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公開番号2025037541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144530
出願日2023-09-06
発明の名称イベント管理システムおよびイベント管理方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類G06Q 30/0601 20230101AFI20250311BHJP(計算;計数)
要約【課題】イベントソーシングが適用されたイベント管理におけるリプレイの処理時間を低減する。
【解決手段】イベントソーシングが適用されたイベント管理システムは、イベントストアに書き込まれたイベント群(一つまたは複数のイベント)のうち最新ステートに影響が無いとされる条件であるフラグ付与条件に適合する一つ以上のイベントがあれば当該一つ以上のイベントの各々にフラグを付与する。イベント管理システムは、リプレイの依頼に応答して、イベントストアにおけるイベント群のうち、フラグが付与されているイベントをスキップしてリプレイを実行し、実行の結果を返す。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
イベントソーシングが適用されたイベント管理システムであって、
イベントストアに書き込まれた一つまたは複数のイベントであるイベント群のうち最新ステートに影響が無いとされる条件であるフラグ付与条件に適合する一つ以上のイベントがあれば当該一つ以上のイベントの各々にフラグを付与するフラグ処理部と、
リプレイの依頼に応答して、前記イベントストアにおける前記イベント群のうち、フラグが付与されているイベントをスキップしてリプレイを実行し、実行の結果を返すリプレイ処理部と
を備えるイベント管理システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記イベント群は、完了している一連イベントと完了していない一連イベントとのうちの少なくとも一方を含み、
前記完了している一連イベントは、リプレイにおいて走査される最後のイベントが終了イベントである一連イベントであり、
前記完了していない一連イベントは、リプレイにおいて走査される最後のイベントが終了イベントよりも前のイベントである一連イベントであり、
前記リプレイ処理部は、前記完了している一連イベントについては、フラグが付与されているイベントをスキップしてリプレイを実行する、
請求項1に記載のイベント管理システム。
【請求項3】
前記リプレイ処理部は、前記完了していない一連イベントについては、フラグが付与されていてもイベントをスキップせずにリプレイを実行する、
請求項2に記載のイベント管理システム。
【請求項4】
前記完了していない一連イベントがリプレイの対象である場合、
前記フラグ処理部が、当該完了していない一連イベントのうち前記フラグ付与条件に適合する一つ以上のイベントがあれば当該一つ以上のイベントの各々にフラグを付与し、
前記リプレイ処理部が、当該完了していない一連イベントについて、フラグが付与されているイベントをスキップしてリプレイを実行する、
請求項2に記載のイベント管理システム。
【請求項5】
前記完了していない一連イベントがリプレイの対象である場合、
前記リプレイ処理部が、当該完了していない一連イベントについて、スキップ無しリプレイの処理負荷がスキップ有りリプレイの処理負荷より大きいか否かの判定を行い、
前記判定の結果が真の場合、
前記フラグ処理部が、当該完了していない一連イベントのうち前記フラグ付与条件に適合する一つ以上のイベントがあれば当該一つ以上のイベントの各々にフラグを付与し、
前記リプレイ処理部が、当該完了していない一連イベントについて、フラグが付与されているイベントをスキップしたリプレイである前記スキップ有りリプレイを実行し、
前記判定の結果が偽の場合、前記完了していない一連イベントについて、前記リプレイ処理部が、フラグが付与されていてもイベントをスキップしないリプレイであるスキップ無しリプレイを実行する、
請求項2に記載のイベント管理システム。
【請求項6】
イベントソーシングが適用されたイベント管理方法であって、
イベントストアに書き込まれた一つまたは複数のイベントであるイベント群のうち最新ステートに影響が無いとされる条件であるフラグ付与条件に適合する一つ以上のイベントがあれば当該一つ以上のイベントの各々にフラグを付与し、
リプレイの依頼に応答して、前記イベントストアにおける前記イベント群のうち、フラグが付与されているイベントをスキップしてリプレイを実行し、実行の結果を返す、
ことをコンピュータにより実行するイベント管理方法。
【請求項7】
イベントストアに書き込まれた一つまたは複数のイベントであるイベント群のうち最新ステートに影響が無いとされる条件であるフラグ付与条件に適合する一つ以上のイベントがあれば当該一つ以上のイベントの各々にフラグを付与し、
リプレイの依頼に応答して、前記イベントストアにおける前記イベント群のうち、フラグが付与されているイベントをスキップしてリプレイを実行し、実行の結果を返す、
