TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024180457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024176958,2024096007
出願日2024-10-09,2016-06-15
発明の名称発光素子
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H10K 50/11 20230101AFI20241219BHJP()
要約【課題】発光効率の高い発光素子を提供する。
【解決手段】第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、ゲスト材料と、を有する発光素
子である。第1の有機化合物のLUMO準位は、第2の有機化合物のLUMO準位より低
く、第1の有機化合物のHOMO準位は、第2の有機化合物のHOMO準位より低い。ゲ
スト材料のLUMO準位は、第1の有機化合物のLUMO準位より高く、ゲスト材料のH
OMO準位は、第2の有機化合物のHOMO準位より低い。ゲスト材料は、三重項励起エ
ネルギーを発光に変換することができる機能を有する。第1の有機化合物と、第2の有機
化合物と、が励起錯体を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、ゲスト材料と、を有する発光素子であって、
前記第1の有機化合物のLUMO準位は、前記第2の有機化合物のLUMO準位より低く、
前記第1の有機化合物のHOMO準位は、前記第2の有機化合物のHOMO準位より低く、
前記ゲスト材料のLUMO準位は、前記第1の有機化合物のLUMO準位より高く、
前記ゲスト材料のHOMO準位は、前記第2の有機化合物のHOMO準位より低く、
前記ゲスト材料は、三重項励起エネルギーを発光に変換することができる機能を有し、
前記第1の有機化合物と、前記第2の有機化合物と、が励起錯体を形成する組み合わせである、発光素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、発光素子、または該発光素子を有する表示装置、電子機器、及び照
明装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明
の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本発明の一態様
は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マ
ター)に関する。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野
としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶
装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる

【背景技術】
【0003】
近年、エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence:EL)
を利用した発光素子の研究開発が盛んに行われている。これら発光素子の基本的な構成は
、一対の電極間に発光性の物質を含む層(EL層)を挟んだ構成である。この素子の電極
間に電圧を印加することにより、発光性の物質からの発光が得られる。
【0004】
上述の発光素子は自発光型であるため、これを用いた表示装置は、視認性に優れ、バッ
クライトが不要であり、消費電力が少ない等の利点を有する。さらに、該表示装置は、薄
型軽量に作製でき、応答速度が高いなどの利点も有する。
【0005】
発光性の物質に有機化合物を用い、一対の電極間に当該発光性の物質を含むEL層を設
けた発光素子(例えば、有機EL素子)の場合、一対の電極間に電圧を印加することによ
り、陰極から電子が、陽極から正孔(ホール)がそれぞれ発光性のEL層に注入され、電
流が流れる。そして、注入された電子及び正孔が再結合することによって発光性の有機化
合物が励起状態となり、励起された発光性の有機化合物から発光を得ることができる。
【0006】
有機化合物が形成する励起状態の種類としては、一重項励起状態(S

)と三重項励起
状態(T

)があり、一重項励起状態からの発光が蛍光、三重項励起状態からの発光が燐
光と呼ばれている。また、発光素子におけるそれらの統計的な生成比率は、S

:T


1:3である。そのため、蛍光を発する化合物(蛍光性化合物)を用いた発光素子より、
燐光を発する化合物(燐光性化合物)を用いた発光素子の方が、高い発光効率を得ること
が可能となる。したがって、三重項励起状態を発光に変換することが可能な燐光性化合物
を用いた発光素子の開発が近年盛んに行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
有機化合物を励起するために必要なエネルギーは、有機化合物のLUMO準位とHOM
O準位とのエネルギー差に依存し、そのエネルギー差は概ね一重項励起状態のエネルギー
に相当する。燐光性化合物を用いた発光素子においては、三重項励起エネルギーが、発光
のエネルギーに変換される。そのため、有機化合物が形成する一重項励起状態と三重項励
起状態とでエネルギー差が大きい場合、有機化合物を励起するために必要なエネルギーは
、該エネルギー差に相当するエネルギーの分だけ、発光のエネルギーより高くなってしま
う。有機化合物を励起するために必要なエネルギーと、発光のエネルギーとの差は、発光
素子において駆動電圧の上昇として素子特性に影響を与える。そのため、駆動電圧を低減
する手法が探索されている(特許文献2参照)。
【0008】
また、燐光性化合物を用いた発光素子のうち、特に青色の発光を呈する発光素子におい
ては、高い三重項励起エネルギー準位を有する安定な化合物の開発が困難であるため、未
だ実用化に至っていない。そのため、高い発光効率を有し、安定な燐光性化合物の開発が
求められている。また、高い発光効率を示す、信頼性の優れた燐光性の発光素子の開発が
求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2010-182699号公報
特開2012-212879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
高い発光効率を示す燐光性化合物として、イリジウム錯体が知られている。また、高い
発光エネルギーを有するイリジウム錯体として、含窒素五員複素環骨格を配位子に有する
イリジウム錯体が知られている。該含窒素五員複素環骨格は、高い三重項励起エネルギー
を有するが、含窒素六員複素環骨格と比較して電子受容性が低い。そのため、含窒素五員
複素環骨格を配位子に有するイリジウム錯体は、LUMO準位が高く、電子キャリアが注
入されにくい。そのため、含窒素五員複素環骨格を配位子に有するイリジウム錯体におい
ては、キャリアの直接再結合による励起が困難であり、効率よく発光させることが難しい

(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
集積回路の製造方法
9日前
個人
高性能逆導通半導体装置
2日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
16日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
9日前
サンケン電気株式会社
半導体装置
2日前
富士電機株式会社
半導体装置
18日前
富士電機株式会社
半導体装置
3日前
富士電機株式会社
半導体装置
2日前
三菱電機株式会社
半導体装置
10日前
三菱電機株式会社
半導体装置
9日前
三菱電機株式会社
半導体装置
19日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
17日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
22日前
日東電工株式会社
センサデバイス
10日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
2日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置の作製方法
17日前
古河電気工業株式会社
熱電変換モジュール
5日前
ローム株式会社
半導体装置
4日前
ローム株式会社
半導体装置
2日前
日亜化学工業株式会社
窒化物半導体発光素子
17日前
ローム株式会社
半導体装置
17日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
17日前
ローム株式会社
半導体発光装置
22日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
17日前
豊田合成株式会社
発光装置
9日前
パテントフレア株式会社
光電効果のエネルギー相互変換促進法
18日前
日本化薬株式会社
縮合多環芳香族化合物及び光電変換素子材料
19日前
日本特殊陶業株式会社
圧電素子
12日前
豊田合成株式会社
発光素子
19日前
豊田合成株式会社
発光装置
9日前
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
光検出素子
17日前
日本電気株式会社
超伝導デバイスおよびその製造方法
16日前
東京エレクトロン株式会社
成膜方法及び半導体製造装置
12日前
日亜化学工業株式会社
発光モジュール及びカバー構造体
23日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法及び発光装置
22日前
富士電機株式会社
炭化珪素半導体装置
10日前
続きを見る