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公開番号2025091811
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207279
出願日2023-12-07
発明の名称硬化性組成物、樹脂、及び硬化物
出願人東京応化工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 18/80 20060101AFI20250612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い溶剤耐性を有し低い屈折率を示す硬化物を与え、経時的な安定性に優れる硬化性組成物と、当該硬化性組成物に好適に配合され得る樹脂と、前述の硬化性組成物の硬化物とを提供すること。
【解決手段】樹脂(A)と、溶剤(S)とを含み、着色剤(C)を含むか、又は含まない硬化性組成物において、樹脂(A)を溶剤(S)に溶解させ、硬化性組成物の溶媒(S)以外の成分の質量の合計に対する着色剤(C)の質量の比率を50質量%未満とし、前記樹脂(A)として、エステル含有単位(a1)と、水酸基供与性単位(a2)と、ブロックイソシアネート基含有単位(a3)とを含む樹脂を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂(A)と、溶剤(S)とを含み、着色剤(C)を含むか、又は含まない硬化性組成物であって、
前記樹脂(A)は、溶剤(S)に溶解しており、
前記硬化性組成物の溶媒(S)以外の成分の質量の合計に対する、前記着色剤(C)の質量の比率が50質量%未満であり、
前記樹脂(A)が、エステル含有単位(a1)と、水酸基供与性単位(a2)と、ブロックイソシアネート基含有単位(a3)とを含み、
前記エステル含有単位(a1)が、下記式(A1):
-CO-O-R (A1)
(式中、Rは、置換基を有してもよい脂肪族炭化水素基である。)
で表されるエステル基を有し、
前記エステル含有単位(a1)は、水酸基供与性単位(a2)、及びブロックイソシアネート基含有単位(a3)に該当しない単位である、硬化性組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
さらに、中空粒子(B)を含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記樹脂(A)が、酸性基含有単位(a4)を含まない、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記エステル含有単位(a1)において、前記脂肪族炭化水素基の炭素原子数が、1以上6以下である、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記ブロックイソシアネート基含有単位(a3)が、下記式(a3-2):
-NH-CO-R
a34
・・・(a3-2)
(式(a3-2)中、R
a34
は、ラクタム環基である。ラクタム環基は、ラクタム環中の窒素原子から水素原子を除いた基である。ラクタム環基中の窒素原子は、カルボニル基中の炭素原子と結合している。)
で表される基を有する、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
前記硬化性組成物からなる塗布膜を、100℃60秒で加熱して、次いで200℃で5分間加熱して形成される厚さ1μmの硬化膜の波長550nmにおける屈折率が、1.53以下である、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
前記樹脂(A)の全構成単位のモル数に対する、前記エステル含有単位(a1)のモル数の比率が、15モル%以上であり、
前記樹脂(A)の全構成単位のモル数に対する、前記水酸基供与性単位(a2)のモル数の比率が、5モル%以上であり、
前記樹脂(A)の全構成単位のモル数に対する、前記ブロックイソシアネート基含有単位(a3)のモル数の比率が、5モル%以上であり、
前記樹脂(A)の全構成単位のモル数に対する、前記エステル含有単位(a1)のモル数、前記水酸基供与性単位(a2)のモル数、及び前記ブロックイソシアネート基含有単位(a3)のモル数の合計の比率が、70モル%以上である、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
エステル含有単位(a1)と、水酸基供与性単位(a2)と、ブロックイソシアネート基含有単位(a3)とを含み、且つ、酸性基含有単位(a4)を含まない樹脂であって、
前記エステル含有単位(a1)が、下記式(A1):
-CO-O-R (A1)
(式中、Rは、置換基を有してもよい脂肪族炭化水素基である。)
で表されるエステル基を有し、
