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公開番号2024142894
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055281
出願日2023-03-30
発明の名称液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/14 20060101AFI20241003BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】共通液室部材の変形による振動を抑制することができ、液体の吐出特性を安定させることができる液体吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】供給側共通液室10及び回収側共通液室40を有する共通液室部材20と、供給側共通液室及び回収側共通液室に連通する複数の個別液室を有する流路部材2と、を有する。共通液室部材及び流路部材は、積層されている。供給側共通液室及び回収側共通液室は、個別液室側に並んで配置され、供給側共通液室と回収側共通液室が個別液室側で隣り合う方向にそれぞれ2つの側壁を有し、供給側共通液室の一方の側壁と、回収側共通液室の一方の側壁とが隣り合っている。供給側共通液室は、当該供給側共通液室の一方の側壁と他方の側壁を架橋するとともに剛性を有する第1の架橋部が設けられており、回収側共通液室は、当該回収側共通液室の一方の側壁と他方の側壁を架橋するとともに剛性を有する第2の架橋部が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
供給側共通液室及び回収側共通液室を有する共通液室部材と、
前記供給側共通液室及び前記回収側共通液室に連通する複数の個別液室を有する流路部材と、を有し、
前記共通液室部材及び前記流路部材は、積層されており、
前記供給側共通液室及び前記回収側共通液室は、前記個別液室側に並んで配置され、前記供給側共通液室と前記回収側共通液室が前記個別液室側で隣り合う方向にそれぞれ2つの側壁を有し、前記供給側共通液室の一方の側壁と、前記回収側共通液室の一方の側壁とが隣り合っており、
前記供給側共通液室は、当該供給側共通液室の一方の側壁と他方の側壁を架橋するとともに剛性を有する第1の架橋部が設けられており、
前記回収側共通液室は、当該回収側共通液室の一方の側壁と他方の側壁を架橋するとともに剛性を有する第2の架橋部が設けられている
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1の架橋部と前記第2の架橋部は、前記供給側共通液室の一方の側壁と前記回収側共通液室の一方の側壁を介して対向する
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記供給側共通液室及び前記回収側共通液室が有する側壁は、同方向に形成されており、
対向する前記第1の架橋部と前記第2の架橋部の組は、前記側壁の方向に複数配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
対向する前記第1の架橋部と前記第2の架橋部の組は、隣り合う組み同士の間隔が前記側壁の方向の中央側に向かって狭くなる
ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記共通液室部材及び前記流路部材が積層した方向を積層方向とし、該積層方向に沿った方向を前記共通液室部材の厚み方向としたとき、
前記第1の架橋部及び前記第2の架橋部は、前記共通液室部材の厚みの中間地点よりも前記流路部材側に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記個別液室に連通するノズルを複数有するノズル板と、を有し、
前記ノズル板は、前記共通液室側とは反対側で前記流路部材と積層され、
前記ノズルが配列する方向をノズル配列方向としたとき、前記供給側共通液室と前記回収側共通液室が前記個別液室側で隣り合う方向は、前記ノズル配列方向である
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記共通液室部材、前記第1の架橋部及び前記第2の架橋部は、同じ材料で形成されているとともに、前記第1の架橋部及び前記第2の架橋部は、前記共通液室部材と一体に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを含む
ことを特徴とする液体吐出ユニット。
【請求項9】
前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留するヘッドタンク、前記液体吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する供給機構、前記液体吐出ヘッドの維持回復を行う維持回復機構、前記液体吐出ヘッドを主走査方向に移動させる主走査移動機構の少なくともいずれか一つと前記液体吐出ヘッドとを一体化した
ことを特徴とする請求項8に記載の液体吐出ユニット。
【請求項10】
請求項1~7のいずれかに記載の液体吐出ヘッド、又は、請求項8若しくは9に記載の液体吐出ユニットを備えている
ことを特徴とする液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ノズル板、流路部材、振動板、圧電素子、共通液室部材を有する液体吐出ヘッドが知られている。このような液体吐出ヘッドでは、圧電素子により流路部材中の液室の圧力を変化させ、ノズル板に形成されたノズルから液体を吐出する。
【0003】
このような液体吐出ヘッドでは、液体を吐出する際、共通液室部材に起因して吐出特性に影響が生じることが指摘されていた。例えば、液滴を吐出する際、液室から共通液室に圧力変動が伝播し、液体吐出特性が低下するといった問題が挙げられる。
【0004】
特許文献1では、共通液室と液導入部の間に、共通液室の変位可能な壁面を形成するダンパを配置した液体吐出ヘッドが開示されている。特許文献1によれば、専用のダンパ室を設けることなくダンパを配置することができるとしている。また、特許文献1では、ダンパを固定するために、ダンパと流路部材の壁を架橋部でつないでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、液体を吐出する際に、共通液室部材が変形して振動する場合があった。共通液室部材が変形して振動すると、各ノズルのメニスカス振動に差異が生じ、安定した吐出特性が得られない。また、特許文献1に開示される架橋部は、ダンパを介しているため、ダンパが振動し、共通液室部材が変形して振動することを防止できない。
【0006】
そこで本発明は、共通液室部材の変形による振動を抑制することができ、液体の吐出特性を安定させることができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の液体吐出ヘッドは、
供給側共通液室及び回収側共通液室を有する共通液室部材と、
前記供給側共通液室及び前記回収側共通液室に連通する複数の個別液室を有する流路部材と、を有し、
前記共通液室部材及び前記流路部材は、積層されており、
前記供給側共通液室及び前記回収側共通液室は、前記個別液室側に並んで配置され、前記供給側共通液室と前記回収側共通液室が前記個別液室側で隣り合う方向にそれぞれ2つの側壁を有し、前記供給側共通液室の一方の側壁と、前記回収側共通液室の一方の側壁とが隣り合っており、
前記供給側共通液室は、当該供給側共通液室の一方の側壁と他方の側壁を架橋するとともに剛性を有する第1の架橋部が設けられており、
前記回収側共通液室は、当該回収側共通液室の一方の側壁と他方の側壁を架橋するとともに剛性を有する第2の架橋部が設けられている
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、共通液室部材の変形による振動を抑制することができ、液体の吐出特性を安定させることができる液体吐出ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る液体吐出ヘッドの一例を示す外観斜視概略図である。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一例を示す断面概略図である。
図2のAA’断面図である。
図3のa方向から見たときの平面概略図である。
共通液室部材の一例を示す要部斜視概略図である。
図5のBB’断面図である。
図5のb方向から見たときの平面概略図である。
図7の変形例である。
図2の要部を示す断面概略図である。
液体を吐出する装置の一例における概略図である。
液体を吐出する装置の他の例における概略図である。
液体吐出ユニットの一例における概略図である。
液体吐出ユニットの他の例における概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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