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公開番号2024124742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032629
出願日2023-03-03
発明の名称空調システム、空気調和機、および換気装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類F24F 11/77 20180101AFI20240906BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】窓も含めた対象空間の結露の発生の抑制度合いを高める空調システム、空気調和機、および換気装置を提供する。
【解決手段】空調システムは、対象空間におけるユーザの快適性の維持または向上を図るものであり、空気調和機と換気装置と室内温度取得装置と室内湿度取得装置と窓面温度取得装置と制御装置とを有する。空気調和機は対象空間の空調を行い、換気装置は対象空間の換気を行う。室内温度取得装置は対象空間の気温を取得し、室内湿度取得装置は対象空間の湿度に関する情報を取得する。窓面温度取得装置は、窓面温度を取得する。制御装置は、潜熱発生判定部と空調制御部と換気制御部とを備える。潜熱発生判定部は、対象空間の湿度に基づき、対象空間内の潜熱の発生を判定する。空調制御部は、潜熱発生判定部による判定結果、および、窓面温度に基づいて、空気調和機の暖房運転を制御し、換気制御部は、潜熱発生判定部による判定結果、および、窓面温度に基づいて、換気装置の風量を制御する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
対象空間の空調を行う空気調和機と、
前記対象空間の換気を行う換気装置と、
前記対象空間の気温を取得する室内温度取得装置と、
前記対象空間の湿度に関する情報を取得する室内湿度取得装置と、
前記対象空間に設けられた窓の面の温度を取得する窓面温度取得装置と、
前記空気調和機および前記換気装置を制御する制御装置と、
を有し、
前記制御装置は、
前記対象空間の湿度に基づいて、前記対象空間内の潜熱の発生を判定する潜熱発生判定部と、
前記潜熱発生判定部による判定結果、および、前記窓の面の温度に基づいて、前記空気調和機の暖房運転を制御する空調制御部と、
前記潜熱発生判定部による判定結果、および、前記窓の面の温度に基づいて、前記換気装置の風量を制御する換気制御部と、
を備える、空調システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
外気温に関する情報を取得する室外温度取得装置を更に有し、
前記窓面温度取得装置は、
前記対象空間の気温、前記外気温、および、前記対象空間に設けられた窓の素材に基づいて、前記窓の面の温度を取得する、請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記窓の面の温度が、予め定められた目標窓面温度に到達するまでに必要な第1必要時間を導出すると共に、前記対象空間の気温が前記空気調和機に設定された第1設定温度に到達するまでに必要な第2必要時間を導出する時間導出部を更に備え、
前記空調制御部は、
前記潜熱が発生している場合に、前記窓の面の温度が予め定められた閾値窓面温度以下であって、且つ、前記第1必要時間が前記第2必要時間より長い場合には、前記第2必要時間よりも長い時間での前記暖房運転である結露抑制空調運転を行うよう前記空気調和機を制御する、請求項1または請求項2に記載の空調システム。
【請求項4】
前記空調制御部は、
前記結露抑制空調運転の開始後において、前記結露抑制空調運転が開始されてから予め定められた空調変更時間が経過したという条件と、前記窓の面の温度が前記閾値窓面温度よりも高いという条件と、前記潜熱が発生していないとの判定がされたという条件とのうちの少なくともいずれかの条件が満たされた場合に、前記結露抑制空調運転を終了するよう前記空気調和機を制御する、請求項3に記載の空調システム。
【請求項5】
外気温に関する情報を取得する室外温度取得装置を更に有し、
前記換気制御部は、
予め定められた換気変更条件が満たされた場合に、前記風量を増加させる結露抑制換気運転を行うよう前記換気装置を制御し、
前記換気変更条件は、
前記潜熱が発生しているとの条件と、前記対象空間の気温が前記空気調和機に設定された第1設定温度以上であるとの条件と、前記窓の面の温度が予め定められた閾値窓面温度以下であるとの条件と、前記外気温が予め定められた第1閾値外気温度以上であるとの条件と、前記対象空間の外部の空気の露点温度が予め定められた閾値外気露点温度以下であるとの条件とを含む、請求項1に記載の空調システム。
【請求項6】
前記換気制御部は、
予め定められた換気変更条件が満たされた場合に、前記風量を増加させる結露抑制換気運転を行うよう前記換気装置を制御し、
前記換気変更条件は、
前記潜熱が発生しているとの条件と、前記対象空間の気温の低下速度が予め定められた閾値低下速度以上であるとの条件とを含む、請求項1または請求項2に記載の空調システム。
【請求項7】
前記換気変更条件は、更に、
前記外気温が、前記第1閾値外気温度よりも高い第2閾値外気温度以下であるとの条件と、外気の湿度が予め定められた閾値外気湿度以下であるとの条件のうちの両方または一方の条件を含む、請求項5に記載の空調システム。
【請求項8】
前記換気制御部は、
前記結露抑制換気運転の開始後において、前記結露抑制換気運転が開始されてから予め定められた換気変更時間が経過したという条件と、前記潜熱が発生していないとの判定がされたとの条件と、前記窓の面の温度が前記閾値窓面温度より高いという条件と、のうちの少なくともいずれかの条件が満たされた場合には、前記結露抑制換気運転を終了するよう前記換気装置を制御する、請求項5または請求項7に記載の空調システム。
【請求項9】
天候予測情報を取得する天候予測取得装置と、
報知を行う報知装置と、
を更に有し、
前記制御装置は、
前記天候予測情報に基づいて、前記空気調和機と前記換気装置の制御内容を予め決定し、
前記報知装置は、
前記天候予測情報に基づく前記制御内容を報知する、請求項1または請求項2に記載の空調システム。
【請求項10】
報知を行う報知装置を更に有し、
前記室内湿度取得装置は、
