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公開番号2024144161
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024026170
出願日2024-02-26
発明の名称積層体、偏光板および画像表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241003BHJP(光学)
要約【課題】薄膜化され、かつ、熱による特性変化が小さな積層体、および当該積層体を含む偏光板、さらにこれらを有する画像表示装置を提供する。
【解決手段】式(1)を満たす光学異方性層Xと、式(2)を満たす光学異方性層Yとを含み、式(3)を満たす、積層体。
0.960≦A≦1.040(1)
0.960≦B≦1.040(2)
-1.20≦D/C≦0.60(3)
[式(1)~(3)中、Aは光学異方性層Xの波長450nmにおける面内位相差値と波長550nmにおける面内位相差値との比を表し、Bは光学異方性層Yの波長450nmにおける厚み方向の位相差値と波長550nmにおける厚み方向の位相差値との比を表し、Cは光学異方性層Xの波長550nmにおける面内位相差値を表し、Dは光学異方性層Yの波長550nmにおける厚み方向の位相差値を表す。]
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)を満たす光学異方性層Xと、下記式(2)を満たす光学異方性層Yとを含み、
下記式(3)を満たす、積層体。
0.960≦ A ≦1.040 (1)
0.960≦ B ≦1.040 (2)
-1.20≦ D/C ≦0.60 (3)
[式(1)中、Aは、光学異方性層Xの波長450nmにおける面内位相差値(Re(450))と波長550nmにおける面内位相差値(Re(550))との比(Re(450)/Re(550))を表す。式(2)中、Bは、光学異方性層Yの波長450nmにおける厚み方向の位相差値(Rth(450))と波長550nmにおける厚み方向の位相差値(Rth(550))との比(Rth(450)/Rth(550))を表す。式(3)中、Cは、光学異方性層Xの波長550nmにおける面内位相差値(Re(550))を表し、Dは、光学異方性層Yの波長550nmにおける厚み方向の位相差値(Rth(550))を表す。]
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記光学異方性層Xの厚みは、0.5μm以上5μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記光学異方性層Yの厚みは、0.3μm以上5μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
偏光フィルムと、請求項1に記載の光学異方性層Xと、請求項1に記載の光学異方性層Yとをこの順に含む、偏光板。
【請求項5】
偏光フィルムと、請求項1に記載の光学異方性層Yと、請求項1に記載の光学異方性層Xとをこの順に含む、偏光板。
【請求項6】
前記偏光フィルムの吸収軸と前記光学異方性層Xの遅相軸との成す角度が90±5°である、請求項4に記載の偏光板。
【請求項7】
前記偏光フィルムの吸収軸と前記光学異方性層Xの遅相軸との成す角度が0±5°である、請求項5に記載の偏光板。
【請求項8】
請求項4~7のいずれか1項に記載の偏光板を含む、画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2種の光学異方性層を含む積層体、前記積層体を含む偏光板および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、イオンプレーンスイッチング(IPS)方式の液晶表示装置は、偏光子の吸収軸に対して45度の角度において斜め方向から視認した場合に、黒表示の光漏れが大きく、コントラストの低下やカラーシフトが生じやすいことが知られている。この現象は、液晶セルの表側と裏側に配置されている偏光子の吸収軸のなす角度が、見かけ上90度にならないため生じている。
【0003】
前記斜め方向からの視認時の光漏れの低減を目的とし、液晶セルと偏光子の間に位相差フィルムを配する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、nx>ny>nzの屈折率異方性を有する延伸位相差フィルムと、nz>nx>nyの屈折率異方性を有する延伸位相差フィルムを配することにより、IPS方式の液晶表示装置の光漏れを低減する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-139747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている偏光子と位相差フィルムとを積層した偏光板は、IPS方式の液晶表示装置の光漏れ低減に好適に用いられるが、この構成の液晶表示装置では、画面を斜め方向から視認した際に、表示ムラが確認される場合があった。また、画像表示装置の軽量化や使用環境の過酷化に伴い、これら位相差フィルムの薄膜化および熱による特性変化のさらなる抑止が求められている。
【0006】
本発明は上記問題に対して新規な解決手段、すなわち、2種の光学異方性層を組み合わせた積層体を提供することを目的とする。さらに、本発明は、薄膜化され、かつ、熱による特性変化が小さな積層体、および当該積層体を含む偏光板、さらにこれらを有する画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]下記式(1)を満たす光学異方性層Xと、下記式(2)を満たす光学異方性層Yとを含み、
下記式(3)を満たす、積層体。
0.960≦ A ≦1.040 (1)
0.960≦ B ≦1.040 (2)
-1.20≦ D/C ≦0.60 (3)
[式(1)中、Aは、光学異方性層Xの波長450nmにおける面内位相差値(Re(450))と波長550nmにおける面内位相差値(Re(550))との比(Re(450)/Re(550))を表す。式(2)中、Bは、光学異方性層Yの波長450nmにおける厚み方向の位相差値(Rth(450))と波長550nmにおける厚み方向の位相差値(Rth(550))との比(Rth(450)/Rth(550))を表す。式(3)中、Cは、光学異方性層Xの波長550nmにおける面内位相差値(Re(550))を表し、Dは、光学異方性層Yの波長550nmにおける厚み方向の位相差値(Rth(550))を表す。]
[2]前記光学異方性層Xの厚みは、0.5μm以上5μm以下である、前記[1]に記載の積層体。
[3]前記光学異方性層Yの厚みは、0.3μm以上5μm以下である、前記[1]に記載の積層体。
[4]偏光フィルムと、前記[1]に記載の光学異方性層Xと、前記[1]に記載の光学異方性層Yとをこの順に含む、偏光板。
[5]偏光フィルムと、前記[1]に記載の光学異方性層Yと、前記[1]に記載の光学異方性層Xとをこの順に含む、偏光板。
[6]前記偏光フィルムの吸収軸と前記光学異方性層Xの遅相軸との成す角度が90±5°である、前記[4]に記載の偏光板。
[7]前記偏光フィルムの吸収軸と前記光学異方性層Xの遅相軸との成す角度が0±5°である、前記[5]に記載の偏光板。
[8]前記[4]~[7]のいずれか1項に記載の偏光板を含む、画像表示装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、薄膜化され、かつ、熱による特性変化が小さな積層体、および当該積層体を含む偏光板、さらにこれらを有する画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の積層体の層構成の一例を示す概略断面図である。
本発明の偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。
本発明の偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の積層体は、下記式(1)を満たす光学異方性層X(以下、単に、「光学異方性層X」ともいう)と、下記式(2)を満たす光学異方性層Y(以下、単に、「光学異方性層Y」ともいう)とを含み、下記式(3)を満たす。以下、本発明の積層体の層構成の一例を図1に基づいて、本発明の偏光板の層構成の一例を図2および図3に基づいて説明するが、本発明はこれらの態様に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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