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公開番号2025012948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023116161
出願日2023-07-14
発明の名称推進システム、推進制御装置及び推進制御プログラム
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類B64D 33/10 20060101AFI20250117BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】推進システムにおいて異常が発生しても移動体の安全を確保することができる推進システム、推進制御装置及び推進制御プログラムを提供する。
【解決手段】モータ装置60は、モータ61及びモータハウジング70を有している。モータハウジング70は、モータ開口部72、モータ蓋部75、モータ蓋保持部76及びモータ保持駆動部77を有している。インバータ装置80は、インバータ高圧部86、インバータ低圧部87及びインバータハウジング90を有している。インバータハウジング90は、インバータ開口部92、インバータ蓋部95、インバータ蓋保持部96及びインバータ保持駆動部97を有している。飛行制御装置40は、モータ61やインバータ高圧部86、インバータ低圧部87といった駆動発熱部の高温異常が発生した場合に、蓋保持部76,96による蓋部75,95の保持が解除されるように、保持駆動部77,97を駆動させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
移動体(10)を推進させる推進システム(30)であって、
前記移動体を推進させるために駆動するモータ(61)と、
前記モータの駆動に伴って発熱する駆動発熱部(61,86,87)と、
前記駆動発熱部を収容している駆動ハウジング(70,90)と、
前記駆動ハウジングのハウジング開口部(72,721,722,92,921,922)を開放可能に設けられたハウジング蓋部(75,95)と、
前記ハウジング蓋部を前記ハウジング開口部を覆う閉状態に保持している蓋保持部(76,96,176,196)と、
前記駆動発熱部の温度が所定温度(T1)に達することを含む高温異常の発生に伴って前記蓋保持部による前記ハウジング蓋部の保持を解除する蓋解除部(77,97,176,196,S105)と、
を備えている推進システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記蓋解除部は、
前記蓋保持部を変位させるために駆動する保持駆動部(77,97)と、
前記高温異常が発生した場合に、前記蓋保持部を前記ハウジング蓋部の保持を解除する解除状態(P2)に移行させるように前記保持駆動部を駆動させる解除実行部(S105)と、
を有している請求項1に記載の推進システム。
【請求項3】
前記解除実行部は、前記駆動発熱部の温度が所定の解除温度(T1)に達した場合に、前記高温異常が発生したとして、前記蓋保持部が前記解除状態になるように前記保持駆動部を駆動させる、請求項2に記載の推進システム。
【請求項4】
前記駆動発熱部の温度が所定の制限温度(T2)に達した場合に、前記モータのモータ電流を制限する電流制限部(S202)、を備え、
前記解除温度は、前記制限温度よりも高い温度である、請求項3に記載の推進システム。
【請求項5】
前記蓋解除部は、
前記蓋保持部の少なくとも一部に含まれ、前記高温異常の発生に伴う前記駆動発熱部の熱により変形することで、前記蓋保持部を前記ハウジング蓋部の保持を解除する解除形状に変形させる解除変形部(176a,196a)、を有している請求項1~4のいずれか1つに記載の推進システム。
【請求項6】
前記解除変形部は、前記駆動発熱部の温度が所定の解除形状温度(T1)に達することで前記蓋保持部を前記解除形状に変形させるように形成されている、請求項5に記載の推進システム。
【請求項7】
前記駆動発熱部の温度が所定の制限温度(T2)に達した場合に、前記モータのモータ電流を制限する電流制限部(S202)、を備え、
前記解除形状温度は、前記制限温度よりも高い温度である、請求項6に記載の推進システム。
【請求項8】
前記ハウジング開口部として、
前記駆動発熱部の少なくとも一部を前記駆動ハウジングの外部に露出可能な位置に設けられた第1開口部(721,921)と、
前記駆動発熱部の少なくとも一部を前記駆動ハウジングの外部に露出可能な位置であって、前記第1開口部に対して前記モータの軸方向(AD)にずれた位置に設けられた第2開口部(722,922)と、
を備え、
前記ハウジング蓋部、前記蓋保持部及び前記蓋解除部は、前記第1開口部及び前記第2開口部のそれぞれに設けられている、請求項1又は2に記載の推進システム。
【請求項9】
