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公開番号2025095396
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211364
出願日2023-12-14
発明の名称気液接触用の充填物、気液接触装置
出願人株式会社豊田中央研究所,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B01J 19/32 20060101AFI20250619BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】一方向に延びた流路を流れる気体から、気体に含まれている特定のガスを吸収する場合と比して、気体と吸収液との気液界面を増やすことである。
【解決手段】気液接触用の充填物は、特定のガスを吸収する吸収液が浸透して流れると共に外表面に沿って気体が流れ、吸収液との接触角が90〔°〕未満の材料を用いて形成された多孔体を備え、多孔体の外表面と接触すると共に気体が流れる一方向に延びた主流路と、少なくとも一端が主流路に連結されており、流路断面が主流路と比して小さくされると共に一方向に対して交差する方向に延びた副流路と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
特定のガスを吸収する吸収液が浸透して流れると共に外表面に沿って特定のガスを含む気体が流れる主流路が形成され、前記吸収液との接触角が90〔°〕未満の材料を用いて形成された多孔体を備え、
前記多孔体には、一端が前記主流路に連結され、流路断面が前記主流路と比して小さくされると共に前記主流路が延びる一方向に対して交差する方向に延びる副流路が形成されている、
気液接触用の充填物。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記多孔体は、厚さ方向に延びて貫通する円柱状の円孔が複数形成された板状で、板面が水平方向に対向するように複数並べられ、
隣り合う一対の前記多孔体の隙間が、前記一方向に延びる前記主流路とされており、
前記円孔からなる前記副流路が形成されており、
板状の前記多孔体の厚さをtspとし、ガスの移動係数をKとし、ガスの拡散係数をDとし、前記副流路の孔径をdとし、隣り合う前記多孔体の隙間をgapとすると、下記式(1)における指標C1の値が、0.005以上5以下となる、
請求項1に記載の気液接触用の充填物。
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2025095396000016.jpg
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【請求項3】
前記多孔体は、板状で、板面が水平方向に対向するように複数並べられ、
隣り合う一対の前記多孔体の隙間が、前記一方向に延びる前記主流路とされており、
前記多孔体には、前記一方向に対して交差する交差方向に前記多孔体を貫通し、上下方向に延びるスリットが前記一方向に並んで予め定められた間隔で複数形成されており、
前記スリットが前記副流路とされており、
板状の前記多孔体の厚さをtspとし、ガスの移動係数をKとし、ガスの拡散係数をDとし、前記スリットによって形成される隙間をLgapとし、隣り合う前記多孔体の隙間をgapとすると、下記式(2)における指標C2の値が、0.005以上5以下となる、
請求項1に記載の気液接触用の充填物。
JPEG
2025095396000017.jpg
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【請求項4】
前記多孔体は、板状で、板面が水平方向に対向するように複数並べられ、
隣り合う一対の前記多孔体の隙間が、前記一方向に延びる前記主流路とされており、
前記多孔体には、前記多孔体の厚さ方向に延びて貫通する前記副流路が形成されており、
板状の前記多孔体の厚さをtspとし、ガスの移動係数をKとし、ガスの拡散係数をDとし、前記副流路の水力直径をD

とし、隣り合う前記多孔体の隙間をgapとすると、下記式(3)における指標C3の値が、0.005以上5以下となる、
請求項1に記載の気液接触用の充填物。
JPEG
2025095396000018.jpg
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【請求項5】
前記多孔体は、板状で、板面が水平方向に対向するように複数並べられ、
隣り合う一対の前記多孔体の隙間が、前記一方向に延びる前記主流路とされており、
前記多孔体には、前記多孔体の厚さ方向に延びて一方が閉塞される前記副流路が形成されており、
板状の前記多孔体の厚さをtspとし、前記副流路の深さをLholeとし、ガスの移動係数をKとし、ガスの拡散係数をDとし、前記副流路の水力直径をD