通信端末またはサーバと通信し、前記対象空間に配置された潜熱発生源の運転状態を示す情報を前記通信端末または前記サーバから取得する通信装置であって、
前記報知装置は、
前記潜熱発生源が運転を行う場合に、前記潜熱発生源の停止を促すための報知を行う、請求項1または請求項2に記載の空調システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、窓が設けられた対象空間の空調と換気とを行う空調システム、当該対象空間の空調を行う空気調和機、および、当該対象空間の換気を行う換気装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、対象空間の空調を行う空気調和機と、当該空気調和機の運転に連動して運転する加湿機器とを有する空調システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の空気調和機の制御部は、空気調和機が暖房運転を開始すると加湿運転を行うよう加湿機器を制御する。そして、制御部は、暖房運転時に対象空間が結露状態になると加湿運転を停止するよう加湿機器を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-70882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の制御部は、対象空間の温度を検出する室温センサなどから得られた、対象空間の環境に関する指標に基づいて、対象空間が結露状態にあるか否かを判定する。しかし、多くの場合、結露が発生しやすいのは対象空間に設けられた窓の表面であって、窓の温度は、外気温の影響によって、対象空間内の気温と乖離している場合が多い。そのため、対象空間の気温に基づく制御によっては、対象空間における結露を抑制できるとは限らない。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、窓も含めた対象空間の結露の発生の抑制度合いを高める空調システム、空気調和機、および換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る空調システムは、対象空間の空調を行う空気調和機と、前記対象空間の換気を行う換気装置と、前記対象空間の気温を取得する室内温度取得装置と、前記対象空間の湿度に関する情報を取得する室内湿度取得装置と、前記対象空間に設けられた窓の面の温度を取得する窓面温度取得装置と、前記空気調和機および前記換気装置を制御する制御装置と、を有し、前記制御装置は、前記対象空間の湿度に基づいて、前記対象空間内の潜熱の発生を判定する潜熱発生判定部と、前記潜熱発生判定部による判定結果、および、前記窓の面の温度に基づいて、前記空気調和機の暖房運転を制御する空調制御部と、前記潜熱発生判定部による判定結果、および、前記窓の面の温度に基づいて、前記換気装置の風量を制御する換気制御部と、を備えるものである。
【0007】
本開示に係る空気調和機は、対象空間の空調を行う空気調和機であって、前記対象空間の空気と熱交換する冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機を制御する制御装置と、を有し、前記対象空間の気温を取得する室内温度取得装置と、前記対象空間の湿度に関する情報を取得する室内湿度取得装置と、前記対象空間に設けられた窓の面の温度を取得する窓面温度取得装置と、が設けられ、前記制御装置は、前記対象空間の湿度に基づいて、前記対象空間内の潜熱の発生を判定する潜熱発生判定部と、前記潜熱発生判定部による判定結果、および、前記窓の面の温度に基づいて、暖房運転を行う前記圧縮機を制御する空調制御部と、を備えるものである。
【0008】
本開示に係る換気装置は、対象空間の換気を行う換気装置であって、前記対象空間の空気を外に送ると共に、外気を前記対象空間に送り込む換気送風機と、前記換気送風機を制御する制御装置と、を有し、前記対象空間の気温を取得する室内温度取得装置と、前記対象空間の湿度に関する情報を取得する室内湿度取得装置と、前記対象空間に設けられた窓の面の温度を取得する窓面温度取得装置と、が設けられ、前記制御装置は、前記対象空間の湿度に基づいて、前記対象空間内の潜熱の発生を判定する潜熱発生判定部と、前記潜熱発生判定部による判定結果、および、前記窓の面の温度に基づいて、前記換気送風機の風量を制御する換気制御部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る空調システム、空気調和機、および換気装置によれば、窓面温度取得装置が窓面温度を取得し、潜熱発生判定部が潜熱の発生を判定する。そして、空調制御部が、窓面温度と、潜熱発生判定部による判定結果とに基づいて、暖房運転を行う圧縮機を制御する。また、換気制御部が、窓面温度と、潜熱発生判定部による判定結果とに基づいて、換気送風機を制御する。よって、窓面における結露の発生が抑制され、対象空間における結露の発生の抑制度合いが高まる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態に係る空調システム100の構成例を示すブロック図である。
実施の形態に係る空気調和機1と換気装置2の対象空間TAにおける設置例を模式的に示す平面図である。
実施の形態における制御装置4のハードウェア構成を例示するブロック図である。
実施の形態に係る空調システム100による結露抑制のための処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。
実施の形態に係る空調システム100による結露抑制のための処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。
比較例に係る気温と窓面温度と露点温度の各時間変化を例示する図である。
実施の形態における結露抑制空調運転が実行される場合の気温と窓面温度と露点温度の各時間変化を例示する図である。
実施の形態における結露抑制換気運転が実行される場合の気温と窓面温度と露点温度の各時間変化を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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