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公開番号2025003221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103767
出願日2023-06-23
発明の名称コイル体、電機子及び回転電機
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H02K 3/46 20060101AFI20241226BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ベース部材が軸方向に積層される構成において、コイル体の強度を確保する。
【解決手段】コイル体32は、絶縁性の材料を用いて径方向に延在する形状に形成され、軸方向に積層された基板34を備えている。また、コイル体32は、導電性の材料を用いて基板34に形成され、通電がなされることで回転磁界を発生させる磁界発生部80を備えている。さらに、コイル体32は、基板34において軸方向に向けられた面において磁界発生部80が形成される領域とは異なる領域に形成された補強部70を備えている。この補強部70は、基板34を補強している。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁性の材料を用いて径方向に延在する形状に形成され、軸方向に積層されたベース部材(34)と、
導電性の材料を用いて前記ベース部材に形成され、通電がなされることで回転磁界を発生させる磁界発生部(80)と、
前記ベース部材において軸方向に向けられた面において前記磁界発生部が形成される領域とは異なる領域に形成され、前記ベース部材を補強する補強部(70)と、
を備えたコイル体(32)。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記補強部が導電性の材料を用いて形成されている請求項1に記載のコイル体。
【請求項3】
前記補強部と前記磁界発生部とが電気的に接続されていることにより、前記補強部が前記磁界発生部への通電経路となっている請求項2に記載のコイル体。
【請求項4】
前記補強部の軸方向への厚み寸法(t1)が、前記磁界発生部の軸方向への厚み寸法(t2)以下の寸法に設定されている請求項1に記載のコイル体。
【請求項5】
前記補強部が周方向及び径方向の少なくとも一方の方向に分割されている請求項1に記載のコイル体。
【請求項6】
各層の前記ベース部材において前記補強部が形成されている領域には、前記補強部が縁部分となっている係合部(98)が形成されている請求項1に記載のコイル体。
【請求項7】
各層の前記ベース部材に形成された前記補強部には、軸方向一方側へ向けて突出する嵌合凸部(102)及び軸方向他方側が開放された嵌合凹部(104)が形成されており、
一の前記ベース部材の前記補強部に形成された前記嵌合凸部が他の前記ベース部材の前記補強部に形成された前記嵌合凹部に嵌合した状態で、各層の前記ベース部材が軸方向に積層されている請求項1に記載のコイル体。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載のコイル体を備えた電機子(14)。
【請求項9】
請求項8に記載の電機子を含んで構成された固定子(14)及び回転子(12)の一方と、
前記コイル体と軸方向に対向して配置されたマグネット(18)を有する固定子及び回転子の他方と、
を備えた回転電機(10、90、92)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コイル体、電機子及び回転電機に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、モータ等の回転電機に用いられる回転電機用コイルが開示されている。この文献に記載された回転電機用コイルは、円板状に形成された複数コイルプレート要素を備えており、これらのコイルプレート要素には、所定の配線パターンが形成されている。また、これらのコイルプレート要素同士は、中間部において離間しつつ内周部および外周部において接合されることで、所定のコイル巻線パターンを有するコイルプレートを構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-061357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に記載された構成のコイル体(回転電機用コイル)では、コイルプレート要素が薄肉化すると、コイル体の強度を確保することが難しくなることが考えられる。
【0005】
上記事実を考慮し、ベース部材が軸方向に積層される構成において、強度を確保することができるコイル体、電機子及び回転電機を得ることを本開示が解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するコイル体(32)は、絶縁性の材料を用いて径方向に延在する形状に形成され、軸方向に積層されたベース部材(34)と、導電性の材料を用いて前記ベース部材に形成され、通電がなされることで回転磁界を発生させる磁界発生部(80)と、前記ベース部材において軸方向に向けられた面において前記磁界発生部が形成される領域とは異なる領域に形成され、前記ベース部材を補強する補強部(70)と、を備えている。電機子(14)は、上記コイル体を備えている。回転電機(10、90、92)は、上記電機子を含んで構成された固定子(14)及び回転子(12)の一方と、前記コイル体と軸方向に対向して配置されたマグネット(18)を有する固定子及び回転子の他方と、を備えている。
【0007】
この様に構成することで、ベース部材が軸方向に積層される構成において、コイル体の強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
モータを示す斜視図であり、モータの一部を切断して示している。
モータを分解して示す分解斜視図であり、一部の部品を切断して示している。
コイル体を分解して示す分解斜視図であり、コイル体の一部を切断して示している。
コイル体を模式的に示す平面図である。
スター結線を説明する図である。
一の基板及び一の基板上に形成されたコイル部等を模式的に示す平面図である。
モータのコイル部において、特定の層の基板の一部及び当該基板上に形成されたコイル部の断面を示す断面図である。
モータのコイル部において、複数の層の基板の一部及び複数の層の基板上にそれぞれ形成されたコイル部の断面を示す断面図である。
第1実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された複数のコイル部等を示す平面図である。
図9に示されたA-A線に沿って切断した基板等の断面を模式的に示す断面図である。
第2実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
図11に示されたA-A線に沿って切断した基板等の断面を模式的に示す断面図である。
第3実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
図13に示されたA-A線に沿って切断した基板等の断面を模式的に示す断面図である。
第4実施形態のモータを模式的に示す側断面図である。
第5実施形態のモータを模式的に示す側断面図である。
第6実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
図17に示されたA-A線に沿って切断した基板等の断面を模式的に示す断面図である。
第7実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
第8実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
第9実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
第10実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
第11実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
第12実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
第13実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
第14実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板の一部及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
基板を積層する工程を模式的に示す斜視図である。
他の例の係合部を示す図26に対応する平面図である。
他の例の係合部を示す図26に対応する平面図である。
他の例の係合部を示す図26に対応する平面図である。
第15実施形態のモータのコイル体を模式的に示す平面図である。
図31に示されたA-A線に沿って切断した基板等の断面を模式的に示す断面図である。
第16実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す側断面図である。
第17実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す側断面図である。
基板等をパンチによって切断する工程を模式的に示す図であり、切断前の状態を示している。
基板等をパンチによって切断する工程を模式的に示す図であり、切断完了後の状態を示している。
基板の外縁の形状が矩形状となっている例を示す平面図である。
基板の外縁の形状が六角形状となっている例を示す平面図である。
基板の外縁の形状が十二角形状となっている例を示す平面図である。
第18実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板の一部及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す平面図である。
第19実施形態のモータのコイル体の一部を構成する1つの基板及び当該基板上に形成された磁界発生部等を模式的に示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(モータの基本構成)
図1~図8を用いて本開示の実施形態に係るモータ10の基本構成について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、後述するロータ12の回転軸方向一方側、回転径方向外側及び回転周方向一方側をそれぞれ示すものとする。また、以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、ロータ12の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。また、モータ10及び後述する各実施形態のモータは、回転電機の一例である。
【0010】
図1及び図2に示されるように、モータ10は、回転子としてのロータ12と電機子及び固定子としてのステータ14とが軸方向に対向して配置されたアキシャルギャップ型のブラシレスモータである。なお、図1及び図2に示された図は、一例として示したモータ10等の図であり、後の説明とコイル部16の数やマグネット18の数、細部の形状が互いに一致していない箇所がある。
(【0011】以降は省略されています)

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