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公開番号2025104607
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222517
出願日2023-12-28
発明の名称保護膜形成剤、保護膜、保護膜の製造方法、及び半導体チップの製造方法
出願人東京応化工業株式会社
代理人弁理士法人薫風国際特許商標事務所
主分類H01L 21/301 20060101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】成膜性に優れ、かつ、高い選択比を有する保護膜を作製できる保護膜形成剤、並びに、かかる保護膜形成剤によって得られる保護膜、保護膜の製造方法、及び半導体チップの製造方法を提供すること。
【解決手段】スズの金属塩と、芳香環を有しない第1の樹脂と、溶剤とを含有する保護膜形成剤、並びに、かかる保護膜形成剤によって得られる保護膜、保護膜の製造方法、及び半導体チップの製造方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スズの金属塩と、
芳香環を有しない第1の樹脂と、
溶剤と
を含有する保護膜形成剤。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
さらに、芳香環を有する第2の樹脂を含有する、
請求項1に記載の保護膜形成剤。
【請求項3】
前記保護膜形成剤から溶剤を除いた成分の総量における、前記金属塩の前記スズの含有比率が、500質量ppb以上である、
請求項1又は2に記載の保護膜形成剤。
【請求項4】
前記金属塩が、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、及びこれらの水和物からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、
請求項1又は2に記載の保護膜形成剤。
【請求項5】
前記第1の樹脂が、セルロース系樹脂及びビニル系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、
請求項1又は2に記載の保護膜形成剤。
【請求項6】
前記第1の樹脂が、下記式(1a)で表される繰り返し単位を含む樹脂(1A)、下記式(1b-1)で表される繰り返し単位及び下記式(1b-2)で表される繰り返し単位を含む樹脂(1B)、下記式(1c)で表される繰り返し単位を含む樹脂(1C)、並びに下記式(1d)で表される繰り返し単位を含む樹脂(1D)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、
請求項1又は2に記載の保護膜形成剤。
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2025104607000027.jpg
38
161
(式中、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立に、-H、-CH

、-CH

CH

、又は-CH

CH(OH)CH

で表される置換基であり、かつ、全てのR

、R

、及びR

のうち、少なくとも1つは、-H以外の置換基である。)
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2025104607000028.jpg
58
161
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2025104607000029.jpg
44
161
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2025104607000030.jpg
40
161
【請求項7】
前記第2の樹脂が、下記式(2a-1)で表される繰り返し単位及び下記式(2a-2)で表される繰り返し単位を含む樹脂(2A)、下記式(2b-1)で表される繰り返し単位及び下記式(2b-2)で表される繰り返し単位を含む樹脂(2B)、並びに下記式(2c)で表される繰り返し単位を含む樹脂(2C)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、
請求項2に記載の保護膜形成剤。
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2025104607000031.jpg
93
161
(式中、X

は、アルカリ金属カチオン、プロトン、又はN




であり、R

は、水素原子、アルキル基、又はヒドロキシアルキル基である。)
JPEG
2025104607000032.jpg
54
161
(式中、M
1+
及びM
2+
は、それぞれ独立に、アルカリ金属カチオン、プロトン、又はN




であり、R

は、水素原子、アルキル基、又はヒドロキシアルキル基である。)
JPEG
2025104607000033.jpg
55
161
【請求項8】
スズの金属塩と、
芳香環を有しない第1の樹脂と
を含有する、保護膜。
【請求項9】
さらに、芳香環を有する第2の樹脂を含有する、
請求項8に記載の保護膜。
【請求項10】
前記保護膜における前記金属塩の前記スズの含有率が、500質量ppb以上である、
請求項8又は9に記載の保護膜。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、保護膜形成剤、保護膜、保護膜の製造方法、及び半導体チップの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
半導体デバイス製造工程において形成されるウエハーは、シリコン基板等の半導体基板の表面に絶縁膜及び機能膜が積層された積層体を、ストリートと呼ばれる格子状の分割予定ラインによって区画されたものである。このストリートに沿ってウエハーを切断することによって、複数の半導体チップが得られる(チップ化)。つまり、ストリートで区画されている各領域が、ICやLCI等の半導体チップとなる。
【0003】
このストリートに沿ってウエハーを切断することによって複数の半導体チップが得られる。例えば、光デバイスウエハーでは、窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された積層体がストリートによって複数の領域に区画される。このストリートに沿っての切断により、光デバイスウエハーは、発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割される。これらの光デバイスは、電気機器に広く利用されている。
【0004】
このようなウエハーの切断は、例えば、プラズマダイシングによって行われる。プラズマダイシングは、真空下又は減圧下でドライエッチングを行うことによって、ウエハーを切断してチップ化する加工技術である。プラズマダイシングでは、例えば、ウエハーを深堀できるBoschプロセス等が用いられている。
【0005】
特許文献1には、複数のICを含む基板をダイシングする方法であって、基板上にICを被覆し保護するマスクを形成する工程であって、マスクはICの上面と接触する水溶性材料の層を含む工程と、レーザスクライビングプロセスによってマスクをパターニングして、ギャップを有するパターニングされたマスクを提供し、IC間の基板の領域を露出させる工程と、パターニングされたマスク内のギャップを貫通して基板をプラズマエッチングして、ICを個片化する工程を含む方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2014-523112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
プラズマダイシングによってウエハーを切断する際、ウエハーを保護するために、ウエハーの表面に保護膜を設けることが行われる。保護膜は、例えば、ダイシング時に発生するカットくずやその他のパーティクル等の不純物が、ウエハーの表面に付着することを防ぐものであるが、保護膜の性能について、未だ改善の余地がある。
【0008】
通常、保護膜は、保護膜形成剤をウエハーに塗布し、成膜することによって、形成される。しかし、保護膜にクラックが発生すると、カットくずやその他のパーティクル等の不純物がウエハーに付着してしまい、ウエハーが汚染されたり、ウエハーが損傷したりする。また、段差のあるデバイスにプラズマダイシングを行う際、段差上部では保護膜の厚さが十分に確保できず、意図せず薄膜化してしまうことがある。このようなことから、保護膜形成剤には、クラックの発生を抑制できる、優れた成膜性が要求される。
【0009】
また、プラズマダイシングでは、フッ素系ガス等のエッチングガスを用いて、ウエハーをエッチングする。その際、このようなエッチングガスから発生するラジカル(例えば、フッ素系ガスから発生するフッ素ラジカル等)が、ウエハーを不必要にエッチングしたり、傷つけたりすることも起こりうる。このような意図しないエッチングが起こると、保護膜の膜減りが進んでしまう。このようなことから、保護膜形成剤には、保護膜と被エッチング膜との選択比が高いことが要求される。
【0010】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、成膜性に優れ、かつ、高い選択比を有する保護膜を作製できる保護膜形成剤、並びに、かかる保護膜形成剤によって得られる保護膜、保護膜の製造方法、及び半導体チップの製造方法を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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