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公開番号2025070134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180222
出願日2023-10-19
発明の名称樹状細胞活性化用組成物
出願人株式会社東洋新薬
代理人
主分類A61K 36/8998 20060101AFI20250424BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】健康な人が日常生活において気軽に摂取できる樹状細胞活性化用組成物を提供する。
【解決手段】大麦若葉を含有することを特徴とする、樹状細胞活性化用組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
大麦若葉を含有することを特徴とする、樹状細胞活性化用組成物。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
大麦若葉由来食物繊維が有効成分であることを特徴とする、樹状細胞活性化用組成物。
【請求項3】
免疫機能の維持に用いられることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載の樹状細胞活性化用組成物。
【請求項4】
機能性表示食品であることを特徴とする、請求項1に記載の樹状細胞活性化用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大麦若葉を含有することを特徴とする樹状細胞活性化用組成物に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
樹状細胞(DCまたはDCs:Dendritic cells)は、樹枝状の突起を持つという形態的な特徴を有する抗原提示細胞であり、重要かつ多彩な役割を担うことが知られている。樹状細胞には、通常型樹状細胞(conventional dendritic cells:cDCまたはcDCs)と形質細胞様樹状細胞(plasmacytoid dendritic cells:pDCまたはpDCs)がある。cDCは、直接または間接的に、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)やヘルパーT細胞、キラーT細胞、マクロファージ、B細胞などの細胞を活性化させて、ウイルスや細菌を排除する。また、キラーT細胞やNK細胞ががん細胞を選択的に排除すること(特許文献1、非特許文献1)や、活性化されたNK細胞より分泌されるインターフェロン-γが慢性創傷の治癒効果を奏すること(特許文献2)、マクロファージが真皮層に落ち込んだメラニンや老化細胞を除去して美白や皮膚組織の抗老化効果を奏すること(特許文献3、特許文献4)も知られている。そのため、cDCを活性化することにより、免疫機能の維持、抗ウイルス作用、抗がん作用、慢性創傷の治癒促進作用、美白作用、皮膚の抗老化作用といった効果が発揮される。さらに、樹状細胞は胚の着床に必須であり、欠失すると不妊になることが知られている(非特許文献2)ため、cDCの活性化が不妊治療に役立つ可能性も期待される。
【0003】
一方、pDCはウイルス感染防御に重要なサイトカインであるインターフェロン-αの高い産生能を示し、NK細胞やヘルパーT細胞、キラーT細胞、マクロファージ、B細胞などの細胞を活性化させる機能を有する。そのため、cDCと同様、pDCを活性化することにより、免疫機能の維持、抗ウイルス作用、抗がん作用、慢性創傷の治癒促進作用、美白作用、皮膚の抗老化作用といった効果が発揮される。
【0004】
このように、樹状細胞を活性化させることができれば、様々な効果が発揮されるため、樹状細胞を活性化する方法の開発が求められてきた。近年では、樹状細胞を体外で培養し、増やしてから患者の体内に戻す「樹状細胞ワクチン療法」が開発されている(非特許文献3)。しかしながら、「樹状細胞ワクチン療法」はがんの治療を目的とするため、健康な人が、日常生活における免疫機能の維持や、美白、皮膚の老化防止といった目的で行うことはできない。そのため、健康な人が日常生活において気軽に摂取できる樹状細胞活性化用組成物の開発が求められてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5742050号公報
特許第4616291号公報
特開2005-281205号公報
特開2021-195305号公報
【非特許文献】
【0006】
医療法人社団 神樹会 新横浜かとうクリニックのホームページ,「活性リンパ球(キラーT細胞)の仕組みとは」,URL:https://katoclinic.info/clinic-treatment/lak/system/,2023年10月6日検索
The Journal of Clinical Investigation, 2008, Dec ; 118(12) : 3954-65
九州厚生会クリニックのホームページ,樹状細胞ワクチン療法,URL:https://kyushukouseikai.or.jp/dc/,2023年10月6日検索
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、大麦若葉を用いた新たな機能を備えた組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、樹状細胞活性化作用を有する素材を開発する過程において、大麦若葉が優れた樹状細胞活性化作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1]
大麦若葉を含有することを特徴とする、樹状細胞活性化用組成物。
[2]
大麦若葉由来食物繊維が有効成分であることを特徴とする、樹状細胞活性化用組成物。
[3]
免疫機能の維持に用いられることを特徴とする、[1]又は[2]のいずれかに記載の樹状細胞活性化用組成物。
[4]
機能性表示食品であることを特徴とする、[1]又は[2]のいずれかに記載の樹状細胞活性化用組成物。
[5]
前記樹状細胞がcDC(通常型樹状細胞)であることを特徴とする、[1]又は[2]のいずれかに記載の樹状細胞活性化用組成物。
[6]
前記大麦若葉が大麦若葉末であることを特徴とする、[1]又は[2]のいずれかに記載の樹状細胞活性化用組成物。
[7]
大麦若葉末を含有する機能性表示食品であって、
大麦若葉由来食物繊維がcDC(通常型樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つ旨を表示した機能性表示食品。
[8]
大麦若葉末を含有する機能性表示食品であって、
大麦若葉由来食物繊維がcDC(通常型樹状細胞)に働きかける旨を表示した機能性表示食品。
[9]
健康な人の免疫機能の維持に役立てるために用いられることを特徴とする、[8]に記載の機能性表示食品。
[10]
大麦若葉の1日当たりの摂取量が0.25g以上であることを特徴とする、[1]に記載の樹状細胞活性化用組成物。
[11]
大麦若葉由来食物繊維の1日当たりの摂取量が0.125g以上であることを特徴とする、[2]に記載の樹状細胞活性化用組成物。
[12]
樹状細胞活性化用組成物の製造のための大麦若葉の使用。
[13]
個体に大麦若葉を経口摂取させるステップを含む、当該個体の生体内における樹状細胞を活性化する方法。
[14]
大麦若葉を有効成分とすることを特徴とする、ナチュラルキラー細胞活性化用組成物、ヘルパーT細胞活性化用組成物、キラーT細胞活性化用組成物、B細胞活性化用組成物またはマクロファージ活性化用組成物。
[15]
ナチュラルキラー細胞活性化用組成物、ヘルパーT細胞活性化用組成物、キラーT細胞活性化用組成物、B細胞活性化用組成物またはマクロファージ活性化用組成物の製造のための大麦若葉の使用。
[16]
個体に大麦若葉を経口摂取させるステップを含む、当該個体の生体内におけるナチュラルキラー細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞またはマクロファージを活性化する方法。
[17]
大麦若葉を有効成分とする、インターロイキン-12の分泌促進用組成物またはインターフェロン-γの分泌促進用組成物。
[18]
インターロイキン-12の分泌促進用組成物またはインターフェロン-γの分泌促進用組成物の製造のための大麦若葉の使用。
[19]
個体に大麦若葉を経口摂取させるステップを含む、当該個体の生体内におけるインターロイキン-12またはインターフェロン-γの分泌を促進する方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の組成物は、樹状細胞を活性化することにより、インターロイキン-12やインターフェロン-γといったサイトカインの分泌を促進し、ナチュラルキラー細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞及びマクロファージを活性化することができる。それにより、免疫機能の維持を図ることができ、さらに、抗ウイルス作用や抗がん作用、慢性創傷の治癒促進作用、美白作用、皮膚の抗老化作用といった効果を発揮することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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