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公開番号2024132244
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042952
出願日2023-03-17
発明の名称コネクタ
出願人山一電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/6477 20110101AFI20240920BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】導電樹脂や金属片などの追加部品を使用することなく共振を抑制することができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、並列に配置され、差動伝送を行う一対のシグナルピンと、一対のシグナルピンの両側部にそれぞれ並列に配置された一対のグランドピン7Gと、各シグナルピン及び各グランドピン7Gを収容するハウジング2と、を備え、シグナルピンの周囲の比誘電率よりもグランドピン7Gの周囲の比誘電率の方が小さくされている。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
並列に配置され、差動伝送を行う一対の信号コンタクトと、
前記一対の信号コンタクトの両側部にそれぞれ並列に配置された一対のグランドコンタクトと、
各前記信号コンタクト及び各前記グランドコンタクトを収容するハウジングと、
を備え、
前記信号コンタクトの周囲の比誘電率よりも前記グランドコンタクトの周囲の比誘電率の方が小さくされているコネクタ。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記信号コンタクトの周囲の比誘電率をε

、前記グランドコンタクトの周囲の比誘電率をε

とした場合、これらの比誘電率の比であるε

/ε

は、1.1以上1.6以下とされている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記信号コンタクトの前記周囲に存在する樹脂及び空間の形状と、前記グランドコンタクトの前記周囲に存在する樹脂及び空間の形状とが異なる請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記信号コンタクトに接触する樹脂の面積よりも、前記グランドコンタクトに接触する樹脂の面積の方が小さくされている請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記信号コンタクトの前記周囲に存在する空間よりも、前記グランドコンタクトの前記周囲に存在する空間の方が大きくされている請求項3に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記信号コンタクト及び/又は前記グランドコンタクトが変位する側には、空間が形成されている請求項5記載のコネクタ。
【請求項7】
板状とされた前記グランドコンタクトの平面部に面する両側方には、空間が形成されている請求項5記載のコネクタ。
【請求項8】
前記信号コンタクトの前記周囲に存在する樹脂の比誘電率よりも、前記グランドコンタクトの前記周囲に存在する樹脂の比誘電率の方が小さくされている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記信号コンタクトを収容保持する第1ブロック体と、前記グランドコンタクトを収容保持する第2ブロック体とを備えている請求項1に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、差動伝送を行うコネクタに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
5G(第5世代移動通信システム)の普及やビッグデータ、人工知能(AI)、IoTなど、クラウド上で膨大するデータを、より速くかつ安定して通信することが必要とされている。
【0003】
例えばPAM4(4値パルス振幅変調)を用いた112Gbpsのデータ伝送に対応したコネクタが開発されている。このような高速伝送コネクタは、差動伝送を行う一対の信号コンタクト(S)の両側方にグランドコンタクト(G)がGSSGのように配列されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-187844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
信号コンタクトの側部にグランドコンタクトが配置されたコプレーナ構造の場合、グランドコンタクトが信号コンタクトと結合した際に共振が生じる場合がある。この共振を修正するために、導電樹脂や金属片などの追加部品を使用し、共振周波数を必要帯域外へ移動する手法が考えられる。
【0006】
しかし、導電樹脂や金属片などの追加部品を使用することは、コストアップの原因となり、製造工程が複雑になり、さらには製品の小型薄型化の妨げとなる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、導電樹脂や金属片などの追加部品を使用することなく共振を抑制することができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係るコネクタは、並列に配置され、差動伝送を行う一対の信号コンタクトと、前記一対の信号コンタクトの両側部にそれぞれ並列に配置された一対のグランドコンタクトと、各前記信号コンタクト及び各前記グランドコンタクトを収容するハウジングと、を備え、前記信号コンタクトの周囲の比誘電率よりも前記グランドコンタクトの周囲の比誘電率の方が小さくされている。
【0009】
信号コンタクトの周囲の比誘電率を、グランドコンタクトの周囲の比誘電率と異ならせることによって、信号コンタクトとグランドコンタクトの電気長を変更することで、共振を抑制することができる。本発明者等は、信号コンタクトの周囲の比誘電率よりも、グランドコンタクトの周囲の比誘電率の方を小さくすることによって共振を抑制できることを見出した。
コンタクトの周囲の構造や材料特性を変えることによってコンタクト周囲の比誘電率を変更できるので、導電樹脂や金属片などの追加部品を使用することなく、共振を抑制することができる。
なお、比誘電率を決めるコンタクトの周囲の物理的領域は、伝送信号によって形成される電磁波が存在する範囲とされる。
【0010】
本発明の一態様に係るコネクタでは、前記信号コンタクトの周囲の比誘電率をε

、前記グランドコンタクトの周囲の比誘電率をε

とした場合、これらの比誘電率の比であるε

/ε

は、1.1以上1.6以下とされている。
(【0011】以降は省略されています)

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