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公開番号2025064362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174053
出願日2023-10-06
発明の名称電子式流量計、コンピュータプログラム、およびファームウェア更新方法
出願人東洋計器株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 8/65 20180101AFI20250410BHJP(計算;計数)
要約【課題】内蔵メモリのコストダウンを図りつつも外部端末との通信によってファームウェアを更新することが可能な電子式流量計を提供する。
【解決手段】電子式流量計において制御部によるファームウェアの更新方法は、通信部が外部端末TからNFCを用いて更新指令を受信すると処理モードから更新モードに切り替えるモード切り替え機能と、更新モードにおいて、通信部が外部端末TからNFCを用いて受信した更新用ファームウェアを、内蔵メモリの一時記憶領域にダウンロードするダウンロード機能と、元のファームウェアのバックアップ処理を行うことなく、ダウンロードした更新用ファームウェアをインストールして、ファームウェアを更新するインストール機能と、インストールが完了すると、更新モードを解除して、更新後のファームウェアを起動して、処理モードに移行する再起動機能と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
計量対象の流体を流す流体流路と、
前記流体流路に取り付けた流量センサと、
前記流量センサの出力に基づき前記流体流路を流れる流体の流量の計測、演算を含む処理を行うコンピュータから構成される電子式の制御部と、
前記制御部によって得られる計測、演算結果を表示する表示部と、
近距離無線通信技術であるNFC(Near Field Communication)を用いて外部端末と通信を行う通信部と、
を有しており、
前記制御部は、
前記通信部が前記外部端末から送信されたファームウェアの更新指令を、前記NFCを用いて受信すると、動作モードを、前記流量の計測、演算を含む処理を行う処理モードから、ファームウェアを更新するための更新モードに切り替えるモード切り替え機能と、
前記更新モードにおいて、前記通信部が前記外部端末から送信された更新用ファームウェアを、前記NFCを用いて受信すると、当該更新用ファームウェアを、内蔵メモリの一時記憶領域にダウンロードするダウンロード機能と、
前記内蔵メモリのファームウェア記憶領域に格納されている元のファームウェアを、一時的に、前記一時記憶領域に展開するバックアップ処理を行うことなく、前記一時記憶領域にダウンロードした前記更新用ファームウェアを、前記内蔵メモリのファームウェア記憶領域にインストールして、当該ファームウェア記憶領域に格納されているファームウェアを更新するインストール機能と、
前記更新用ファームウェアのインストールが完了すると、前記更新モードを解除して、インストールされた更新後のファームウェアを起動して、前記処理モードに移行する再起動機能と、
を備えていることを特徴とする電子式流量計。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電子式流量計において、
前記制御部は、さらに、
前記更新用ファームウェアのダウンロードおよびインストールが適正に行われたか否かを監視する監視機能と、
前記ダウンロードおよび前記インストールの進捗状況および結果を、少なくとも、前記表示部に表示する、または、前記外部端末に表示させるために前記NFCを用いて当該外部端末に向けて送信する、更新状況表示機能と、
前記更新用ファームウェアのダウンロードに失敗した場合およびインストールに失敗した場合に、動作モードを、更新待ちモードに切り替えて待機する更新待ち機能と、
を備えている電子式流量計。
【請求項3】
計量対象の流体を流す流体流路と、
前記流体流路に取り付けた流量センサと、
前記流量センサの出力に基づき前記流体流路を流れる流体の流量の計測、演算を含む処理を行うコンピュータから構成される電子式の制御部と、
前記制御部によって得られる計測、演算結果を表示する表示部と、
近距離無線通信技術であるNFC(Near Field Communication)を用いて外部端末と通信を行う通信部と、
を有する電子式流量計にインストールされ、前記制御部に各種処理を実行させるための電子式流量計用コンピュータプログラムであって、
前記制御部に、
前記通信部が前記外部端末から送信されたファームウェアの更新指令を、前記NFCを用いて受信すると、動作モードを、前記流量の計測、演算を含む処理を行う処理モードから、ファームウェアを更新するための更新モードに切り替えるモード切り替え処理を実行させ、
前記更新モードにおいて、前記通信部が前記外部端末から送信された更新用ファームウェアを、前記NFCを用いて受信すると、当該更新用ファームウェアを、内蔵メモリの一時記憶領域にダウンロードするダウンロード処理を実行させ、
前記更新用ファームウェアのダウンロードが完了すると、前記内蔵メモリのファームウェア記憶領域に格納されている元のファームウェアを、一時的に、前記一時記憶領域に展開するバックアップ処理を行うことなく、前記一時記憶領域にダウンロードした前記更新用ファームウェアを、前記内蔵メモリのファームウェア記憶領域にインストールして、当該ファームウェア記憶領域に格納されているファームウェアを更新するインストール処理を実行させ、
