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公開番号
2025078295
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023190757
出願日
2023-11-08
発明の名称
糸巻取機
出願人
村田機械株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D01H
11/00 20060101AFI20250513BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】エネルギーの消費量を軽減しつつも吸引ダクトに屑糸が堆積することを回避できる糸巻取機を提供する。
【解決手段】糸巻取機1は、第一吸引装置11Fを有する巻取ユニット2と、第二吸引装置27,28を有する台車3と、第一吸引装置11Fが接続される第一吸引ダクト41と、第二吸引装置27,28が接続される第二吸引ダクト42と、第一吸引ダクト41及び第二吸引ダクト42に吸引空気流を発生させるブロワ45と、第一吸引ダクト41の第一開口部51Aを開閉する第一シャッター51と、第二吸引ダクト42の第二開口部52Aを開閉する第二シャッター52と、第一開口動作及び第二開口動作の開始タイミング同士、及び、第一開口動作及び第二開口動作の終了タイミング同士の少なくとも一方が互いにずれるように、第一シャッター51及び第二シャッター52の開閉を制御する制御部15と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
糸を供給する給糸装置と、前記給糸装置から供給された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、前記糸及び前記糸から発生する屑糸の少なくとも一方を吸引する第一吸引装置と、を有する複数の巻取ユニットと、
前記糸及び前記屑糸の少なくとも一方を吸引する第二吸引装置を有し、前記複数の巻取ユニットの配列方向に沿って移動可能に設けられる台車と、
前記第一吸引装置が接続され、前記配列方向において第一端から第二端まで延在する第一吸引ダクトと、
前記第二吸引装置が接続され、前記配列方向において第三端から第四端まで延在する第二吸引ダクトと、
前記第一吸引ダクトにおける前記第一端及び前記第二吸引ダクトにおける前記第三端に、前記屑糸が回収される回収ボックスを介して接続され、前記第一吸引ダクト及び前記第二吸引ダクトに吸引空気流を発生させるブロワと、
前記第一吸引ダクトの第二端に形成された第一開口部を開閉する第一シャッターと、
前記第二吸引ダクトの第四端に形成された第二開口部を開閉する第二シャッターと、
前記第一開口部を開口する第一開口動作における前記第一シャッターの開閉、及び、前記第二開口部を開口する第二開口動作における前記第二シャッターの開閉を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第一開口動作及び前記第二開口動作の開始タイミング同士、及び、前記第一開口動作及び前記第二開口動作の終了タイミング同士の少なくとも一方が互いにずれるように、前記第一シャッター及び前記第二シャッターの開閉を制御する、糸巻取機。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記第一開口部が開口している時間帯と、前記第二開口部が開口している時間帯とが互いに重ならないように、前記第一シャッター及び前記第二シャッターの開閉動作を制御する、請求項1記載の糸巻取機。
【請求項3】
前記制御部は、前記第一開口部が開口している時間帯と前記第二開口部が開口している時間帯との間に、前記第一開口部及び前記第二開口部の両方が閉口している時間帯が存在するように、前記第一シャッター及び前記第二シャッターの開閉動作を制御する、請求項2記載の糸巻取機。
【請求項4】
前記給糸装置と前記巻取装置との間で分断された前記糸を糸継ぎする糸継装置を有する前記台車を一つ又は複数備え、
前記制御部は、前記給糸装置と前記巻取装置との間で前記糸が分断された分断回数及び前記糸継装置が実行した糸継回数の少なくとも一方に基づいて、前記第一シャッター及び前記第二シャッターの開閉動作を制御する、請求項1~3の何れか一項記載の糸巻取機。
【請求項5】
前記制御部は、前記糸継装置によって糸継動作が行われていないときに、前記第一シャッターの開閉動作及び前記第二シャッターの開閉動作を実行するように制御する、請求項4記載の糸巻取機。
【請求項6】
前記第一吸引ダクトの静圧を検出する第一検出部及び前記第二吸引ダクトの静圧を検出する第二検出部の少なくとも一方を備え、
前記制御部は、前記第一検出部によって検出される静圧が所定値を下回っているときは前記第一シャッターの開閉動作を禁止し、前記第二検出部によって検出される静圧が所定値を下回っているときは前記第二シャッターの開閉動作を禁止する、請求項1~5の何れか一項記載の糸巻取機。
【請求項7】
前記第一吸引装置と前記第一吸引ダクトとの間に設けられる第三シャッター、及び、前記第二吸引装置と前記第二吸引ダクトとの間に設けられた第四シャッターの少なくとも一方を備え、
前記第三シャッターは、前記第一吸引装置の動作の有無に応じて開閉可能に構成されており、前記第一吸引装置が動作していない状態では閉じており、
前記第四シャッターは、前記第二吸引装置の動作の有無に応じて開閉可能に構成されており、前記第二吸引装置が動作していない状態では閉じている、請求項1~6の何れか一項記載の糸巻取機。
【請求項8】
前記第一吸引装置は、前記巻取装置側の前記糸を吸引し、
前記第二吸引装置は、前記給糸装置側の前記糸を吸引し、
前記制御部は、前記第一シャッターの開閉頻度よりも前記第二シャッターの開閉頻度が高くなるように、前記第一シャッター及び前記第二シャッターの開閉動作を制御する、請求項1~7の何れか一項記載の糸巻取機。
【請求項9】
前記制御部は、前記給糸装置における紡績条件に基づいて、前記第一シャッター及び前記第二シャッターの少なくとも一方の開閉動作を制御する、請求項1~8の何れか一項記載の糸巻取機。
【請求項10】
前記回収ボックス内の吸引空気流の静圧を検出する第三検出部と、
