TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025071197
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2025024932,2022530195
出願日2025-02-19,2020-11-23
発明の名称水素発生のための電気化学デバイス、モジュール、およびシステムならびにその動作方法
出願人オーミアム インターナショナル, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C25B 9/00 20210101AFI20250424BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】好適な水素発生のための電気化学デバイス、モジュール、およびシステムならびにその動作方法を提供すること。
【解決手段】水素発生のためのシステムは、第1の容積と、第2の容積と、第3の容積とを画定する、少なくとも1つのキャビネットであって、第1の容積、第2の容積、および第3の容積は、相互から流体的に隔離される、少なくとも1つのキャビネットと、第1の容積内に位置する、水回路と、第2の容積内に位置する、電解槽電気化学スタックを含む、電気化学モジュールと、第3の容積内に位置する、水素回路と、水回路および電解槽電気化学スタックに流動的に接続する、少なくとも1つの第1の流体コネクタと、電解槽電気化学スタックおよび水素回路に流動的に接続する、少なくとも1つの第2の流体コネクタとを含む。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
水素処理のための電気化学モジュールであって、
複数の第1の流体コネクタおよび少なくとも1つの水マニホールドを含む液体管理区分と、
ガス管理区分であって、前記ガス管理区分は、前記液体管理区分の上方に位置して前記液体管理区分と流体接続する電解槽電気化学スタックおよび第2の流体コネクタを含む、ガス管理区分と
を備え、
前記電気化学スタックは、少なくとも1つのバイポーラプレートと、複数の膜電極アセンブリ(MEA)とを含み、
前記少なくとも1つのバイポーラプレートは、前記複数のMEAのうちの1つとシール係合され、それらの間にアノードチャネルを画定し、
前記少なくとも1つのバイポーラプレートは、前記複数のMEAのうちの別の1つとシール係合され、それらの間にカソードチャネルを画定する、電気化学モジュール。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記複数の第1の流体コネクタの各々は、前記少なくとも1つのマニホールドを介して、前記アノードチャネルと流体連通する、請求項

に記載の電気化学モジュール。
【請求項3】
前記第2の流体コネクタは、前記カソードチャネルと流体連通する、請求項

に記載の電気化学モジュール。
【請求項4】
前記複数の第1の流体コネクタの各々および前記少なくとも1つのマニホールドは、前記アノードチャネルと流体連通しながら解放可能に固着可能である、請求項

に記載の電気化学モジュール。
【請求項5】
前記液体管理区分および前記ガス管理区分は、前記マニホールドと前記電気化学スタックとの間の界面に沿って、相互から取外可能である、請求項