前記更新用ファームウェアのインストールが完了すると、前記更新モードを解除して、インストールされた更新後のファームウェアを起動して、前記処理モードに移行する再起動処理を実行させる、
ことを特徴とする電子式流量計用コンピュータプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載の電子式流量計用コンピュータプログラムにおいて、
前記制御部に、さらに、
前記更新用ファームウェアのダウンロードおよびインストールが適正に行われたか否かを監視する監視処理を実行させ、
前記ダウンロードおよび前記インストールの進捗状況および結果を、少なくとも、前記表示部に表示する、または、前記外部端末に表示させるために前記NFCを用いて当該外部端末に向けて送信する、更新状況表示処理を実行させ、
前記更新用ファームウェアのダウンロードに失敗した場合およびインストールに失敗した場合に、動作モードを、更新待ちモードに切り替えて待機する更新待ち処理を実行させる、
電子式流量計用コンピュータプログラム。
【請求項5】
計量対象の流体を流す流体流路と、
前記流体流路に取り付けた流量センサと、
前記流量センサの出力に基づき前記流体流路を流れる流体の流量の計測、演算を含む処理を行うコンピュータから構成される電子式の制御部と、
前記制御部によって得られる計測、演算結果を表示する表示部と、
近距離無線通信技術であるNFC(Near Field Communication)を用いて外部端末と通信を行う通信部と、
を有する電子式流量計のファームウェアを更新する電子式流量計のファームウェア更新方法であって、
前記通信部に、前記外部端末から送信されるファームウェアの更新指令を、前記NFCを用いて受信させ、
前記制御部に、前記通信部が前記ファームウェアの更新指令を受信したことを受けて、動作モードを、前記流量の計測、演算を含む処理を行う処理モードから、ファームウェアを更新するための更新モードに切り替えさせ、
前記更新モードにおいて、前記通信部に、前記外部端末から送信される更新用ファームウェアを、前記NFCを用いて受信させ、
前記制御部に、前記通信部が前記更新用ファームウェアを受信したことを受けて、当該更新用ファームウェアを、内蔵メモリの一時記憶領域にダウンロードさせ、
続いて、前記制御部に、前記内蔵メモリのファームウェア記憶領域に格納されている元のファームウェアを、一時的に、前記一時記憶領域に展開するバックアップ処理を行うことなく、前記一時記憶領域にダウンロードした前記更新用ファームウェアを、前記内蔵メモリのファームウェア記憶領域にインストールさせて、当該ファームウェア記憶領域に格納されているファームウェアを更新させ、
続いて、前記処理モードに移行させるために、前記制御部に、前記更新モードを解除させて、インストールされた更新後のファームウェアを用いて再起動をさせる、
ことを特徴とする電子式流量計のファームウェア更新方法。
【請求項6】
請求項5に記載のファームウェア更新方法であって、
前記制御部に、さらに、
前記更新用ファームウェアのダウンロードおよびインストールが適正に行われたか否かを監視させ、
前記ダウンロードおよび前記インストールの進捗状況および結果を、少なくとも、前記表示部に表示させ、または、前記外部端末に表示させるために前記NFCを用いて当該外部端末に向けて送信させる、
前記更新用ファームウェアのダウンロードに失敗した場合およびインストールに失敗した場合に、動作モードを、更新待ちモードに切り替えて待機する更新待ちにさせる、
電子式流量計のファームウェア更新方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子式流量計、コンピュータプログラム、およびファームウェア更新方法に関し、さらに詳しくは、外部端末と近距離無線通信技術を用いて通信可能な電子式流量計、そのような電子式流量計にインストールされる電子式流量計用コンピュータプログラム、および、そのような電子式流量計のファームウェア更新方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、水道メータといった流体を計量するための流量計には、外部端末との通信が可能な電子式の流量計が採用されるようになっており、このような電子式の流量計は、外部端末との通信によって、ファームウェアの書き換えを行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、ファームウェアのアップグレード等の目的で情報を取得するために、WebDAVファイルシステムを含むコンピュータサーバと通信する流量計(特許文献1の請求項2では、水道メータ,ガスメータ等が例示されている。)等のセンサデバイスが開示されている。このセンサデバイスにおいては、WebDAVプロトコルを介してWebDAVサーバに格納されたWebDAVファイルシステムに情報を送信することができ、情報を取得したWebDAVサーバがセンサデバイスのファームウェアのアップグレードを実行する(特許文献1の段落[0010]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-116003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているような長距離通信を用いて流量計のファームウェアを更新させる場合には、ダウンロードの失敗やインストールの失敗による更新失敗の場合に、元のファームウェアで起動(復旧)できるよう、内蔵メモリに実行領域と同程度のサイズの元のファームウェアを一時格納するためのバックアップ領域が必要となる。このため、メモリ容量の大きな内蔵メモリを搭載しなければならなく、それによってコストが上がっていた。
