミックス基板と、前記貫通孔内に配置され、前記第1面側の表面付近で窪みを有する第1導電部材と、少なくとも前記窪みに配置される第2導電部材とを備え、前記第1面と前記第2導電部材の表面の全面とが面一であり、前記第1導電部材及び前記第2導電部材のそれぞれには、Ti、Ce、Zr及びMgの少なくとも1種を含む窒化物、又は、Ti、Ce、Zr及びMgの少なくとも1種を含む酸化物を含む。
実施形態に開示される発光装置は、上述した焼結体基板と、前記第2導電部材と直接又はめっきを介して間接的に電気的に接続される発光素子とを有する。
【発明の効果】
【0006】
本開示の実施形態によれば、ビア材及び配線を有する基板において、実装性が良好な焼結体基板、発光装置及びそれらの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係る焼結体基板の製造方法を例示するフローチャートである。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る焼結体基板を模式的に示す平面図である。
図3AのIIIB-IIIB線における断面斜視図である。
実施形態に係る発光装置の製造方法を例示するフローチャートである。
実施形態に係る発光装置の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る発光装置の製造方法における概略断面工程図である。
実施形態に係る発光装置の製造方法における概略断面工程図である。
図2Iで表された焼結体基板の変形例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本開示に係る技術的思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、発明を以下のものに限定しない。一つの実施形態において説明する内容は、他の実施形態及び変形例にも適用可能である。図面は実施形態を概略的に示すものであり、説明を明確にするため、各部材のスケールや間隔、位置関係等を誇張し、あるいは、部材の一部の図示を省略している場合がある。各図において示す方向は、構成要素間の相対的な位置を示し、絶対的な位置を示すことを意図したものではない。説明の便宜上、断面と表記している場合でも端面の場合があり、その逆もあり得る。同一の名称、符号については、原則として、同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。実施形態について、「覆う」及び「配置する」とは直接接する場合に限らず、間接的に、例えば他の部材を介して覆う又は配置する場合も含む。
【0009】
〔焼結体基板の製造方法〕
実施形態に係る焼結体基板の製造方法は、図1に示すように、セラミックス基板を準備し(S11)、第1導電ペーストを配置し(S12)、第1導電ペーストを乾燥し(S13)、第1導電ペーストの一部を除去し(S14)、第2導電ペーストを配置し(S15)、第1導電ペースト及び第2導電ペーストを焼成して(S16)、第1導電部材及び第2導電部材を得、得られた第2導電部材の一部を除去する(S17)ことを含む。
実施形態に係る焼結体基板の製造方法では、さらに、第3導電ペーストを配置すること(S15a)、第1導電ペースト及び第2導電ペーストの焼成と同時に、第3導電ペーストを焼成すること(S16a)、第3導電部材の一部を除去すること(S17a)を含んでいてもよい。また、第2導電部材、任意に第3導電部材の表面にめっきを配置すること(S18a)を含んでいてもよい。
このような工程を行うことにより、第1導電部材、第2導電部材等の表面に発生することがある凹部を効果的に抑制することができ、実装性が良好な焼結体基板を効率的に製造することが可能となる。
【0010】
S11:セラミックス基板の準備
図2Aに示すように、セラミックス基板1を準備する。
