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公開番号2024173693
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2024068670
出願日2024-04-19
発明の名称組成物、光学フィルム、層、光学フィルター、光学素子、固体撮像装置、およびカメラモジュール
出願人JSR株式会社,日本板硝子株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類G02B 5/22 20060101AFI20241205BHJP(光学)
要約【課題】外観および再分散性に優れる組成物であって、高い可視光透過率および低い近赤外線透過率を有し、かつ、高温高湿環境下においても耐久性に優れる光学フィルムや光学フィルターを形成することができる組成物を提供すること。
【解決手段】ホスホン酸成分と銅成分とを含む光吸収性化合物(A)、および、ポリアリレートを含む重合体(B1)を含有する、組成物(D)。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ホスホン酸成分と銅成分とを含む光吸収性化合物(A)、および、ポリアリレートを含む重合体(B1)を含有する、組成物(D)。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
さらに紫外線吸収性化合物(U)を含有する、請求項1に記載の組成物(D)。
【請求項3】
さらに前記化合物(A)以外の色素(C)を含有する、請求項1に記載の組成物(D)。
【請求項4】
組成物(D)の透過スペクトル(但し、波長800nmにおける透過率が10%±1%となるように調整した組成物(D)の透過スペクトル)が、下記(i)~(iv)の要件を満たす、請求項1に記載の組成物(D)。
(i)波長800~1100nmの範囲における透過率の平均値が10%以下である
(ii)波長460~580nmの範囲における透過率の平均値が80%以上である
(iii)波長680~780nmの範囲に、透過率が50%となる第1カットオフ波長を有する
(iv)波長320~380nmの範囲に、透過率が50%となる第2カットオフ波長を有する
【請求項5】
前記透過スペクトルが、さらに下記(v)の要件を満たす、請求項4に記載の組成物(D)。
(v)波長900~1100nmの範囲における透過率の標準偏差が0.5%以下である
【請求項6】
請求項1に記載の組成物(D)から形成された光学フィルム。
【請求項7】
透過スペクトルが、下記(I)~(V)の要件を満たす、請求項1に記載の組成物(D)から形成された層(D1)。
(I)波長460~580nmの範囲における透過率の平均値が80%以上である
(II)波長800~1100nmの範囲における透過率の平均値が5%以下である
(III)波長680~730nmの範囲に、透過率が50%となる第3カットオフ波長を有する
(IV)波長340~400nmの範囲に、透過率が50%となる第4カットオフ波長を有する
(V)波長950nmにおける透過率の最大値が1%以下である
【請求項8】
請求項1に記載の組成物(D)から形成された層(D1)を有する光学フィルター。
【請求項9】
請求項1に記載の組成物(D)から形成された層(D1)と、
前記化合物(A)以外の色素(C)と、重合体(B2-1)、および、光または熱によって硬化する硬化性化合物(B2-2)から選ばれる少なくとも1種とを含有する組成物(D2)から形成された層(D2)とを有する、
光学フィルター。
【請求項10】
誘電体多層膜を有する、請求項8に記載の光学フィルター。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、光学フィルム、層、光学フィルター、光学素子、固体撮像装置、およびカメラモジュールに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、カメラ機能付き携帯電話などの固体撮像装置には、カラー画像の固体撮像素子であるCCDやCMOSイメージセンサーが使用されている。これら固体撮像素子は、その受光部において人間の目では感知できない近赤外線に感度を有するシリコンフォトダイオードが使用されている。これらの固体撮像素子では、人間の目で見て自然な色合いにさせる視感度補正を行うことが必要であり、特定の波長領域の光線を選択的に透過もしくはカットする光学フィルター(例えば近赤外線カットフィルター)を用いることが多い。
【0003】
このような近赤外線カットフィルターとしては、従来から、各種方法で製造されたフィルターが使用されている。例えば、基材としてリン酸ガラスに酸化銅を分散させた吸収ガラスを用いた吸収ガラス型光学フィルター(例:特許文献1参照)や、樹脂フィルム中に近赤外線吸収色素を添加した光学フィルター(例:特許文献2参照)が知られている。
【0004】
近年、固体撮像装置の高性能化に伴い、カメラ画像のゴーストやフレアの低減が強く求められている。ゴーストやフレアの低減には光学フィルターの近赤外線吸収性能を高めることが効果的であることが知られており、これを達成可能な近赤外線カットフィルターとして、吸収ガラス基材上に近赤外線吸収色素を含有する樹脂層を有する構成の光学フィルター(例:特許文献3参照)、樹脂フィルム中に複数種の近赤外線吸収色素を添加した光学フィルター(例:特許文献4参照)、ホスホン酸銅系錯体と近赤外線吸収色素とを含有する樹脂層を透明ガラス基板上に有する光学フィルター(例:特許文献5参照)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2011/071157号
特開2011-100084号公報
国際公開第2014/030628号
特開2019-032371号公報
特開2020-129150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、吸収ガラスを用いた光学フィルターは、落下時の「割れ」の問題を回避できず、近赤外線吸収色素のみで広範囲の近赤外波長域を吸収させる構成では可視光透過率の低下が顕著となっていた。
また、ホスホン酸銅系錯体と近赤外線吸収色素とを用いた光学フィルターは、優れた分光特性(高い可視光透過率と低い近赤外線透過率の両立)を達成可能なことが知られているが、従来の光学フィルターでは、ホスホン酸銅系錯体の高温高湿条件下での耐久性に課題があり、実用に耐えるものは得られていなかった。
さらに、従来のホスホン酸銅系錯体を含む組成物は、透明性の高い外観を有さない場合や、溶媒中に再分散させた際に不透明な濁りが発生する場合があり、外観や再分散性の点で改良の余地があることがわかった。
【0007】
本発明は以上のことに鑑みてなされた発明であり、外観および再分散性に優れる組成物であって、高い可視光透過率および低い近赤外線透過率を有し、かつ、高温高湿環境下においても耐久性に優れる光学フィルムや光学フィルターを形成することができる組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記構成例によれば前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
[1] ホスホン酸成分と銅成分とを含む光吸収性化合物(A)、および、ポリアリレートを含む重合体(B1)を含有する、組成物(D)。
【0010】
[2] さらに紫外線吸収性化合物(U)を含有する、[1]に記載の組成物(D)。
[3] さらに前記化合物(A)以外の色素(C)を含有する、[1]または[2]に記載の組成物(D)。
(【0011】以降は省略されています)

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