に記載の電気化学モジュール。
【請求項6】
前記電気化学スタックは、陽子交換膜(PEM)ベースの電解槽スタックである、請求項

に記載の電気化学モジュール。
【請求項7】
前記少なくとも1つのマニホールドは、入口マニホールドおよび出口マニホールドを備える、請求項

に記載の電気化学モジュール。
【請求項8】
前記少なくとも1つのマニホールドは、前記ガス管理区分に固着可能な少なくとも1つの液体接続を備える、請求項

に記載の電気化学モジュール。
【請求項9】
セパレータプレートをさらに備える、請求項

に記載の電気化学モジュール。
【請求項10】
前記少なくとも1つの液体接続は、前記セパレータプレートを通して延在する、請求項

に記載の電気化学モジュール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その全内容が、参照することによって本明細書に組み込まれる、2019年11月21日に出願された、米国仮特許出願第62/938,494号の利益を主張する。
続きを表示(約 4,500 文字)【0002】
(技術分野)
本開示は、一般に、化学生産を対象とし、より具体的には、水素発生のための電気化学モジュールおよびシステムを対象とする。
【背景技術】
【0003】
水素は、石油精製、金属処理、食品加工、およびアンモニア生産等の多くの産業上の用途を有する、一般的ガスである。水素は、豊富であって、種々の再生可能および非再生可能エネルギー源から形成され得るが、空気中の水素の可燃性は、水素を貯蔵および出荷することを困難にする。結果として、水素は、概して、大規模な地理的領域を横断した後続流通のための一元化された設備における大規模生産には適応不可能である。むしろ、水素は、概して、その生産施設またはその近傍において使用される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によると、水素発生のためのシステムは、第1の容積と、第2の容積と、第3の容積とを画定する、少なくとも1つのキャビネットであって、第1の容積、第2の容積、および第3の容積は、相互から流体的に隔離される、少なくとも1つのキャビネットと、第1の容積内に位置する、水回路と、第2の容積内に位置する、電解槽電気化学スタックを含む、電気化学モジュールと、第3の容積内に位置する、水素回路と、水回路および電解槽電気化学スタックに流動的に接続する、少なくとも1つの第1の流体コネクタと、電解槽電気化学スタックおよび水素回路に流動的に接続する、少なくとも1つの第2の流体コネクタとを含む。
【0005】
一実施形態では、少なくとも1つのキャビネットは、その中で、第1の容積が、第1の内壁によって、第2の容積から隔離され、第2の容積は、第2の内壁によって、第3の容積から隔離される、単一キャビネットを備え、少なくとも1つの第1の流体コネクタは、第1の内壁を通して延在し、少なくとも1つの第2の流体コネクタは、第2の内壁を通して延在する。
【0006】
一実施形態では、本システムはさらに、第1の容積に流動的に接続されるが、第2または第3の容積には接続されず、第2または第3の容積を換気せずに、第1の容積を換気するように構成される、第1のエアームーバと、第2の容積に流動的に接続されるが、第1または第3の容積には接続されず、第1または第3の容積を換気せずに、第2の容積を換気するように構成される、第2のエアームーバと、第3の容積に流動的に接続されるが、第1または第2の容積に接続されず、第1または第2の容積を換気せずに、第3の容積を換気するように構成される、第3のエアームーバとを備える。
【0007】
別の実施形態では、水素処理のための電気化学モジュールは、複数の水コネクタおよび少なくとも1つの水マニホールドを含む、液体管理区分と、液体管理区分の上方に位置し、液体管理区分と流体接続する、電解槽電気化学スタックおよび水素コネクタを含む、ガス管理区分とを含む。電解槽電気化学スタックは、少なくとも1つのバイポーラプレートと、複数の膜電極アセンブリ(MEA)とを含み、少なくとも1つのバイポーラプレートは、複数のMEAのうちの1つとシール係合され、その間にアノードチャネルを画定し、少なくとも1つのバイポーラプレートは、複数のMEAのうちの別の1つとシール係合され、カソードチャネルをその間に画定し、複数の水コネクタはそれぞれ、少なくとも1つのマニホールドを介して、アノードチャネルと流体連通し、水素コネクタは、カソードチャネルと流体連通する。
【0008】
