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公開番号
2024147157
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023059992
出願日
2023-04-03
発明の名称
レンズ系
出願人
ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
13/00 20060101AFI20241008BHJP(光学)
要約
【課題】IRカットコーティング層からの反射光に起因するフレア、ゴーストの発生を低減する。
【解決手段】ここでは、反射防止層50が第4レンズL4の第2表面L4R2に形成されている。絞り20を物体(Obj)側に向けて透過した反射光RLが第4レンズL4の第2表面L4R2で反射した反射光RL1が発生する場合が示されている。反射光RL1は再び像(Img)側に向かい、フレア、ゴーストの原因となる。図4における反射防止層50によって、この反射光RL1が抑制される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
物体側から像側にかけて光軸に沿って、最も物体側となる第1レンズを含む複数のレンズが絞りを含めて積層されて構成され、最も像側に位置する前記レンズよりも像側にある像面に撮像対象の像を結像させるレンズ系であって、
前記第1レンズ以外の前記レンズの一つでありガラス製である中間ガラスレンズにおいて、物体側の表面、像側の表面のうちいずれか一方の面には、結像の対象となる光よりも長波長の光を遮断する薄膜状の赤外カットフィルターが形成され、
前記中間ガラスレンズよりも物体側にある前記第1レンズ以外の前記レンズである物体側レンズの一つの表面において、波長450~700nmの光の反射率を0.3%以下とする反射防止層が形成されたことを特徴とするレンズ系。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記反射防止層は、表面の凹凸構造であるモスアイ構造を具備することを特徴とする請求項1に記載のレンズ系。
【請求項3】
前記赤外カットフィルターは、前記中間ガラスレンズにおける像側の表面に形成されたことを特徴とする1又は2に記載のレンズ系。
【請求項4】
前記絞りは前記中間ガラスレンズの物体側に隣接して配されたことを特徴とする請求項3に記載のレンズ系。
【請求項5】
前記中間ガラスレンズにおいて、
前記一方の面の曲率半径をRaとしたとき、
2.00≦|Ra|≦4.00
の範囲とされたことを特徴とする請求項4に記載のレンズ系。
【請求項6】
前記反射防止層は、前記物体側レンズの前記一つにおける物体側の表面及び像側の表面に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ系。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のレンズを含んで構成されるレンズ系に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車、監視カメラ等に搭載される撮像装置において使用される光学系として、物体側から像側(撮像素子側)に至るまでの間に複数のレンズを光軸方向に配したレンズユニット(レンズ系)が使用されている。一般的には使用される撮像装置は可視光の画像を撮像するため、上記のレンズユニットは可視光による画像を撮像素子上に良好に結像させるように設計される。しかしながら、実際には撮像素子(CMOSセンサ等)は可視光から近赤外光までの広い波長域にかけて感度を有し、かつ近赤外光もレンズユニットを透過する。一方、レンズユニットにおける各レンズの光学特性は可視光と近赤外光では異なるために、可視光用に最適化されたレンズユニットを通過した近赤外光は撮像素子上で良好な画像を形成しない。このため、近赤外光が撮像素子で可視光と同様に検出された場合には撮像素子で得られる画像は良好とはならず、レンズユニット中において、近赤外光を通過させず可視光のみを通過させる赤外(IR)カットフィルターが設けられる。
【0003】
特許文献1には、レンズユニット中におけるこのようなIRカットフィルターを、レンズユニットを構成するレンズうちの一つの表面(レンズ面)上の薄膜(コーティング)として形成することと、このレンズを設ける箇所について記載されている。IRカットコーティング層は、カットオフ波長よりも短波長の光(可視光)を透過させ、これよりも長波長の光(近赤外光)は反射させるように設定される。この場合、理想的には可視光の透過率は100%(反射率が0%)、近赤外光の透過率は0%(反射率が100%)となる。
【0004】
例えば、このIRカットコーティング層を撮像素子に近い側(像側)、例えばカバーガラスに形成した場合には、この反射した近赤外光はレンズユニットに逆向きに入射し、これが反射してから再び撮像素子側に向かうことがある。ただし、この光がIRカットコーティング層を最終的に透過しなければ、この光は撮像素子で検知されない。このため、大部分の近赤外光は撮像素子で検知されず、得られる画像は大部分の近赤外光の影響を受けない。
【0005】
ここで、特にIRカットコーティング層におけるカットオフ波長近傍の波長の光については、透過率、反射率共に無視できない値(例えば透過率50%、反射率50%)となる。この場合、この反射光がレンズユニットに逆向きに入射した後で再び反射されて撮像素子側に向かい、その後にIRカットコーティング層を透過して撮像素子で検出される成分は無視できなくなる。この場合のレンズユニットにおける光路は本来のものとは大きく異なるため、この成分に起因する画像は、撮像素子における本来の画像以外の成分となるゴーストとなる。すなわち、特にカットオフ波長に近い波長の光は、フレア、ゴーストの原因となる。
【0006】
特許文献1に記載のレンズユニットにおいては、このようなIRカットコーティング層を、レンズユニットにおいて光軸方向で中央付近に設けられた絞りの下流側において絞りに最も近い位置にあるレンズ面に設けることによって、高効率で反射光が除去されている。これにより、このレンズユニットにおいては、撮像素子に達する反射光を大きく減少させることができ、これに起因するフレア、ゴーストの発生が低減される。
【0007】
更に、特許文献2には、このように絞りによって反射光を除去する際に、IRカットコーティング層が形成されたレンズの形状を調整することによって、このように最終的に撮像素子側に向かう反射光を特に低減できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第5896061号公報
特開2021-96283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載のレンズユニット、更には特許文献2に記載のレンズユニットにおいては、このようなIRカットコーティング層からの反射光の影響は低減されたものの、更なるフレア、ゴーストの低減が望まれた。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、IRカットコーティング層からの反射光に起因するフレア、ゴーストの発生が大きく低減されたレンズ系を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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