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公開番号2024125628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033567
出願日2023-03-06
発明の名称モータ制御装置およびモータ制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02P 21/12 20160101AFI20240911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】モータの巻線温度の推定精度を高めることができるモータ制御装置およびモータ制御方法を提供すること。
【解決手段】本願に係るモータ制御装置は、三相交流のモータをベクトル制御で駆動制御するモータ制御装置であって、コントローラを有する。コントローラは、モータ回転数とモータ相電流とをベクトル制御における制御状態が零ベクトル状態の期間中に測定し、測定したモータ回転数とモータ相電流とに基づいてモータの巻線抵抗を推定し、巻線抵抗からモータの巻線温度を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
三相交流のモータをベクトル制御で駆動制御するモータ制御装置であって、
モータ回転数とモータ相電流とを前記ベクトル制御における制御状態が零ベクトル状態の期間中に測定し、前記測定したモータ回転数とモータ相電流とに基づいて前記モータの巻線抵抗を推定し、前記巻線抵抗から前記モータの巻線温度を推定するコントローラを備える
モータ制御装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記モータ相電流の電流角度範囲において、予め定められた電流角度の間隔で前記巻線温度を推定する
請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記巻線温度の推定を行う際の前記モータ相電流における各相の振幅値に基づいて、各相の前記巻線温度を推定する
請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記振幅値に応じて相毎に異なる係数を用いて各相の前記巻線温度を推定する
請求項3に記載のモータ制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記零ベクトル状態の期間中に測定した前記モータ相電流と、推定した前記モータの巻線温度とに基づいて、前記モータの鎖交磁束を推定する
請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
推定した前記モータの鎖交磁束に基づいて、前記モータの出力トルクを推定する
請求項5に記載のモータ制御装置。
【請求項7】
三相交流のモータをベクトル制御で駆動制御するモータ制御装置が実行するモータ制御方法であって、
モータ回転数とモータ相電流とを前記ベクトル制御における制御状態が零ベクトル状態の期間中に測定し、前記測定したモータ回転数とモータ相電流とに基づいて前記モータの巻線抵抗を推定し、前記巻線抵抗から前記モータの巻線温度を推定する
モータ制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ制御装置およびモータ制御方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、三相モータをベクトル制御する場合に、制御状態が零ベクトル状態である期間中に計測したインバータへの入力電圧を基に推定したモータへの印加電圧によりモータの巻線温度を推定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-028911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、モータの印加電圧は、インバータへの入力電圧が同じであっても、インバータのデートタイムや、外乱に起因して混入する高調波の影響により電圧値が変動する場合がある。このため、推定した印加電圧と実際の印加電圧とに誤差が生じることで、推定した巻線温度と、実際の巻線温度とが乖離するおそれがあった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、モータの巻線温度の推定精度を高めることができるモータ制御装置およびモータ制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係るモータ制御装置は、三相交流のモータをベクトル制御で駆動制御するモータ制御装置であって、コントローラを有する。前記コントローラは、モータ回転数とモータ相電流とを前記ベクトル制御における制御状態が零ベクトル状態の期間中に測定し、前記測定したモータ回転数とモータ相電流とに基づいて前記モータの巻線抵抗を推定し、前記巻線抵抗から前記モータの巻線温度を推定する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、モータの巻線温度の推定精度を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、モータ制御システムの概要を示すブロック図である。
図2Aは、ベクトル制御を説明するための図である。
図2Bは、ベクトル制御を説明するための図である。
図3は、温度推定タイミングを説明するための図である。
図4は、温度推定タイミングを説明するための図である。
図5は、モータ制御装置が実行する温度推定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係るモータ制御装置およびモータ制御方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係るモータ制御装置およびモータ制御方法が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
まず、図1を用いて、実施形態に係るモータ制御システムについて説明する。図1は、モータ制御システムSの概要を示すブロック図である。モータ制御システムSは、電気自動車や、ハイブリッド車両(電気および燃料)に搭載され、かかる車両の走行駆動に用いられるモータを制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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