とし、隣り合う前記多孔体の隙間をgapとすると、下記式(4)における指標C4の値が、0.005以上5以下となる、
請求項1に記載の気液接触用の充填物。
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2025095396000019.jpg
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【請求項6】
前記多孔体は、板状で、複数の細孔によって形成される大気泡領域と、前記大気泡領域と比して小さい複数の細孔によって形成される小気泡領域とを含んで形成され、板面が水平方向に対向するように複数並べられ、
隣り合う一対の前記多孔体の隙間が、前記一方向に延びる前記主流路とされており、
前記多孔体に形成された前記小気泡領域に前記吸収液が浸透して流れ、
前記多孔体に形成された前記大気泡領域が前記副流路とされている、
請求項1に記載の気液接触用の充填物。
【請求項7】
前記一方向に延びる前記主流路は、前記一方向に対して交差する交差方向に並んで複数形成されており、
前記副流路は、隣り合う一の前記主流路と他の前記主流路とを繋ぐように形成されている、
請求項1に記載の気液接触用の充填物。
【請求項8】
前記多孔体には、前記副流路に一端が連結された補助流路が形成されている、
請求項1に記載の気液接触用の充填物。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1項に記載の気液接触用の充填物と、
前記気液接触用の充填物が内部に配置される筐体と、
前記充填物に設けられた多孔体の外表面に沿って気体を流すファンと、
を備える気液接触装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気液接触用の充填物、及び気液接触装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の気液接触用の充填物は、高分子材料の表面の少なくとも一部に、酸化アクリル繊維の不織布を定着処理する表面加工を施してなる気液接触用の充填物であって、気液接触が、二酸化炭素の吸収除去用の気液接触であり、かつ酸化アクリル繊維の不織布の目付け量が、10~25g/m

の範囲内である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-170041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、一方向に延びた流路を流れる気体から、気体に含まれている特定のガスを吸収する気液接触用の充填物がある。具体的には、板面が水平方向に対向するように並べられた板状の複数の多孔体が設けられ、隣り合う多孔体の間が、気体が流れる一方向に延びた流路とされる。この多孔体には細孔が形成されており、細孔が形成された多孔体の内部に特定のガスを吸収する吸収液を浸透させて流す。これにより、一方向に延びた流路を流れる気体が多孔体の板面である外表面に接触し、気体に含まれている特定のガスが、多孔体の内部を流れる吸収液に吸収される。
【0005】
しかし、このような構成では、多孔体の内部の細孔のほとんどが、吸収液で満たされてしまうため、気体と吸収液との気液界面は、多孔体の外表面に限られてしまう。
【0006】
本開示の課題は、気体と多孔体の内部を流れる吸収液との気液界面が多孔体の外表面に限られてしまう場合と比して、気体と多孔体の内部を流れる吸収液との気液界面を増やすことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1態様に係る気液接触用の充填物は、特定のガスを吸収する吸収液が浸透して流れると共に外表面に沿って特定のガスを含む気体が流れる主流路が形成され、前記吸収液との接触角が90〔°〕未満の材料を用いて形成された多孔体を備え、前記多孔体には、一端が前記主流路に連結され、流路断面が前記主流路と比して小さくされると共に前記主流路が延びる一方向に対して交差する方向に延びる副流路が形成されていることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、主流路を流れる気体は、多孔体の外表面に沿って流れる。これにより、気体に含まれる特定のガスは、多孔体に浸透して流れる吸収液に接触して吸収液に吸収されて回収される。このように、主流路を流れる気体と接触する多孔体の外表面が、気体と吸収液との気液界面となる。
【0009】
さらに、副流路には、主流路を流れる気体に含まれる特定のガスが拡散によって供給され、副流路を形成する形成面において、多孔体に浸透して流れる吸収液に特定のガスが接触して吸収液に吸収される。つまり、副流路を形成する形成面も、気体と吸収液との気液界面となる。
【0010】
このように、気体と多孔体の内部を流れる吸収液との気液界面が多孔体の外表面に限られてしまう場合と比して、気体と多孔体の内部を流れる吸収液との気液界面を増やすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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