別の実施形態では、電解槽電気化学スタックのためのバイポーラプレートは、相互に反対のアノード側およびカソード側を有する、基板であって、基板は、それぞれ、基板のアノード側からカソード側まで延在する、複数のアノードポートおよび複数のカソードポートを画定し、アノード側は、複数のアノードポートのうちの少なくともいくつか間で水を指向するように配向される、アノード流動場を画定し、カソード側は、水素ガスを複数のカソードポートに向かって指向するように配向される、カソード流動場を画定する、基板と、基板のアノード側に沿って、アノード流動場および複数のアノードポートを取り囲むアノードガスケットであって、複数のカソードポートは、アノードガスケットの外側に位置する、アノードガスケットと、基板のカソード側に沿って、カソード流動場、複数のアノードポート、および複数のカソードポートを取り囲むカソードガスケットとを備える。
【0009】
別の実施形態では、水素発生方法は、電解槽内の水を電解し、湿潤水素流を発生させるステップと、湿潤水素流をドライヤ内で乾燥させ、乾燥水素流ならびに水および水素含有流を発生させるステップと、水および水素含有流を水素ポンプに提供し、水素を水および水素含有流からドライヤの中に圧送するステップとを含む。
【0010】
一実施形態では、本方法はまた、水および酸素含有流を電解槽からセパレータに提供するステップと、セパレータ内で水を水および酸素含有流中の酸素から分離するステップと、分離された水を電解槽の中に提供するステップとを含む。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
水素発生のためのシステムであって、
第1の容積と、第2の容積と、第3の容積とを画定する少なくとも1つのキャビネットであって、前記第1の容積、前記第2の容積、および前記第3の容積は、相互から流体的に隔離される、少なくとも1つのキャビネットと、
前記第1の容積内に位置する水回路と、
前記第2の容積内に位置する電解槽電気化学スタックを備える電気化学モジュールと、
前記第3の容積内に位置する水素回路と、
前記水回路および前記電解槽電気化学スタックに流動的に接続する少なくとも1つの第1の流体コネクタと、
前記電解槽電気化学スタックおよび前記水素回路に流動的に接続する少なくとも1つの第2の流体コネクタと
を備える、システム。
(項目2)
前記少なくとも1つのキャビネットは、単一キャビネットを備え、前記単一キャビネットの中で、前記第1の容積は、第1の内壁によって前記第2の容積から隔離され、前記第2の容積は、第2の内壁によって前記第3の容積から隔離され、
前記少なくとも1つの第1の流体コネクタは、前記第1の内壁を通して延在し、
前記少なくとも1つの第2の流体コネクタは、前記第2の内壁を通して延在する、
項目1に記載のシステム。
(項目3)
第1のエアームーバであって、前記第1のエアームーバは、前記第1の容積に流動的に接続されるが、前記第2または前記第3の容積には接続されず、前記第2または前記第3の容積を換気せずに、前記第1の容積を換気するように構成される、第1のエアームーバと、
第2のエアームーバであって、前記第2のエアームーバは、前記第2の容積に流動的に接続されるが、前記第1または前記第3の容積には接続されず、前記第1または前記第3の容積を換気せずに、前記第2の容積を換気するように構成される、第2のエアームーバと、
第3のエアームーバであって、前記第3のエアームーバは、前記第3の容積に流動的に接続されるが、前記第1または前記第2の容積に接続されず、前記第1または前記第2の容積を換気せずに、前記第3の容積を換気するように構成される、第3のエアームーバと
をさらに備える、項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記第1、第2、および第3のガスムーバは、前記単一キャビネットの外側の環境に対して、前記第1の容積、前記第2の容積、および前記第3の容積の各々内に個別の負圧を形成するように動作可能である、項目3に記載のシステム。
(項目5)
前記電解槽電気化学スタックは、少なくとも1つのバイポーラプレートと、複数の膜電極アセンブリ(MEA)とを備え、
前記複数のMEAおよび前記少なくとも1つのバイポーラプレートは、前記少なくとも1つのバイポーラプレートによって相互から分離される少なくとも1つのアノードチャネルと、少なくとも1つのカソードチャネルとを画定し、
前記少なくとも1つのアノードチャネルは、前記少なくとも1つの第1の流体コネクタを介して、前記水回路と流体連通し、
前記少なくとも1つのカソードチャネルは、前記第2の流体コネクタを介して、前記水素回路と流体連通し、
