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公開番号2024131655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042058
出願日2023-03-16
発明の名称洪水シナリオ作成装置及び洪水シナリオ作成方法
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06Q 50/26 20240101AFI20240920BHJP(計算;計数)
要約【課題】一般に公開されている情報のみを用いて水害による被災を経験していない地域に関する洪水シナリオを作成することが可能な洪水シナリオ作成装置及び洪水シナリオ作成方法を提供する。
【解決手段】対象河川に関する水位観測記録を取得する取得部と、該取得部が取得した前記水位観測記録に基づいて前記対象河川の水位変化速度を計算する計算部と、該計算部が計算した前記水位変化速度に基づいて洪水シナリオを作成する作成部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象河川に関する水位観測記録を取得する取得部と、
該取得部が取得した前記水位観測記録に基づいて前記対象河川の水位変化速度を計算する計算部と、
該計算部が計算した前記水位変化速度に基づいて洪水シナリオを作成する作成部と
を備えることを特徴とする洪水シナリオ作成装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記作成部は、前記水位観測記録から複数の水位変化パターンを抽出し、当該複数の水位変化パターンのうち、前記水位変化速度が最も速い水位変化パターンに基づいて洪水シナリオを作成することを特徴とする請求項1に記載の洪水シナリオ作成装置。
【請求項3】
前記作成部は、前記水位変化速度のうち、水位上昇速度に基づいて洪水シナリオを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の洪水シナリオ作成装置。
【請求項4】
前記作成部は、避難判断水位付近での前記水位上昇速度に基づいて洪水シナリオを作成することを特徴とする請求項3に記載の洪水シナリオ作成装置。
【請求項5】
対象河川に関する水位観測記録を取得する取得工程と、
該取得工程で取得された前記水位観測記録に基づいて前記対象河川の水位上昇速度を計算する計算工程と、
該計算工程で計算された前記水位上昇速度に基づいて洪水シナリオを作成する作成工程と
を有することを特徴とする洪水シナリオ作成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洪水シナリオ作成装置及び洪水シナリオ作成方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に防災タイムラインの策定にあたっては、事前の対策活動を完了させる目標時刻としてゼロアワーを設定し、ゼロアワーまでの猶予時間(リードタイムと呼ぶ)で何を、誰が、いつ行うのかを防災計画として設定する必要がある。すなわち、防災タイムラインの策定には、現象の推移や時間の流れに沿った想定シナリオ等の具体的な災害シナリオが必要となる。
【0003】
下記特許文献1(マイ・タイムライン)では、台風を対象とした防災タイムラインにおいて台風上陸までの時間や気象警報を基準としている。また、下記特許文献2(八代河川事務所:令和2年7月球磨川豪雨を踏まえた球磨川水害タイムラインの改善)では、過去の水害時の水位ハイドロを基準としている。さらに、下記特許文献3(荒川下流TL拡大試行版)では、シミュレーションで得られた水位ハイドロを防災タイムラインに適用している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/tisiki/syozaiti/mytimeline/index.html
http://www.qsr.mlit.go.jp/yatusiro/site_files/file/activity/bousai_taisaku/t_20210519shiryou1.pdf
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000725148.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、非特許文献1の技術は、台風の到達時刻を基準とするシナリオは入手しやすい気象情報に基づくため住民の安全な避難行動を判断するうえでは使いやすく有用であるが、一方で雨量や河川水位などについての定量的な判断基準が無く、結果として空振りが多くなりがちという問題点がある。このため、例えば病院における災害時医療体制の構築判断や生産施設における操業停止判断などを検討するための水害タイムラインに向けたシナリオ(洪水シナリオ)としては必ずしも最適でない。
【0006】
非特許文献2の技術は、球磨川流域タイムラインのように定量的な河川水位を判断基準とする既往のケースについて、令和2年7月豪雨時の人吉水位観測所の水位ハイドロに基づいた洪水シナリオを設定しているが、過去に氾濫が発生していない地域で定量的な河川水位に基づくタイムラインのシナリオを作成した例はない。
【0007】
非特許文献3の技術については、数値シミュレーションにより定量的な水位上昇速度を設定することは技術的に可能ではあるが、一般の事業者がBCP策定のために数値シミュレーションを行うのは手間や費用の観点から現実的ではない。河川の氾濫計算結果は『浸水ナビ』(https://suiboumap.gsi.go.jp/)で閲覧可能だが、流出計算、河道水位、氾濫流量といった氾濫に至る過程の数値シミュレーションの結果は公開されておらず、定量的な河川水位上昇速度は分からない。すなわち、非特許文献3の技術は、被災を経験していない地域における具体的な洪水シナリオに適用することは困難である。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、一般に公開されている情報のみを用いて水害による被災を経験していない地域に関する洪水シナリオを作成することが可能な洪水シナリオ作成装置及び洪水シナリオ作成方法の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明では、洪水シナリオ作成装置に係る第1の解決手段として、対象河川に関する水位観測記録を取得する取得部と、該取得部が取得した前記水位観測記録に基づいて前記対象河川の水位変化速度を計算する計算部と、該計算部が計算した前記水位変化速度に基づいて洪水シナリオを作成する作成部とを備える、という手段を採用する。
【0010】
本発明では、洪水シナリオ作成装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記作成部は、前記水位観測記録から複数の水位変化パターンを抽出し、当該複数の水位変化パターンのうち、前記水位変化速度が最も速い水位変化パターンに基づいて洪水シナリオを作成する、という手段を採用する。
(【0011】以降は省略されています)

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