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公開番号2025094731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210449
出願日2023-12-13
発明の名称可変磁束モータの制御装置のプログラム
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02P 21/22 20160101AFI20250618BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】着磁あるいは減磁時における可変磁束モータのトルク変動を抑制して、可変磁束モータを車載の駆動用モータとして用いた場合でも乗り心地を悪化させることがない可変磁束モータの制御装置のプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態の可変磁束モータの制御装置のプログラムは、可変磁束モータの制御装置を、コンピュータにより制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、着磁あるいは減磁のために供給するd軸パルス電流の電流値を設定する手段と、前記d軸パルス電流を供給する際に前記d軸パルス電流の供給前のトルクを維持するためのトルク維持q軸電流の電流値を設定する手段と、前記d軸パルス電流を供給するに際し、前記トルク維持q軸電流を前記可変磁束モータの巻線に供給する手段と、して機能させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
可変磁束モータの制御装置を、コンピュータにより制御するための可変磁束モータの制御装置のプログラムであって、
前記コンピュータを、
着磁あるいは減磁のために供給するd軸パルス電流の電流値を設定する手段と、
前記d軸パルス電流を供給する際に前記d軸パルス電流の供給前のトルクを維持するためのトルク維持q軸電流の電流値を設定する手段と、
前記d軸パルス電流を供給するに際し、前記トルク維持q軸電流を前記可変磁束モータの巻線に供給する手段と、
して機能させるための可変磁束モータの制御装置のプログラム。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記トルク維持q軸電流の電流値を設定する手段は、磁束をΨとし、d軸インダクタンスをLdとし、q軸インダクタンスをLqとし、着磁あるいは減磁前のd軸電流をidとし、着磁あるいは減磁前のq軸電流をidとし、前記d軸パルス電流供給時のd軸電流をid1とした場合に、次式により算出した前記トルク維持q軸電流iq1を設定する、
iq1=(Ψ×iq+(Lq-Ld))×id×iq)
/(Ψ+(Lq-Ld))×id1)
請求項1に記載の可変磁束モータの制御装置のプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、可変磁束モータの制御装置のプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インバータから固定子巻線に供給される磁化電流によって永久磁石の磁力を変化させる可変磁束モータが知られている。
この可変磁束モータは、車両の運転状態に応じて永久磁石の磁力を変化させることにより、駆動時の損失を低減させて、モータ効率を向上させることができるという特性を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-068598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の可変磁束モータにおいては、着磁あるいは減磁を行う場合には、q軸電流を変更することなく、d軸電流として着磁量あるいは減磁量に応じたd軸パルス電流を可変磁束モータに供給することにより行っていた。
そして、d軸パルス電流の供給がなされことにより、可変磁束モータのトルクが一時的に変動することとなっていた。
【0005】
したがって、可変磁束モータを車載の駆動モータとして使用している場合には、このトルク変動が加速度変動として車両を運転しているドライバに伝わってしまうため、乗り心地が悪くなってしまう虞があった。
【0006】
本発明の目的は、着磁あるいは減磁時における可変磁束モータのトルク変動を抑制して、可変磁束モータを車載の駆動用モータとして用いた場合でも乗り心地を悪化させることがない可変磁束モータの制御装置のプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、実施形態の可変磁束モータの制御装置のプログラムは、可変磁束モータの制御装置を、コンピュータにより制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、着磁あるいは減磁のために供給するd軸パルス電流の電流値を設定する手段と、前記d軸パルス電流を供給する際に前記d軸パルス電流の供給前のトルクを維持するためのトルク維持q軸電流の電流値を設定する手段と、前記d軸パルス電流を供給するに際し、前記トルク維持q軸電流を前記可変磁束モータの巻線に供給する手段と、して機能させる。
【0008】
この構成によれば、可変磁束モータの着磁あるいは減磁のために供給されるd軸パルス電流に起因して発生する可変磁束モータにおけるトルク変動を抑制することができる。
【0009】
また実施形態の可変磁束モータの制御装置のプログラムにおいて、前記トルク維持q軸電流設定部は、磁束をΨとし、d軸インダクタンスをLdとし、q軸インダクタンスをLqとし、着磁あるいは減磁前のd軸電流をidとし、着磁あるいは減磁前のq軸電流をidとし、前記d軸パルス電流供給時のd軸電流をid1とした場合に、次式により算出した前記トルク維持q軸電流iq1を設定する。
iq1=(Ψ×iq+(Lq-Ld))×id×iq)
/(Ψ+(Lq-Ld))×id1)
この構成によれば、可変磁束モータの着磁あるいは減磁のために供給されるd軸パルス電流による影響を抑制し、あるいは、好ましくは相殺してトルクを維持するためのトルク維持q軸電流を簡易な手順で確実に設定することが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、可変磁束モータの着磁あるいは減磁を行う場合であっても、可変磁束モータのトルク変動を抑制できるので、例えば、可変磁束モータを車両用の駆動モータとして用いた場合でもトルク変動を抑制できるので、乗り心地が悪化することがない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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