前記MEAは、アノードと、カソードと、それらの間の陽子交換膜とを含み、
前記第2の容積は、前記第1の容積と前記第3の容積との間に位置する、
項目1に記載のシステム。
(項目6)
前記水回路は、ポンプと、リザーバと、セパレータとを含み、
前記少なくとも1つの第1の流体コネクタは、2つの流体コネクタを備え、
前記リザーバは、前記セパレータと前記ポンプとの間で流体連通し、
前記ポンプは、前記2つの第1の流体コネクタのうちの1つを介して、前記電気化学スタックのアノードチャネルと流体連通し、
前記セパレータは、前記2つの第1の流体コネクタのうちの第2のものを介して、前記電気化学スタックの少なくとも1つのアノードチャネルと流体連通する、
項目5に記載のシステム。
(項目7)
前記水素回路は、
ドライヤであって、前記ドライヤは、前記第2の流体コネクタを介して、前記電解槽電気化学スタックの少なくとも1つのカソードチャネルと流体連通する入口部分を有する、ドライヤと、
前記ドライヤの出口部分および入口部分と流体連通する水素ポンプであって、前記水素ポンプは、加圧された水素を前記ドライヤの出口部分から前記ドライヤの入口部分に再循環させるように動作可能である、水素ポンプと
を備える、項目5に記載のシステム。
(項目8)
コントローラであって、前記コントローラは、前記電気化学スタックと電気連通し、前記第1の容積、前記第2の容積、および前記第3の容積の各々から流体的に隔離される前記キャビネットの第4の容積内に位置する、コントローラと、
前記少なくとも1つのキャビネットの外面上に配置される電気接点であって、
前記電気接点は、電源と電気連通しながら解放可能に係合可能であり、
前記電気接点は、前記コントローラを介して、前記電気化学スタックと電気連通する、
電気接点と
をさらに備える、項目4に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
水電解用隔膜
1か月前
個人
水素を作る方式 水の電気分解
1日前
東ソー株式会社
酸素還元型食塩電解の運転方法
1か月前
大和ハウス工業株式会社
水素システム
1か月前
京セラ株式会社
エネルギーシステム
23日前
株式会社クオルテック
水素製造装置および水素製造方法
29日前
株式会社SCREENホールディングス
電極構造体
1か月前
株式会社SCREENホールディングス
電極構造体
1か月前
株式会社SCREENホールディングス
電極構造体
1か月前
株式会社東芝
電解装置
1か月前
株式会社栗本鐵工所
金属材料
1か月前
三菱マテリアル株式会社
接着構造体
1か月前
株式会社ワールドテック
水素飲料生成装置
1か月前
個人
貴金属あるいはレアメタルの電解式回収装置
1か月前
オリオン機械株式会社
処理装置および燃料供給システム
2日前
株式会社SCREENホールディングス
めっき装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
成膜装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
固体酸化物形電解セルの製造方法
1か月前
日本特殊陶業株式会社
固体酸化物形電解セルの製造方法
1か月前
本田技研工業株式会社
触媒、カソードおよび電解装置
1か月前
三菱重工業株式会社
水素製造設備及び水素製造方法
16日前
株式会社アイシン
水素製造システム
18日前
三菱重工業株式会社
水素生成システム及びその制御方法
9日前
トヨタ自動車株式会社
金属皮膜の成膜装置
1か月前
東邦チタニウム株式会社
金属マグネシウムの製造方法
24日前
株式会社アイシン
水電解装置および方法
1か月前
株式会社SCREENホールディングス
めっき装置およびめっき方法
1か月前
株式会社SCREENホールディングス
めっき装置およびめっき方法
29日前
株式会社SCREENホールディングス
めっき装置およびめっき方法
1か月前
株式会社日立製作所
水電解システム及び水電解制御方法
5日前
ミカドテクノス株式会社
表面処理装置及び被覆部材
25日前
株式会社日立製作所
水電解システム、並びに水電解システム運用方法
1か月前
国立大学法人群馬大学
めっき成形体及びめっき成形体の製造方法
9日前
日立GEニュークリア・エナジー株式会社
電解還元装置及び電解還元方法
25日前
株式会社SCREENホールディングス
電極構造体、ガス拡散層、および水電解装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
二酸化炭素還元用電極触媒
1か月前
続きを見る