TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025015964
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118914
出願日2023-07-21
発明の名称循環型燃焼処理方法、発電方法及びこれから得られる炭酸ガス吸収材
出願人日鉄セメント株式会社,草野産業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F23G 7/00 20060101AFI20250124BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】バイオマス燃料の燃焼によって生じた焼却灰の有効利用を図ると共に、炭酸ガスの排出量を削減した循環型燃焼方法及びこれから得られる無機肥料、炭酸ガス吸収材を提供する。
【解決手段】バイオマス燃料を燃焼して熱回収すると共に、無機成分を主たる成分とする焼却灰を得る燃焼工程、この焼却灰を炭酸ガスと反応させて炭酸塩含有材料とする炭酸ガス吸着工程、及びこの炭酸塩含有材料を肥料とする工程を有すること、及びこの肥料をバイオマス燃料又はその原料となる植物を育成ために使用することからなる炭酸ガス排出量が削減された循環型燃焼処理方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バイオマス燃料を燃焼して熱回収すると共に、無機成分を主たる成分とする焼却灰を得る燃焼工程、この焼却灰を炭酸ガスと反応させて炭酸塩含有材料とする炭酸ガス吸着工程、及びこの炭酸塩含有材料を肥料とする工程を有すること、及びこの肥料をバイオマス燃料又はその原料となる植物を育成ために使用することを特徴とする炭酸ガス排出量が削減された循環型燃焼処理方法。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
肥料を、炭酸ガス排出権付き肥料として使用することを特徴とする請求項1に記載の循環型燃焼処理方法。
【請求項3】
燃焼工程で得られる焼却灰を、炭酸ガス吸収材として使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の循環燃焼処理方法。
【請求項4】
燃焼工程で得られる焼却灰から製造されたことを特徴とする炭酸ガス吸収材。
【請求項5】
バイオマス燃料を燃焼して発電すると共に、無機成分を主たる成分とする焼却灰を得る燃焼工程、この焼却灰を炭酸ガスと反応させて炭酸塩含有材料とする炭酸ガス吸着工程、及びこの炭酸塩含有材料を肥料とする工程を有することを特徴とする炭酸ガス排出量が削減された循環型発電方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸ガスの排出量を削減したバイオマス燃料の循環型燃焼処理方法、発電方法及び燃焼により得られる焼却灰を利用した炭酸ガス吸収材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
バイオマス燃料は炭酸ガスの排出量を削減する燃料して注目されている。バイオマス燃料として、木材等の木質バイオマス燃料や、野菜、果実、穀物等の未利用部分がバイオマス燃料として期待されている。例えば、野菜くず、食品加工設備や酒類、ジュース工場等から排出される残渣、穀物の茎、葉、根なども再生可能エネルギー資源の一つとして注目されている。これらの植物系のバイオマスを発電用燃料などとして利用することによって、炭酸ガスの排出量を削減することができる。
【0003】
バイオマス燃料の燃焼に伴い発生する焼却灰は、その再利用がなければ循環型社会に組み込めず、廃棄処分することになる。草や木などには、カリウムが多く含まれていることに着目し、草木灰を肥料等として再利用することは広く知られている。植物系のバイオマス燃料には、カリウムが多く含まれており、その他植物の成長に必要なリンやマグネシウムなどの無機成分も含まれているので、これを無機肥料として利用することができれば有利である。
【0004】
バイオマス燃料の燃焼に伴い発生する焼却灰は、高温で燃焼させると金属分は酸化カリウムなどの酸化物として存在すると考えられる。このような酸化物は空気中に放置すると炭酸ガスと反応して炭酸塩となると推測される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-150958号公報
特開2020-168740号公報
特開2018-145338号公報
【0006】
特許文献1は、バイオマス燃料の燃焼装置からの焼却灰のうち、カリウム成分濃度が比較的高い微粉については肥料の原料等として再利用されるものの、カリウム成分濃度が低い粗粉については再利用されずに廃棄されている問題を解決するため、燃焼灰の全体に肥料成分を配合して、全体を肥料として利用することを開示する。
【0007】
特許文献2は、汚泥等のリンを豊富に含有するバイオマス燃料を燃焼する際に生じる燃焼装置の閉塞等の問題を解決するために、バイオマス燃料にカルシウム含有物質を配合することを開示する。
【0008】
特許文献3は、カリウム分をセルロース系の焼却灰にゼオライトと水を加えて、焼却灰中のカリウム分を溶出させて、これをゼオライトに吸着させ、肥料分を含む人工砂として園芸資材、緑化資材として使用することを開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、これらの文献は焼却灰を肥料として利用を開示するだけであり、焼却灰を炭酸ガス吸着材として使用することは教えない。炭酸ガスの排出量を削減できれば、地球環境の維持、改善に寄与する効果は大きいと期待される。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、バイオマス燃料の燃焼によって生じた焼却灰の有効利用を図ると共に、炭酸ガスの排出量を削減した循環型燃焼方法及びこれから得られる無機肥料、炭酸ガス吸収材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、バイオマス燃料を燃焼して熱回収すると共に、無機成分を主たる成分とする焼却灰を得る燃焼工程、この焼却灰を炭酸ガスと反応させて炭酸塩含有材料とする炭酸ガス吸着工程、及びこの炭酸塩含有材料を肥料とする工程を有すること、及びこの肥料をバイオマス燃料又はその原料となる植物を育成ために使用することを特徴とする循環型燃焼処理方法である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
無人薪ストーブ
17日前
株式会社コロナ
燃焼装置
2か月前
株式会社パロマ
給湯器
28日前
株式会社パロマ
給湯器
28日前
株式会社パロマ
給湯器
28日前
有限会社天研工業
着火具
25日前
株式会社ノーリツ
燃焼装置
2か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
2か月前
株式会社パロマ
湯沸器
1か月前
株式会社トヨトミ
石油燃焼器の点火装置
2か月前
中部電力株式会社
燃焼装置
2か月前
中外炉工業株式会社
臭気ガス処理装置
17日前
リンナイ株式会社
燃焼装置
2か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
3か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
1か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
1か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
2か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
1か月前
中外炉工業株式会社
アンモニア燃焼装置
25日前
リンナイ株式会社
予混合装置
1か月前
中外炉工業株式会社
アンモニア燃焼設備
1か月前
株式会社下瀬微生物研究所
廃棄物焼却設備
2か月前
中外炉工業株式会社
バーナー装置及び工業炉
1か月前
横河電機株式会社
燃焼装置
1か月前
株式会社アクトリー
廃油脂類の焼却装置
1か月前
リンナイ株式会社
プレート式バーナ
1か月前
株式会社パロマ
給湯器
3か月前
株式会社パロマ
燃焼装置
4日前
川崎重工業株式会社
バーナ
11日前
三浦工業株式会社
ボイラ
2か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置及び乾燥機
3か月前
株式会社ヒラカワ
燃焼装置
25日前
株式会社山辰組
酸素供給型高速焼却装置及び焼却方法
1か月前
株式会社ヒラカワ
燃焼装置
3か月前
株式会社ヒラカワ
燃焼装置
3か月前
川崎重工業株式会社
焼却プラント
1か月前
続きを見る