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公開番号
2024151334
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2024111223,2022545583
出願日
2024-07-10,2021-08-02
発明の名称
光回路基板
出願人
京セラ株式会社
代理人
弁理士法人ブナ国際特許事務所
主分類
G02B
6/12 20060101AFI20241017BHJP(光学)
要約
【課題】配線基板に搭載された光導波路板は配線基板の熱伸縮の影響を受けやすく、光導波路板に割れが発生するおそれがある。
【解決手段】本開示に係る光回路基板は、基材41と、基材の上面に位置する光導波路42と、基材の下面に位置する脚体43とを備える光導波路板4、および絶縁板31と、絶縁板の上面に位置する脚体との嵌合部と、絶縁板の上面に位置し、光学部品と電気的に接続される電極32とを備える配線基板3を含む。光導波路板の脚体が、配線基板の嵌合部に嵌め合わされており、光導波路板の下面と配線基板の上面との間に隙間が存在している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光学部品が実装される光回路基板であり、
基材と、該基材の上面に位置する光導波路と、該基材の下面に位置する脚体とを備える光導波路板、および
絶縁板と、該絶縁板の上面に位置する前記脚体との嵌合部と、該絶縁板の上面に位置し、前記光学部品と電気的に接続される電極とを備える配線基板、
を含み、
前記光導波路板の前記脚体が、前記配線基板の前記嵌合部に嵌め合わされており、
前記光導波路板の下面と前記配線基板の上面との間に隙間が存在していることを特徴とする光回路基板。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記絶縁板の上面に、前記嵌合部となる第1開口、および前記電極を露出する第2開口を有するソルダーレジストが位置している請求項1に記載の光回路基板。
【請求項3】
前記脚体が、前記基材から離れるにつれて連続的に細くなる形状を有しており、前記第1開口が、前記絶縁板から離れるにつれて連続的に広くなる形状を有している請求項2に記載の光回路基板。
【請求項4】
前記絶縁板の上面に、前記嵌合部となる第3開口を有する導体が位置している請求項1に記載の光回路基板。
【請求項5】
前記脚体が、前記基材から離れるにつれて連続的に細くなる形状を有しており、前記第3開口が、前記絶縁板から離れるにつれて連続的に広くなる形状を有している請求項4に記載の光回路基板。
【請求項6】
前記脚体が、上面視した場合にL字型形状の断面を有する請求項1~5のいずれかに記載の光回路基板。
【請求項7】
前記光導波路板を上面視した場合に、前記基材の周縁部の少なくとも一部が、前記光導波路で被覆されずに露出している請求項1~6のいずれかに記載の光回路基板。
【請求項8】
前記基材が光透過性を有する請求項1~7のいずれかに記載の光回路基板。
【請求項9】
前記光導波路板が、光ファイバーと接続するためのコネクターをさらに備える請求項1~8のいずれかに記載の光回路基板。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の光回路基板と、少なくとも一側面に送受光部を有する光学部品とを含み、
前記光学部品が、はんだを介して前記光回路基板の電極と接続されており、前記送受光部の下側における下面が、前記光導波路板の前記基材上面と当接していることを特徴とする実装構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光回路基板に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、大容量のデータを高速で通信可能な光通信網が拡大しており、このような光通信網を利用した種々の光通信機器が存在する。このような機器には、例えば特許文献1に記載されるように配線基板に光導波路が接続された光回路基板が搭載されている。このような光回路基板は、一般的に、光導波路を配線基板である有機基板(ベース基板)に搭載することによって得られる。
【0003】
しかし、有機基板には反りやうねりが存在するため、平坦度および位置精度に悪影響を及ぼすことなく、光導波路をこのような有機基板の上に搭載するのは困難である。その結果、搭載された光導波路と配線基板上に実装される光学部品との位置合わせ(光軸の調心)が困難となり、光学部品と光導波路との光伝送特性が低下するおそれがある。
【0004】
さらに、平坦性を向上させるために、光導波路をガラスの上に形成した基材付き光導波路(光導波路板)が、配線基板の有機基板に搭載される場合がある。しかし、配線基板に搭載された光導波路板は配線基板の熱伸縮の影響を受けやすく、光導波路板に割れが発生するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-53579号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る光回路基板は、基材と、基材の上面に位置する光導波路と、基材の下面に位置する脚体とを備える光導波路板、および絶縁板と、絶縁板の上面に位置する脚体との嵌合部と、絶縁板の上面に位置し、光学部品と電気的に接続される電極とを備える配線基板を含む。光導波路板の脚体が、配線基板の嵌合部に嵌め合わされており、光導波路板の下面と配線基板の上面との間に隙間が存在している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
(A)は、本開示の一実施形態に係る光回路基板を含む実装構造体を示す説明図であり、(B)は、(A)に含まれる光導波路板を上面から見た模式図を示し、(C)は、(A)に含まれる配線基板を上面から見た模式図を示す。
本開示の他の実施形態に係る光回路基板を含む実装構造体を示す説明図である。
(A)は、光導波路板に備えられる脚体の変形例を示す説明図であり、(B)は、第1開口の変形例を示す説明図であり、(C)は、第3開口の変形例を示す説明図である。
コネクターを備える光導波路板を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
従来の光回路基板は、上記のように、搭載された光導波路と配線基板上に実装される光学部品との位置合わせ(光軸の調心)が困難となり、光学部品と光導波路との光伝送特性が低下するおそれがある。さらに、配線基板に搭載された光導波路板は配線基板の熱伸縮の影響を受けやすく、光導波路板に割れが発生するおそれがある。そのため、搭載された光導波路板に発生する割れを抑制することができ、かつ搭載される光導波路板と実装される光学部品との位置精度に優れた光回路基板が求められている。
【0009】
本開示に係る配線基板は、光導波路板の脚体が、配線基板の嵌合部に嵌め合わされており、光導波路板の下面と配線基板の上面との間に隙間が存在している。したがって、本開示によれば、搭載された光導波路板に発生する割れを抑制することができ、かつ搭載される光導波路板と実装される光学部品との位置精度に優れた光回路基板を提供することができる。
【0010】
本開示の一実施形態に係る光回路基板を、図1に基づいて説明する。図1(A)は、本開示の一実施形態に係る光回路基板2を含む実装構造体1を示す説明図である。図1(A)に示す一実施形態に係る光回路基板2は、配線基板3と光導波路板4とを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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