ことを含む、イベントソーシングが適用されたイベント管理方法を、コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、イベント管理の技術に関し、特に、イベントソーシングが適用されたイベント管理に関わる。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
顧客ニーズや環境が変化する中で、アプリケーションを継続的に改善する必要性が高まっており、それに適したマイクロサービスアーキテクチャが注目されている。ただし、アプリケーションのマイクロサービス化は、データの分散化を引き起こす。
【0003】
非特許文献1には、データの分散化の際に発生する、性能やセキュリティへの影響を低減する仕組みとして、イベントソーシングを利用したデータ管理手法が記載されている。この手法では、書き込みにおいて、蓄積されたイベントのリプレイが必要であるが、書き込みの都度に、その書き込みの時点において蓄積されている全てのイベントがリプレイの対象である。このため、書き込みに要する処理負荷の大きさが課題である。
【0004】
非特許文献2には、リプレイ時に副作用を及ぼすようなイベント(例えばメールをリプレイのたびに送信してしまうようなイベント)をリプレイの対象から外す技術が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Pedro R.G. Vasconcellos, et al., “Applying Event Sourcing in a ERP System: A Case Study”, 2018 XLIV Latin American Computer Conference (CLEI)
Kacper Gunia, “Event Sourcing Patterns: Replay Side Effect Handling”, November 1, 2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ある業務における一連のイベント群として、例えばEコマース(電子商取引)において、一つのカートについて、カートを作成し、商品を当該カートに入れたり、当該カートから商品を削除したりし、当該カートの状態を確定して購入したりする、といったイベント群(一つ以上のイベント)がある。以下、カートのような一つの対象についてのイベント群のことを、「一連イベント」と呼ぶことにする。
【0007】
従来のイベントソーシングでは、システムが、コマンド(書き込み命令)を受信すると、イベントストア(イベントを蓄積するデータベース)に蓄積されたイベント群をリプレイし、最新の状態を生成した後に、受信したコマンドの内容をバリデーションし、新しいイベントを発行し、発行した新しいイベントをイベントストアに新たに蓄積する。つまり、コマンドを受信するごと(書き込みの都度)にリプレイが必要となる。このため、イベントストアに対する書き込みの処理負荷が重いという問題がある。例えば、特にEコマースのように複数の利用者による購買や購買中止が頻繁に発生するケースにおいては、短期間に大量のイベントが発生し、リプレイに時間がかかる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
イベントソーシングが適用されたイベント管理システムは、イベントストアに書き込まれたイベント群(一つまたは複数のイベント)のうち最新ステートに影響が無いとされる条件であるフラグ付与条件に適合する一つ以上のイベントがあれば当該一つ以上のイベントの各々にフラグを付与する。イベント管理システムは、リプレイの依頼に応答して、イベントストアにおけるイベント群のうち、フラグが付与されているイベントをスキップしてリプレイを実行し、実行の結果を返す。
【発明の効果】
【0009】
イベントソーシングが適用されたイベント管理におけるリプレイの処理時間を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1のイベント管理システムを含むアプリケーションのアーキテクチャ図。
実施例1の書き込み用データベースにおけるイベント群の例を示す図。
実施例1のフラグ処理コンフィグを示す図。
実施例1のフラグ処理のフロー図。
実施例1のフラグ処理によってフラグを付与されたイベント群の例を示す図。
実施例1のリプレイ処理コンフィグを示す図。
実施例1のリプレイ処理のフロー図。
実施例1のタイムトラベル処理のフロー図。
実施例1のフラグ処理によってフラグを付与されたイベント群の例を示す図。
図1に示した機能およびデータとハードウェアとの関係の例を示す図。
実施例2のタイムトラベル処理の一部を示すフロー図。
実施例3のタイムトラベル処理の一部を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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