前記回収ボックスの清掃が必要であることを報知する報知部と、備え、
前記制御部は、前記第三検出部によって検出される静圧が所定値以下になると、前記回収ボックスの清掃が必要であることを前記報知部に報知させると共に、前記第一開口動作及び前記第二開口動作の少なくとも一方を実行する、請求項1~9の何れか一項記載の糸巻取機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一側面は、糸巻取機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
複数の巻取ユニットと、複数の巻取ユニットに対して走行する糸継台車と、を備えた構成の繊維機械(紡績機)が知られている。糸継台車は、サクションマウス及びサクションノズル等の糸吸引装置と、糸継装置と、を備える。糸吸引装置は、吸引空気流を用いて糸端を捕捉するように構成される。また、巻取ユニットのそれぞれには、糸貯留装置において発生する屑糸を吸引空気流を用いて吸引する糸吸引装置が設けられることがある。これらの糸吸引装置で用いられる吸引空気流は、複数の巻取ユニットが配設される機台本体に設けられた吸引ダクトから供給される。
【0003】
吸引ダクトの延在方向における一端には、吸引空気流を発生させるブロワが、回収ボックスを介して接続されている。このような構成では、ブロワによって吸引された屑糸が回収ボックスにまで搬送されて収容される。ところが、糸吸引装置の吸引口から流れ込む空気量だけでは、屑糸を回収ボックスまで搬送するには不十分であり、糸吸引装置の吸引口から吸引した屑糸が、回収ボックスまで搬送されない場合がある。この場合、吸引ダクトに屑糸が堆積し、清掃作業等の作業者の手間が増える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-183338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、吸引ダクトの延在方向におけるブロワ側の端部と反対側の端部に開口部を設け、吸引ダクトに流れる空気量を増やすことが行われている。しかしながら、このような吸引ダクトの端部に開口部を設ける構成では、吸引ダクトに屑糸が堆積することを回避できるものの、ブロワの負荷が大きくなり、エネルギーの消費量も増大する。
【0006】
そこで、本発明の一側面の目的は、ブロワにおけるエネルギーの消費量を軽減しつつも吸引ダクトに屑糸が堆積することを回避できる糸巻取機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る糸巻取機は、糸を供給する給糸装置と、給糸装置から供給された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、糸及び糸から発生する屑糸の少なくとも一方を吸引する第一吸引装置と、を有する複数の巻取ユニットと、糸及び屑糸の少なくとも一方を吸引する第二吸引装置を有し、複数の巻取ユニットの配列方向に沿って移動可能に設けられる台車と、第一吸引装置が接続され、配列方向において第一端から第二端まで延在する第一吸引ダクトと、第二吸引装置が接続され、配列方向において第三端から第四端まで延在する第二吸引ダクトと、第一吸引ダクトにおける第一端及び第二吸引ダクトにおける第三端に、屑糸が回収される回収ボックスを介して接続され、第一吸引ダクト及び第二吸引ダクトに吸引空気流を発生させるブロワと、第一吸引ダクトの第二端に形成された第一開口部を開閉する第一シャッターと、第二吸引ダクトの第四端に形成された第二開口部を開閉する第二シャッターと、第一開口部を開口する第一開口動作における第一シャッターの開閉、及び、第二開口部を開口する第二開口動作における第二シャッターの開閉を制御する制御部と、を備え、制御部は、第一開口動作及び第二開口動作の開始タイミング同士、及び、第一開口動作及び第二開口動作の終了タイミング同士の少なくとも一方が互いにずれるように、第一シャッター及び第二シャッターの開閉を制御する。
【0008】
この構成の糸巻取機では、第一シャッターを制御して第一吸引ダクトに形成された第一開口部を開口することによって第一吸引ダクトに流れる空気量が一時的に増える。同様に、この構成の糸巻取機では、第二シャッターを制御して第二吸引ダクトに形成された第二開口部を開口することによって第二吸引ダクトに流れる空気量が一時的に増える。これにより、必要なときにのみ第一開口部及び第二開口部を開口することによって、第一吸引ダクト及び第二吸引ダクトに残っている屑糸をブロワ側に移動させて、回収ボックスに回収することができる。更にこの構成の糸巻取機では、第一開口部及び第二開口部を開口する場合には、第一開口動作及び第二開口動作の開始タイミング同士、及び、第一開口動作及び第二開口動作の終了タイミング同士の少なくとも一方が互いにずれるように、第一シャッター及び第二シャッターの開閉が制御されるので、第一シャッターと第二シャッターとが同期して開閉する場合と比べて、第一開口部と第二開口部との両方が開口している時間が相対的に短くなる。これにより、ブロワにおけるエネルギーの消費量を軽減できる。
【0009】
本発明の一側面に係る糸巻取機では、制御部は、第一開口部が開口している時間帯と、第二開口部が開口している時間帯とが互いに重ならないように、第一シャッター及び第二シャッターの開閉動作を制御してもよい。この構成では、第一吸引装置及び第二吸引装置において吸引能力が低下することを回避できる。また、この構成では、第一開口部及び第二開口部の両方が同時に開口されることがないので、ブロワにおけるエネルギーの消費量をより一層軽減できる。
【0010】
本発明の一側面に係る糸巻取機では、制御部は、第一開口部が開口している時間帯と第二開口部が開口している時間帯との間に、第一開口部及び第二開口部の両方が閉口している時間帯が存在するように、第一シャッター及び第二シャッターの開閉動作を制御してもよい。この構成では、第一開口部及び第二開口部の両方が閉口している時間帯が確保されるので、ブロワにおけるエネルギーの消費量をより一層軽減できる。
(【0011】以降は省略されています)
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