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公開番号2024155789
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2024065362
出願日2024-04-15
発明の名称光学積層体およびその製造方法と、これを含むスマートウィンドウ
出願人東友ファインケム株式会社,DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD.
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02F 1/1343 20060101AFI20241024BHJP(光学)
要約【課題】本発明は、液晶化合物に配向性を付与するための配向膜を含むことにより発生する厚さ不均一あるいは密着性の低下による製品不良を最小化することを目的とする。
【解決手段】本発明は、第1偏光板と、前記第1偏光板の一面上に形成される、第1電極層と、前記第1偏光板に対向する、第2偏光板と、前記第2偏光板の一面上に形成され、前記第1電極層に対向する、第2電極層と、前記第1電極層および第2電極層の間に備えられる、液晶層とを含み、前記第1電極層および第2電極層は、導電性高分子を含み、前記第1電極層および第2電極層は、少なくとも一部の領域上にラビングによって物理配向構造が形成された、透過率可変光学積層体およびその製造方法と、これを含むスマートウィンドウに関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1偏光板と、
前記第1偏光板の一面上に形成される、第1電極層と、
前記第1偏光板に対向する、第2偏光板と、
前記第2偏光板の一面上に形成され、前記第1電極層に対向する、第2電極層と、
前記第1電極層および第2電極層の間に備えられる、液晶層とを含み、
前記第1電極層および第2電極層は、導電性高分子を含み、
前記第1電極層および第2電極層は、少なくとも一部の領域上にラビングによって物理配向構造が形成された、透過率可変光学積層体。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記透過率可変光学積層体は、別の配向膜を含まない、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項3】
前記第1電極層および第2電極層は、100nm~3,000nmの厚さを有する、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項4】
前記第1電極層および第2電極層は、200Ω/□以下の面抵抗を有する、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項5】
前記第1電極層および第2電極層は、導電性高分子;および有機バインダー、有機溶媒、シランカップリング剤および界面活性剤からなる群より選択される1種以上;を含む電極層形成用組成物で製造された、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項6】
前記導電性高分子は、ポリチオフェン、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリジアセチレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリチエニレンビニレン、ポリチオフェンビニレン、ポリフルオレン、ポリピロール、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):ポリスチレンスルホネート、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):カンファースルホン酸、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):トルエンスルホン酸、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):ドデシルベンゼンスルホン酸、ポリアニリン:ポリスチレンスルホネート、ポリアニリン:カンファースルホン酸、ポリピロール:ポリスチレンスルホネート、ポリピロール:カンファースルホン酸、ポリピロール:トルエンスルホン酸、ポリピロール:ドデシルベンゼンスルホン酸、ポリチオフェン:ポリスチレンスルホネート、ポリチオフェン:カンファースルホン酸、ポリチオフェン:トルエンスルホン酸、およびポリチオフェン:ドデシルベンゼンスルホン酸からなる群より選択される1種以上を含む、請求項5に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項7】
前記第1電極層および第2電極層の少なくとも1つの電極層は、前記第1偏光板および第2偏光板のいずれか1つの偏光板と直接接触して形成される、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項8】
第1偏光板および第1電極層の間に配置される第1透明導電層;第2偏光板および第2電極層の間に配置される第2透明導電層;の少なくとも1つの透明導電層を含む、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項9】
前記第1透明導電層および第2透明導電層の少なくとも1つの透明導電層は、100nm~1,000nmの厚さを有する、請求項8に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項10】
前記第1透明導電層および第2透明導電層の少なくとも1つの透明導電層は、透明導電性酸化物、金属、炭素系物質、導電性インク、およびナノワイヤからなる群より選択される1種以上を含む、請求項8に記載の透過率可変光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体およびその製造方法と、これを含むスマートウィンドウに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、車両などの移動手段の窓ガラスに外光遮断コーティングをする場合が多い。しかし、従来の移動手段の窓ガラスは透過率が固定されており、外光遮断コーティングも透過率が固定されている。したがって、このような従来の移動手段のウィンドウは全体透過率が固定されていて、事故を誘発することがある。例えば、全体的な透過率が低く設定されていれば、周辺に光量の十分な昼間には問題がないが、周辺に光量の十分でない夜間などの場合は、運転者などが移動手段の周辺をきちんと確認する上で困難を経験しうるという問題点があった。あるいは、全体的な透過率が高く設定されていれば、周辺に光量の十分な昼間には運転者などの眩しさを引き起こしうるという問題点があった。そこで、電圧が印加されれば光の透過性を変化させることができる透過率可変光学積層体が開発された。
【0003】
前記透過率可変光学積層体は、電圧の印加によって液晶を駆動させて透過率を可変させることにより駆動されるが、現在まで開発された透過率可変光学積層体は、通常光透過率調整のための液晶化合物の配向性付与のための配向膜を備えた。
【0004】
例えば、日本国特開第2018-010035号も、液晶層に備えられる液晶化合物の配向性付与のための配向膜を含む調光フィルムを開示している。
【0005】
しかし、このように液晶化合物に配向性を付与するための配向膜を含む場合、配向膜の乾燥条件による厚さ不均一あるいは基材間の密着性低下の問題があるだけでなく、配向膜塗布のために基材にプラズマ処理を行う過程で基材に損傷が発生する問題があった。
【0006】
したがって、配向膜を備えることにより発生する厚さ不均一あるいは外観品質の低下などを防止できる透過率可変光学積層体に対する開発が必要なのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
日本国特開第2018-010035号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、液晶化合物に配向性を付与するための配向膜を含むことにより発生する厚さ不均一あるいは密着性の低下による製品不良を最小化することを目的とする。
【0009】
しかし、本発明が解決しようとする課題は以上に言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は以下の記載から通常の技術者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、第1偏光板と、前記第1偏光板の一面上に形成される、第1電極層と、前記第1偏光板に対向する、第2偏光板と、前記第2偏光板の一面上に形成され、前記第1電極層に対向する、第2電極層と、前記第1電極層および第2電極層の間に備えられる、液晶層とを含み、前記第1電極層および第2電極層は、導電性高分子を含み、前記第1電極層および第2電極層は、少なくとも一部の領域上にラビングによって物理配向構造が形成された、透過率可変光学積層体に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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