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公開番号2025071663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023182030
出願日2023-10-23
発明の名称3-ヒドロキシ安息香酸類の製造方法
出願人花王株式会社,国立大学法人神戸大学
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C12P 7/42 20060101AFI20250428BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】バイオマス資源を用いた3-ヒドロキシ安息香酸類の製造方法を提供する。
【解決手段】下記の一般式(1)で表される2-ヒドロキシテレフタル酸類を、特定のアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は前記特定のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、2-ヒドロキシテレフタル酸デカルボキシラーゼ活性を有するポリペプチド又はこれを生産する微生物と接触させる工程を含む、下記の一般式(2)で示される3-ヒドロキシ安息香酸類の製造方法。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025071663000010.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">47</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
〔式中、R1及びR2は同一又は異なっていてもよく、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、アミノ基又はカルボキシ基を示す。〕
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の一般式(1):
TIFF
2025071663000008.tif
46
170
〔式中、R

及びR

は同一又は異なっていてもよく、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、アミノ基又はカルボキシ基を示す。〕
で表される2-ヒドロキシテレフタル酸類を、下記(A)~(E):
(A)配列番号2で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は配列番号2で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、2-ヒドロキシテレフタル酸デカルボキシラーゼ活性を有するポリペプチド、
(B)配列番号4で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は配列番号4で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、2-ヒドロキシテレフタル酸デカルボキシラーゼ活性を有するポリペプチド、
(C)配列番号6で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は配列番号6で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、2-ヒドロキシテレフタル酸デカルボキシラーゼ活性を有するポリペプチド、
(D)配列番号8で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は配列番号8で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、2-ヒドロキシテレフタル酸デカルボキシラーゼ活性を有するポリペプチド、
(E)配列番号10で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は配列番号10で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、2-ヒドロキシテレフタル酸デカルボキシラーゼ活性を有するポリペプチド、
から選ばれるポリペプチド又はこれを生産する微生物と接触させる工程を含む、下記の一般式(2):
TIFF
2025071663000009.tif
42
170
〔式中、R

及びR

は前記と同じものを示す。〕
で示される3-ヒドロキシ安息香酸類の製造方法。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記(A)~(E)から選ばれるポリペプチドを生産する微生物が当該ポリペプチドをコードする遺伝子を導入した組換え微生物である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
微生物が大腸菌、酵母又はコリネ型細菌である、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
3-ヒドロキシ安息香酸類を回収する工程を含む、請求項1~3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
一般式(1)及び(2)において、R

及びR

がそれぞれ水素原子、ヒドロキシ基、メトキシ基、フッ素原子又はメチル基である、請求項1~4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
一般式(1)及び(2)において、R

及びR

が共に水素原子である、請求項1~4のいずれか1項記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はバイオマス資源を用いて3-ヒドロキシ安息香酸類を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
3-ヒドロキシ安息香酸は液晶素材の構成モノマーや農薬の中間体等として使用される工業的に有用な物質である。現在、3-ヒドロキシ安息香酸は安息香酸をスルホン化したのちアルカリ溶融する方法で製造されることが知られている。
【0003】
一方、廃棄された化学素材を新たな化学品原料へと変換するケミカルリサイクルに関する技術が近年盛んに開発されている。中でもテレフタル酸はポリエチレンテレフタレートの構成モノマーなどとして大量に使用されることから、テレフタル酸を原料として3-ヒドロキシ安息香酸を得ることができれば、化学素材の再生可能性を高めることや、3-ヒドロキシ安息香酸の新たな供給方法を提供することにつながる。
【0004】
これまでに、テレフタル酸に対してヒドロキシラジカルが反応することで2-ヒドロキシテレフタル酸が生成することが知られている(非特許文献1)。このことから、2-ヒドロキシテレフタル酸の1位のカルボキシ基を選択的に脱炭酸することで3-ヒドロキシ安息香酸が得られると考えられるが、そのような反応はこれまでに報告されていない。
【0005】
金属型デカルボキシラーゼは、亜鉛、マンガン、マグネシウム等の二価金属イオンを活性中心に持つ脱炭酸酵素で、オルト位に水酸基を有する安息香酸類に対して活性中心の金属イオンが錯形成することにより脱炭酸反応を触媒することが知られている(非特許文献2)。
しかしながら、斯かる金属型デカルボキシラーゼが2-ヒドロキシテレフタル酸を基質として、その選択的な脱炭酸反応を触媒することはこれまでに知られていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Tsutomu Hirakawa et al., Langmuir 2002, 18, 3247-3254
Stefan E. Payer et al., Adv. Synth. Catal. 2019, 361, 2402-2420
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、バイオマス資源を用いた3-ヒドロキシ安息香酸類の製造方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、金属型デカルボキシラーゼ活性を有する特定のポリペプチドが2-ヒドロキシテレフタル酸に対して1位選択的な脱炭酸活性を示し、当該ポリペプチド又はこれを生産する微生物を用いることにより、効率よく3-ヒドロキシ安息香酸類が製造可能であることを見出した。
【0009】
本発明は以下に係るものである。
下記の一般式(1):
【0010】
TIFF
2025071663000001.tif
46
170
(【0011】以降は省略されています)

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