前記モータは、前記駆動発熱部に含まれており、前記蓋解除部により前記ハウジング蓋部の保持が解除されることで前記ハウジング開口部から外部に露出するように設けられている、請求項1又は2に記載の推進システム。
【請求項10】
前記駆動発熱部は、
前記蓋解除部により前記ハウジング蓋部の保持が解除されることで前記ハウジング開口部から外部に露出するように設けられ、前記モータの駆動を制御するための制御回路部(87)、を有している請求項1又は2に記載の推進システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、推進システム、推進制御装置及び推進制御プログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電気自動車について記載されている。この電気自動車には、モータ、インバータ、モータ制御装置及び冷却器が搭載されている。冷却器は、インバータを冷却可能になっている。モータ制御装置は、冷却器の異常が発生した場合に、インバータの出力上限値を下げる。これにより、特許文献1では、冷却器の異常が発生しても、インバータの温度が高くなりすぎてインバータ及びモータが駆動停止するということを回避できる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-137157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、インバータの温度上昇を抑制するためにインバータの出力上限値が下げられるため、モータの駆動に関する自由度が低下すると考えられる。このため、電気自動車等の移動体が移動している状況では、モータの駆動に関する自由度が低下すると、移動体を安全な状態に退避させることが困難になることが懸念される。
【0005】
本開示の主な目的は、推進システムにおいて異常が発生しても移動体の安全を確保することができる推進システム、推進制御装置及び推進制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
【0007】
上記目的を達成するため、開示された態様は、
移動体(10)を推進させる推進システム(30)であって、
移動体を推進させるために駆動するモータ(61)と、
モータの駆動に伴って発熱する駆動発熱部(61,86,87)と、
駆動発熱部を収容している駆動ハウジング(70,90)と、
駆動ハウジングのハウジング開口部(72,721,722,92,921,922)を開放可能に設けられたハウジング蓋部(75,95)と、
ハウジング蓋部をハウジング開口部を覆う閉状態に保持している蓋保持部(76,96,176,196)と、
駆動発熱部の温度が所定温度(T1)に達することを含む高温異常の発生に伴って蓋保持部によるハウジング蓋部の保持を解除する蓋解除部(77,97,176,196,S105)と、
を備えている推進システムである。
【0008】
上記態様によれば、駆動発熱部での高温異常の発生に伴って蓋保持部によるハウジング蓋部の保持が解除されることで、ハウジング蓋部が開放される。この構成では、ハウジング蓋部が開放されることで、ハウジング開口部から流入する外気により駆動発熱部を直接的に冷却することができる。このため、駆動発熱部の高温異常によりモータの駆動が即座に停止することや、駆動発熱部の高温異常によりモータの駆動に関する自由度が下がること、を抑制できる。したがって、駆動発熱部の高温異常が発生しても、移動体が安全な状態に退避するまでモータの駆動を継続させることが可能になる。以上のように、推進システムにおいて異常が発生しても、移動体の安全を確保することができる。
【0009】
開示された態様は、
移動体(10)を推進させるために駆動するモータ(61)と、
モータの駆動に伴って発熱する駆動発熱部(61,86,87)と、
駆動発熱部を収容している駆動ハウジング(70,90)と、
駆動ハウジングのハウジング開口部(72,721,722,92,921,922)を開放可能に設けられたハウジング蓋部(75,95)と、
ハウジング蓋部をハウジング開口部を覆う閉状態に保持している蓋保持部(76,96,176,196)と、
蓋保持部を変位させるために駆動する保持駆動部(77,97)と、
を有する推進システム(30)を制御する推進制御装置(40)であって、
駆動発熱部の温度が所定温度(T1)に達することを含む高温異常が発生したか否かを判定する高温判定部(S102)と、
高温異常が発生した場合に、蓋保持部をハウジング蓋部の保持を解除する解除状態(P2)に移行させるように保持駆動部を駆動させる解除実行部(S105)と、
を備えている推進制御装置である。
【0010】
上記推進制御装置によれば、上記推進システムと同様に、推進システムにおいて異常が発生しても、飛行体の安全を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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