前記エステル含有単位(a1)は、水酸基供与性単位(a2)、及びブロックイソシアネート基含有単位(a3)に該当しない単位であり、
前記樹脂(A)の全構成単位のモル数に対する、前記ブロックイソシアネート基含有単位(a3)のモル数の比率が、15モル%以上である、樹脂。
【請求項9】
請求項1、又は2に記載の硬化性組成物の硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の構造の構成単位を含む樹脂を含有する硬化性組成物と、前述の硬化性組成物に好適に配合される樹脂と、前述の硬化性組成物の硬化物とに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、樹脂材料として屈折率が適切に調節された材料が知られており、このような材料は光学分野等に用いられている。低屈折材料を形成するための組成物として、例えば、エポキシ基を有する構成単位と、水酸基で置換された炭化水素基を有する構成単位とを含む(メタ)アクリル樹脂と、特定の粒子径を有する中空樹脂粒子と、有機溶媒とを含む硬化性樹脂組成物が提案されている(特許文献1を参照。)。特許文献1に記載の硬化性樹脂組成物を用いることにより、高い溶剤耐性を有し、屈折率の低い硬化物を形成できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-8550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の硬化性組成物は、エポキシ基の硬化反応によって硬化する。エポキシ基は反応性に富むため、特許文献1に記載の硬化性組成物には、経時的に増粘しやすい問題がある。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、高い溶剤耐性を有し低い屈折率を示す硬化物を与え、経時的な安定性に優れる硬化性組成物と、当該硬化性組成物に好適に配合され得る樹脂と、前述の硬化性組成物の硬化物とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、樹脂(A)と、溶剤(S)とを含み、着色剤(C)を含むか、又は含まない硬化性組成物において、樹脂(A)を溶剤(S)に溶解させ、硬化性組成物の溶媒(S)以外の成分の質量の合計に対する着色剤(C)の質量の比率を50質量%未満とし、前記樹脂(A)として、エステル含有単位(a1)と、水酸基供与性単位(a2)と、ブロックイソシアネート基含有単位(a3)とを含む樹脂を用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。具体的には本発明は以下のものを提供する。
【0007】
本発明の第1の態様は、樹脂(A)と、溶剤(S)とを含み、着色剤(C)を含むか、又は含まない硬化性組成物であって、
樹脂(A)は、溶剤(S)に溶解しており、
硬化性組成物の溶媒(S)以外の成分の質量の合計に対する、着色剤(C)の質量の比率が50質量%未満であり、
樹脂(A)が、エステル含有単位(a1)と、水酸基供与性単位(a2)と、ブロックイソシアネート基含有単位(a3)とを含み、
エステル含有単位(a1)が、下記式(A1):
-CO-O-R (A1)
(式中、Rは、置換基を有してもよい脂肪族炭化水素基、又はトリアルキルシリル基である。)
で表されるエステル基を有し、
エステル含有単位(a1)は、水酸基供与性単位(a2)、及びブロックイソシアネート基含有単位(a3)に該当しない単位である、硬化性組成物である。
【0008】
本発明の第2の態様は、エステル含有単位(a1)と、水酸基供与性単位(a2)と、ブロックイソシアネート基含有単位(a3)とを含み、且つ、酸性基含有単位(a4)を含まない樹脂であって、
エステル含有単位(a1)が、下記式(A1):
-CO-O-R (A1)
(式中、Rは、置換基を有してもよい脂肪族炭化水素基である。)
で表されるエステル基を有し、
エステル含有単位(a1)は、水酸基供与性単位(a2)、及びブロックイソシアネート基含有単位(a3)に該当しない単位であり、
樹脂(A)の全構成単位のモル数に対する、ブロックイソシアネート基含有単位(a3)のモル数の比率が、15モル%以上である、樹脂である。
【0009】
本発明の第3の態様は、第1の態様にかかる硬化性組成物の硬化物である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高い溶剤耐性を有し低い屈折率を示す硬化物を与え、経時的な安定性に優れる硬化性組成物と、当該硬化性組成物に好適に配合され得る樹脂と、前述の硬化性組成物の硬化物とを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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