【0006】
本発明の目的は、このような点に鑑みて、バックアップ領域を設けないことで内蔵メモリのコストダウンを図りつつも外部端末との通信によってファームウェアを更新することが可能な電子式流量計を提供することにある。
また、本発明の目的は、バックアップ領域を設けなくても外部端末との通信によってファームウェアを更新させることが可能な電子式流量計用コンピュータプログラムを提供することにある。
また、本発明の目的は、バックアップ領域を設けなくても外部端末との通信によって電子式流量計のファームウェアを更新させることが可能な電子式流量計のファームウェア更新方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子式流量計は、
計量対象の流体を流す流体流路と、
流体流路に取り付けた流量センサと、
流量センサの出力に基づき流体流路を流れる流体の流量の計測、演算を含む処理を行うコンピュータから構成される電子式の制御部と、
制御部によって得られる計測、演算結果を表示する表示部と、
近距離無線通信技術であるNFC(Near Field Communication)を用いて外部端末と通信を行う通信部と、
を有しており、
制御部は、
通信部が外部端末から送信されたファームウェアの更新指令を、NFCを用いて受信すると、動作モードを、流量の計測、演算を含む処理を行う処理モードから、ファームウェアを更新するための更新モードに切り替えるモード切り替え機能と、
更新モードにおいて、通信部が外部端末から送信された更新用ファームウェアを、NFCを用いて受信すると、当該更新用ファームウェアを、内蔵メモリの一時記憶領域にダウンロードするダウンロード機能と、
内蔵メモリのファームウェア記憶領域に格納されている元のファームウェアを、一時的に、一時記憶領域に展開するバックアップ処理を行うことなく、一時記憶領域にダウンロードした更新用ファームウェアを、内蔵メモリのファームウェア記憶領域にインストールして、当該ファームウェア記憶領域に格納されているファームウェアを更新するインストール機能と、
更新用ファームウェアのインストールが完了すると、更新モードを解除して、インストールされた更新後のファームウェアを起動して、処理モードに移行する再起動機能と、
を備えていることを特徴とする。
【0008】
この電子式流量計においては、
制御部は、さらに、
更新用ファームウェアのダウンロードおよびインストールが適正に行われたか否かを監視する監視機能と、
ダウンロードおよびインストールの進捗状況および結果を、少なくとも、表示部に表示する、または、外部端末に表示させるためにNFCを用いて外部端末に向けて送信する、更新状況表示機能と、
更新用ファームウェアのダウンロードに失敗した場合およびインストールに失敗した場合に、動作モードを、更新待ちモードに切り替えて待機する更新待ち機能と、
を備えていることが好ましい。
【0009】
次に、本発明に係る電子式流量計用コンピュータプログラムおよび電子式流量計のファームウェア更新方法は、上記の電子式流量計の制御部に、
通信部がファームウェアの更新指令を受信したことを受けて、モード切り替え処理として、動作モードを、流量の計測、演算を含む処理を行う処理モードから、ファームウェアを更新するための更新モードに切り替えさせ、
更新モードにおいて、通信部が更新用ファームウェアを受信したことを受けて、ダウンロード処理として、当該更新用ファームウェアを、内蔵メモリの一時記憶領域にダウンロードさせ、
インストール処理として、内蔵メモリのファームウェア記憶領域に格納されている元のファームウェアを、一時的に、一時記憶領域に展開するバックアップ処理を行うことなく、一時記憶領域にダウンロードした更新用ファームウェアを、内蔵メモリのファームウェア記憶領域にインストールさせて、当該ファームウェア記憶領域に格納されているファームウェアを更新させ、
処理モードに移行させるために、再起動処理として、更新モードを解除させて、インストールされた更新後のファームウェアを用いて再起動をさせる。
【0010】
また、この電子式流量計用コンピュータプログラムおよび電子式流量計のファームウェア更新方法においては、
さらに制御部に、
監視処理として、更新用ファームウェアのダウンロードおよびインストールが適正に行われたか否かを監視させ、
更新状況表示処理として、ダウンロードおよびインストールの進捗状況および結果を、少なくとも、表示部に表示させ、または、外部端末に表示させるためにNFCを用いて外部端末に向けて送信させ、
更新用ファームウェアのダウンロードに失敗した場合およびインストールに失敗した場合に、更新待ち処理として、動作モードを、更新待ちモードに切り替えて待機する更新待ちにさせる、ことが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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