セラミックス基板1としては、例えば、既に焼成されて硬化しているセラミックスの基板を使用することが好ましい。セラミックス基板1は、例えば、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素などの窒化物系セラミックス、酸化マグネシウム及び酸化アルミニウム酸化物系セラミックス、酸化ベリリウム、炭化ケイ素、ムライト、ホウケイ酸ガラス等の少なくとも1種を含むものが好ましい。なかでも、セラミックス基板1は、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素などの窒化物系セラミックスが好ましい。セラミックス基板は、平板状の基板であることが好ましい。平面形状は、意図する発光装置によって適宜設定することができる。例えば、平面視において、矩形のものが挙げられる。
セラミックス基板1は、第1面1Aとその反対側の面である第2面1Bとを有する。セラミックス基板1は、第1面1Aから第2面1Bに貫通する貫通孔1Cを有する。貫通孔1Cは、第1面1Aから第2面1Bに貫通する限り、第1面1A側又は第2面1Bからみた平面視において、どのような形状をしていてもよい。例えば、円形、楕円形、三角形及び四角形等の多角形、これらを組み合わせた形状等、種々の形状が挙げられる。また、貫通孔1Cの断面形状もどのような形状であってもよい。例えば、断面視において、第1面1A側から第2面1Bに向かって、同じ幅を有していてもよいし、徐々に幅狭又は幅広になる形状であってもよいし、1段以上の段差によって幅狭又は幅広になる形状、具体的には、第1面1A側で幅広となる形状、第2面1B側で幅広となる形状、第1面1A及び第2面1B側で幅広となる形状等、種々の形状が挙げられる。
図2Aにおいては、貫通孔1Cは、第1面1A及び第2面1B側でそれぞれ幅広であり、それ以外では一定の幅を有する。第1面1A側の幅広の形状を第1凹部1D、第2面1B側の幅広の形状を第2凹部1Eと記載することがある。つまり、貫通孔1Cは、第1面1A側の第1凹部1Dと、第2面1B側の第2凹部1Eと、第1凹部1Dから第2凹部1Eに貫通し、第1凹部1D及び第2凹部1Eよりも幅狭の第1貫通孔1Fを有する。
第1凹部1D及び第2凹部1Eの幅、大きさ及び深さ、第1貫通孔1Fの大きさ及び深さ等は、意図する発光装置の形態によって、適宜設定することができる。例えば、第1貫通孔1Fの直径又は一辺(図2A中、W3)は、0.05mm以上0.5mm以下が挙げられる。第1貫通孔1Fの深さ(長さ、図2A中、d3)は、セラミックス基板1の厚みの50%以上90%以下が挙げられる。第1凹部1D及び第2凹部1Eは、それらの直径又は一辺(図2A中、それぞれW1、W3)が、第1貫通孔1Fの直径又は一辺より大きければよく、その3倍以上が好ましい。第1凹部1D及び第2凹部1Eの深さ(図2A中、それぞれd1及びd3)は、セラミックス基板1の厚みの5%以上40%以下が挙げられる。第1凹部1D及び第2凹部1Eの直径又は一辺、深さは、それぞれ、同じでもよいし、異なっていてもよい。
なお、貫通孔1Cは、1つの第1凹部1D及び/又は1つの第2凹部1Eに対して2つ以上であってもよい。貫通孔1C、1H、第1貫通孔1Fをまとめて貫通孔と表記することもある。
貫通孔、第1凹部1D、第2凹部1E等は、当該分野で公知の方法によって形成することができる。例えば、ドライ又はウェットエッチング、ブラスト、セラミックス基板1の第1面1A及び/又は第2面1B側からレーザ光を照射するレーザ加工等により、第1凹部1D、第2凹部1E及び/又は貫通孔1Cを形成することができる。
セラミックス基板1は、厚み、1又は複数の発光素子を配置するための第1面1A及び/又は第2面1Bの面積、貫通孔の数等を適宜設定して準備することができる。例えば、セラミックス基板1の厚みは、100μm以上1500μm以下、好ましくは、150μm以上1000μm以下、具体的には250μmが挙げられる。第1貫通孔1Fの直径は、50μm以上500μm以下、好ましくは、100μm以上300μm以下、具体的には、200μmが挙げられ、第1凹部1D及び/又は第2凹部1Eの直径は、80μm以上800μm以下、好ましくは、100μm以上500μm以下、具体的には、300μmが挙げられる。第1凹部1D及び/又は第2凹部1Eの深さは、10μm以上200μm以下、好ましくは、20μm以上100μm以下、具体的には、35μmが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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