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公開番号2024142165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054203
出願日2023-03-29
発明の名称凝縮水の排出装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類F02F 1/18 20060101AFI20241003BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃焼室の内部に発生する凝縮水を適切に排出する。
【解決手段】凝縮水の排出装置は、前記燃焼室の下部に形成された凝縮水排出口と、前記エンジンのシリンダヘッドの内部に形成され、前記凝縮水排出口と前記エンジンの外部とを連通する凝縮水排出ポートと、前記凝縮水排出口に設けられる開閉弁と、前記開閉弁を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、1つまたは複数のプロセッサと、前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、を有し、前記プロセッサは、前記エンジンの動作時に、前記開閉弁により前記凝縮水排出口を閉塞することと、前記エンジンの停止時に、前記開閉弁により前記凝縮水排出口を開放することにより、前記燃焼室の内部で発生した凝縮水を、前記凝縮水排出ポートを通じて前記エンジンの外部に排出することと、を含む処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダの軸方向が実質的に水平方向になるようにシリンダが配置されたエンジンにおいて、燃焼室の内部で発生した凝縮水を排出する排出装置であって、
前記燃焼室の下部に形成された凝縮水排出口と、
前記エンジンのシリンダヘッドの内部に形成され、前記凝縮水排出口と前記エンジンの外部とを連通する凝縮水排出ポートと、
前記凝縮水排出口に設けられる開閉弁と、
前記開閉弁を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンの動作時に、前記開閉弁により前記凝縮水排出口を閉塞することと、
前記エンジンの停止時に、前記開閉弁により前記凝縮水排出口を開放することにより、前記燃焼室の内部で発生した凝縮水を、前記凝縮水排出ポートを通じて前記エンジンの外部に排出することと、
を含む処理を実行する、凝縮水の排出装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記凝縮水排出ポートは、前記凝縮水排出口から、前記シリンダの軸方向に対する俯角方向に傾斜して延在する、請求項1に記載の凝縮水の排出装置。
【請求項3】
前記エンジンは、
前記シリンダヘッドのうち前記燃焼室に面した部位に形成される排気口と、
前記シリンダヘッドの内部に形成され、前記排気口から、前記シリンダの軸方向に対する俯角方向に傾斜して延在する排気ポートと、
を有し、
前記凝縮水排出ポートは、前記排気ポートの少なくとも一部と並走するように配置される並走部を有する、請求項1または2に記載の凝縮水の排出装置。
【請求項4】
前記並走部は、前記燃焼室から前記凝縮水排出ポートに排出された凝縮水の少なくとも一部を貯留可能な底部を有する、請求項3に記載の凝縮水の排出装置。
【請求項5】
前記エンジンは、
前記シリンダヘッドのうち前記燃焼室に面した部位に形成される排気口と、
前記シリンダヘッドの内部に形成され、前記排気口から、前記シリンダの軸方向に対する俯角方向に傾斜して延在する排気ポートと、
前記排気ポートに接続された排気管と、
前記排気管の途中に設けられる触媒と、
前記排気管における前記排気ポートと前記触媒との間の位置に接続され、前記排気管を流通するガスの一部を前記エンジンの吸気側に還流するEGR管と、
を有し、
前記凝縮水の排出装置は、
前記凝縮水排出ポートに接続される凝縮水排出管をさらに備え、
前記凝縮水排出管は、前記排気管のうち、前記EGR管の接続位置と前記触媒との間の位置に接続されている、請求項1または2に記載の凝縮水の排出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼室の内部に発生する凝縮水の排出装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、排気マニホールドの下部に排出口を設け、排出口に排出弁を設ける構成が開示されている。かかる特許文献1では、排出弁を開くことで、排気マニホールドに貯留する凝縮水が排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-293404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、エンジンの停止時に、燃焼室の内部に、混合気の燃焼に起因するガスの成分を含む凝縮水が発生することがある。水平対向エンジンのように、シリンダが実質的に水平に配置されたエンジンでは、燃焼室の内部で発生した凝縮水が燃焼室の内部に残留してしまう。そうすると、残留した凝縮水によって、燃焼室の内面が腐食するなど、燃焼室の内面が損傷するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、燃焼室の内部に発生する凝縮水を適切に排出することが可能な凝縮水の排出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る凝縮水の排出装置は、
シリンダの軸方向が実質的に水平方向になるようにシリンダが配置されたエンジンにおいて、燃焼室の内部で発生した凝縮水を排出する排出装置であって、
前記燃焼室の下部に形成された凝縮水排出口と、
前記エンジンのシリンダヘッドの内部に形成され、前記凝縮水排出口と前記エンジンの外部とを連通する凝縮水排出ポートと、
前記凝縮水排出口に設けられる開閉弁と、
前記開閉弁を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンの動作時に、前記開閉弁により前記凝縮水排出口を閉塞することと、
前記エンジンの停止時に、前記開閉弁により前記凝縮水排出口を開放することにより、前記燃焼室の内部で発生した凝縮水を、前記凝縮水排出ポートを通じて前記エンジンの外部に排出することと、
を含む処理を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、燃焼室の内部に発生する凝縮水を適切に排出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態にかかる凝縮水の排出装置が適用される車両の構成を示す概略図である。
図2は、シリンダヘッド側から燃焼室を見たときの概略透視図である。
図3は、凝縮水排出口の近傍の部分拡大図である。
図4は、凝縮水排出口の近傍の部分拡大図である。
図5は、開閉弁制御部の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
図1は、本実施形態にかかる凝縮水の排出装置1が適用される車両2の構成を示す概略図である。車両2は、エンジン10を搭載しているエンジン自動車である。なお、車両2は、エンジン10およびモータジェネレータを搭載しているハイブリッド電気自動車であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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