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公開番号2025075258
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186303
出願日2023-10-31
発明の名称覆工コンクリートの加温養生方法
出願人中日本高速道路株式会社,株式会社奥村組
代理人個人,個人
主分類E21D 11/10 20060101AFI20250508BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】施工の高速化を実現し得るように、覆工コンクリートに、必要圧縮強度を短時間で確実に発現させることが可能な覆工コンクリートの加温養生方法を提供する。
【解決手段】覆工コンクリートが必要圧縮強度を発現する目標積算温度を予め求めておき、覆工コンクリートの打設直後から所定の計測時間ts内について、ヒータにより第1の所定温度HT1で加温される覆工コンクリートの温度推移を計測して覆工コンクリートの温度上昇率P,Qを算出し、覆工コンクリートの打設からセントル型枠を脱型するまでの目標脱型時間t0内で、温度上昇率から推定される覆工コンクリートの推定積算温度MAが目標積算温度M0を超えないとき、ヒータを、第1の所定温度から、推定積算温度(MA+MB)が目標積算温度以上となる第2の所定温度HT2に変更して、覆工コンクリートを加温養生する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
セントル型枠に設けた温度制御自在なヒータにより、トンネル地山の内面に打設される覆工コンクリートを加温して養生する方法であって、
上記覆工コンクリートが必要圧縮強度を発現する目標積算温度を予め求めておき、
上記覆工コンクリートの打設直後から所定の計測時間内について、上記ヒータにより第1の所定温度で加温される該覆工コンクリートの温度推移を計測して該覆工コンクリートの温度上昇率を算出し、
上記覆工コンクリートの打設から上記セントル型枠を脱型するまでの目標脱型時間内で、上記温度上昇率から推定される該覆工コンクリートの推定積算温度が上記目標積算温度を超えないとき、上記ヒータを、上記第1の所定温度から、該推定積算温度が該目標積算温度以上となる第2の所定温度に変更して、該覆工コンクリートを加温養生することを特徴とする覆工コンクリートの加温養生方法。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記目標脱型時間内で前記推定積算温度が前記目標積算温度を超えるとき、前記ヒータによる加温を、前記第1の所定温度に維持する、あるいは、該ヒータによる加温を、該推定積算温度が該目標積算温度に達する所定時間以降停止することを特徴とする請求項1に記載の覆工コンクリートの加温養生方法。
【請求項3】
前記覆工コンクリートの前記温度推移の計測は、前記セントル型枠の妻型枠側で、該セントル型枠の側と前記トンネル地山の側の2箇所で行い、
前記温度上昇率が小さいいずれかの計測箇所で計測された上記覆工コンクリートの該温度上昇率から前記推定積算温度を推定することを特徴とする請求項1または2に記載の覆工コンクリートの加温養生方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、施工の高速化を実現し得るように、覆工コンクリートに、必要圧縮強度を短時間で確実に発現させることが可能な覆工コンクリートの加温養生方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
セントル型枠に設けたヒータにより、トンネル内面に打設される覆工コンクリートを加温して養生する技術として、特許文献1が知られている。
【0003】
特許文献1の「覆工コンクリートの温度制御方法」は、トンネル工事において覆工コンクリートの若齢時の温度を適切に制御するための有効適切な温度制御方法を提供することを課題とし、覆工コンクリートを打設成型するための型枠に予め発熱シートを装着しておき、型枠内に覆工コンクリートを打設した際、覆工コンクリートの表面温度を測定し、表面温度がピーク温度に達してから発熱シートによって型枠を介して覆工コンクリートの表層部を加温して表層部の急激な温度低下を防止することによって内部温度と表面温度との温度差を低減させるための加温養生時間を確保し、しかる後に前記型枠を脱型するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-88743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
打設直後の若材齢の覆工コンクリートに対する養生は、セントル型枠を脱型する時点で、覆工コンクリートが自重や荷重に耐えることができかつ脱型によって覆工コンクリートに表面剥離等の欠損が生じない圧縮強度を覆工コンクリートが発現することが求められる。
【0006】
このような圧縮強度を確保するためには、一昼夜程度の養生時間が必要とされる一方、施工の高速化を実現するためには、当該養生時間の短縮、すなわち短時間での脱型が求められる。
【0007】
覆工コンクリートは、水和反応によって圧縮強度を発現するが、水和反応は、コンクリートの温度が高いほど早く進行し、温度が低いほど遅く進行するため、覆工コンクリートの施工場所の環境温度がコンクリート打設初期の水和反応に大きく影響する。
【0008】
具体的には、覆工コンクリートが施工されるトンネル内では、地山側の温度と、セントル型枠側の温度に差違がある。
【0009】
地山側の温度はほぼ一定であるのに対し、セントル型枠側の温度は、トンネル内に流れ込む外気の温度により、夏場は高く、冬場は低くなる。また、トンネル外で製造されるフレッシュコンクリートの温度は、外気の温度とほぼ同等である。
【0010】
従って、覆工コンクリートにおける水和反応の進行は、覆工コンクリートの厚さ方向において相対的には、夏場はセントル型枠側で速く、冬場は地山側で速く進む。
(【0011】以降は省略されています)

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