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公開番号2024143634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056409
出願日2023-03-30
発明の名称トイレットロールの製造方法
出願人大王製紙株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A47K 10/16 20060101AFI20241003BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】巻長さが長くてもエンボスが潰れ難く柔らかいトイレットロールの製造方法を提供する。
【解決手段】
第一巻取ロール、第二巻取ロール及び第三巻取ロールと、を有し、これらのロールによって外周面を支持しながら巻き取りを行うサーフェイス式ワインダーによる巻き取り工程において、第一巻取ロール、第二巻取ロール及び第三巻取ロールによって巻径を増径させる増径期間における第一巻取ロールの速度に対する第二巻取ロールの速度の差である追従値を基準値として、紙管にシートを巻き掛けるピックアップを行った直後に、第二巻取ロールの速度を前記基準値に達するまで上昇させつつ巻き取る第二巻取ロールの第一の変速期間と、増径期間後に、巻径を維持しつつ第二巻取ロールの速度を基準値以上に上昇させて巻き取る第二巻取ロールの第二の変速期間と、を設けたトイレットロールの製造方法により解決される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
トイレットロールの製造方法であって、第一巻取ロール、第二巻取ロール及び第三巻取ロールと、を有し、これらのロールによって外周面を支持しながら巻き取りを行うサーフェイス式ワインダーによる巻き取り工程を有し、
この巻き取り工程において、
第一巻取ロール、第二巻取ロール及び第三巻取ロールによって巻径を増径させる増径期間における第一巻取ロールの速度に対する第二巻取ロールの速度の差である追従値を基準値として、
紙管にシートを巻き掛けるピックアップを行った直後に、第二巻取ロールの速度を前記基準値に達するまで上昇させつつ巻き取る第二巻取ロールの第一の変速期間と、
増径期間後に、巻径を維持しつつ第二巻取ロールの速度を基準値以上に上昇させて巻き取る第二巻取ロールの第二の変速期間と、を設けた、
ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
続きを表示（約 120 文字）【請求項２】
第一の変速期間は、段階的に変速を行うこととし、少なくともピックアップ直後の急速に速度を上昇させる第一の上昇期間と、前記基準値まで緩やかに速度を上昇させる第二の上昇期間とを有する、請求項１記載のトイレットロールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、トイレットロールの製造方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、トイレットロールの一部の消費者にとって、いわゆる長尺のトイレットロールが好まれている。
これは、購入後における持ち運びの便宜、購入・交換回数が少なくなるメリット、保管スペースに利便性があるなどの利点を要因としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６７２６６５３号公報
特表２０１３－５２０３７９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この種の「従来長尺巻取品」を含めた長尺巻取品においては、柔らかさを確保するためにエンボスが付与される。通常は、「従来長尺巻取品」を含めた長尺巻取品においては、古紙パルプを含有し、シングルエンボスが付与される。
【０００５】
しかるに、従来の長尺巻取品においては、ロールを手に持った際に過度に固く感じられやすく、消費者が巻かれているシートも固いと印象を持つことがあった。
また、この長尺巻取品においては、巻き取り時にシートを強く引っ張って巻きとるため、特にロール芯際に近い部分のエンボスが潰れやすく、シートの柔らかさや滑らかさが劣り、エンボスの潰れによる意匠性の低下が見られ、特に、日常的に短尺巻取品を使用している、柔らかさを望んでいる消費者にとって改良の余地があるものであった。
【０００６】
そこで本発明の主たる課題は、長尺巻取品における上記のデメリットを改善でき、ロールが柔らかく感じられやすく、シートにおいても十分な柔らかさを示す及び又は滑らかな長尺品のトイレットロールの新規製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決したトイレットロールの製造方法は次の態様を有する。
トイレットロールの製造方法であって、第一巻取ロール、第二巻取ロール及び第三巻取ロールと、を有し、これらのロールによって外周面を支持しながら巻き取りを行うサーフェイス式ワインダーによる巻き取り工程を有し、
この巻き取り工程において、
第一巻取ロール、第二巻取ロール及び第三巻取ロールによって巻径を増径させる増径期間における第一巻取ロールの速度に対する第二巻取ロールの速度の差である追従値を基準値として、
紙管にシートを巻き掛けるピックアップを行った直後に、第二巻取ロールの速度を前記基準値に達するまで上昇させつつ巻き取る第二巻取ロールの第一の変速期間と、
増径期間後に、巻径を維持しつつ第二巻取ロールの速度を基準値以上に上昇させて巻き取る第二巻取ロールの第二の変速期間と、を設ける。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、長尺巻取品における上記のデメリットを改善でき、ロールが柔らかく感じられやすく、シートにおいても十分な柔らかさを示す及び又は滑らかな長尺品のトイレットロールの新規製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施形態のトイレットロールの製造方法を説明するための第一の図である。
実施形態のトイレットロールの製造方法を説明するための第二の図である。
実施形態のトイレットロールの製造方法を説明するための第三の図である。
実施形態のトイレットロールの製造方法を説明するための第四の図である。
実施形態の第二巻取ロールの速度変化を説明するための図である。
実施形態の第三巻取ロールの位置変化を説明するための図である。
従来法の第三巻取ロールの位置変化を説明するための図である。
トイレットロールの概要説明図である。
ダブルエンボス品の部分断面図である。
（Ａ）及び（Ｂ）はエンボス形状及び配置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
次いで、本発明の実施形態に係るトイレットロールの製造方法を図１～図１０を参照しながら以下に詳述する。但し、本発明は、図示の形状やこの実施形態に限定されるわけではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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