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公開番号2024120281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023026959
出願日2023-02-24
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B60K 28/10 20060101AFI20240829BHJP(車両一般)
要約【課題】スタータが通電されたときの運転者の意図に反する車両が移動を防止しつつ、
運転者の意図に沿った車両の移動を可能にする。
【解決手段】シフトポジションセンサの状態に基づいてスタータへの通電を行う回路のON/OFFを制御する車両に設けられる制御装置であって、前記車両のエンジンの駆動力が前記車両の車輪に伝達される状態を指示されており、かつ前記エンジンを始動させる前記スタータに電力が供給されている旨の信号が検出されている状態が、前記エンジンの始動からあらかじめ定められた時間以上、継続した場合に、前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されないようにする第1の制御を行い、前記第1の制御が行われている間に、前記車両を前進または後退させるための運転者による操作が前記車両に対して行われた場合には、前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達させる、制御装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シフトポジションセンサの状態に基づいてスタータへの通電を行う回路のON/OFFを制御する車両に設けられる制御装置であって、
前記車両のエンジンの駆動力が前記車両の車輪に伝達される状態を指示されており、かつ前記エンジンを始動させる前記スタータに電力が供給されている旨の信号が検出されている状態が、前記エンジンの始動からあらかじめ定められた時間以上、継続した場合に、前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されないようにする第1の制御を行い、
前記第1の制御が行われている間に、前記車両を前進または後退させるための運転者による操作が前記車両に対して行われた場合には、前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達させる、制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動変速機がPポジションまたはNポジション以外のポジションにある場合におけるエンジンスタータの起動を防止するための構成として、ニュートラルスタート・スイッチという部品が存在する。ニュートラルスタート・スイッチは、シフトレバーに直結したスイッチである。自動変速機がPポジションまたはNポジションにあるときに限り、スタータに電力を供給する電源供給回路が、ニュートラルスタート・スイッチによりスタータに接続される。その状態においてエンジンスタータ・スイッチが操作されることにより、エンジンスタータが起動される。
TIFF
2024120281000002.tif
93
170
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-228807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、スタータに電力を供給する電源供給回路を、上記のようなシフトレバーに直結したスイッチで構成できない場合には、自動変速機がPポジションまたはNポジションにあるときに限りスタータの起動を許容するように構成するために、シフトポジションに応じて電気指令で作動するスイッチが設定される。自動変速機がPポジションまたはNポジション以外のポジションにあるにもかかわらず、このスイッチが、何らかの異常によりオンになると、以下の問題が生じる。すなわち、エンジンスタータ・スイッチが操作されると車両が移動してしまう。このため、自動変速機がPポジションまたはNポジション以外のポジションにある状態でスタータが通電された際には、エンジンの駆動力が車輪に伝達されないようにすることが望ましい。
【0005】
一方で、上記処理によりエンジンの駆動力が車輪に伝達されないようにしてしまうと、エンジンが回転しているにもかかわらず、運転者が車両を発進させるための操作を行っても、運転者の意図に反して、車両の発進が阻害されてしまう。また、スタータへの電力の供給を検出するスタータ通電検出装置に異常が生じており、常時、通電判定をしている場合も、車両の発進が阻害されてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
本開示の一形態によれば、シフトポジションセンサの状態に基づいてスタータへの通電を行う回路のON/OFFを制御する車両に設けられる制御装置が提供される。この制御装置は、前記車両のエンジンの駆動力が前記車両の車輪に伝達される状態を指示されており、かつ前記エンジンを始動させる前記
スタータに電力が供給されている旨の信号
が検出されている状態が、前記エンジンの始動からあらかじめ定められた時間以上、継続した場合に、前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されないようにする第1の制御を行い、前記第1の制御が行われている間に、前記車両を前進または後退させるための運転者による操作が前記車両に対して行われた場合には、前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達させる。
このような態様とすることにより、エンジンの駆動力が車両の車輪に伝達される状態を指示されている状態で、エンジン始動時において、スタータが起動された場合には、エンジンの駆動力が車輪に伝達されない。このため、エンジンの駆動力が車両の車輪に伝達される状態を指示されている状態でスタータに電力が供給される異常が生じた場合にも、車両が前進または後退する事態を防止できる。
一方で、エンジンが起動した以降に運転者が車両を前進または後退させるための操作を行った場合には、運転者の意図に沿って、車両を前進または後退させることができる。
本開示は、車両の制御装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、車両の制御方法や伝達装置の制御方法、それらの制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の車両の構成を示すブロック図である。
車両1000の制御における制御部900の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
図1は、本実施形態の車両の構成を示すブロック図である。車両1000は、エンジン100と、伝達装置200と、車輪300と、スタータ400と、スタータ通電回路500と、スタータスイッチ600と、センサ群700と、出力装置800と、制御部900と、を備える。
【0010】
エンジン100は、燃料を供給されて、燃料を燃焼させ、駆動軸から駆動力を出力する内燃機関である。伝達装置200は、エンジン100が出力した駆動力を、制御部900の制御に応じて変換した上で車輪300の回転軸に伝達するか、またはエンジン100が出力した駆動力の車輪300への伝達を遮断する。車輪300は、エンジン100の駆動力によって回転されて、車両1000を移動させる。スタータ400は、電力を供給されて、エンジン100の駆動軸を回転させ、エンジン100の駆動を開始させる。スタータ通電回路500は、スタータ400への電力の供給をON/OFFする。スタータ通電回路500は、定常状態において、スタータ400に電力を供給していない。スタータスイッチ600は、運転者によって操作されて、スタータ通電回路500によるスタータ400への電力の供給のON/OFFを切り替える。
(【0011】以降は省略されています)

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