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公開番号2024124688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032549
出願日2023-03-03
発明の名称測定装置及び測定方法
出願人国立大学法人 東京大学,トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類G01N 13/00 20060101AFI20240906BHJP(測定;試験)
要約【課題】特殊な炉を用いずに、樹脂の接触角を測定できる測定装置を提供する。
【解決手段】表面に凹部11aと凸部11bのパターンを有するとともに、大気中においてパターン上に樹脂2が当接するプレート11と、樹脂2を加熱する加熱部12と、加熱部12による加熱後に、再固定化した樹脂2をプレート11から剥離した状態で、表面形状を測定して、樹脂2の接触角を算出する接触角測定部13と、を備える。これにより、大気中において樹脂を加熱後に再固定化させて、接触角を測定することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂の接触角の測定装置であって、
表面に凹部と凸部のパターンを有するとともに、大気中において前記パターン上に前記樹脂が当接するプレートと、
前記樹脂を加熱する加熱部と、
前記加熱部による加熱後に、再固定化した前記樹脂を前記プレートから剥離した状態で、前記表面形状を測定して、前記樹脂の接触角を算出する接触角測定部と、を備える、
測定装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記プレートは、
前記凸部が、所定の方向に延在する凸型のライン形状であり、
前記凹部が、前記凸型のライン形状に平行に設けられた凹型のスペース形状である、
請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
前記加熱部は、
前記プレートの下方に設けられており、前記プレートを加熱することにより前記樹脂を加熱する、
請求項1又は請求項2に記載の測定装置。
【請求項4】
樹脂の接触角の測定方法であって、
表面に凹部と凸部のパターンを有するプレートを加熱し、
大気中において前記プレートの前記表面上に前記樹脂を当接し、
再固定化した前記樹脂を前記プレートから剥離して前記樹脂の表面形状を測定して、前記樹脂の接触角を算出する、
測定方法。
【請求項5】
樹脂の接触角の測定方法であって、
表面に凹部と凸部のパターンを有するプレートを加熱し、
大気中において前記プレートの前記表面上に前記樹脂を当接し、
再固定化した前記樹脂と前記プレートの断面を観察して前記樹脂の表面形状を測定して、前記樹脂の接触角を算出する、
測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、溶融樹脂の測定装置および測定方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、固体表面に対する樹脂の濡れ性評価が行われる。一般的な濡れ性評価指標である接触角の測定は、固体の表面上に樹脂ペレット片を載置して溶融状態とし、液滴状態となった溶融樹脂の映像を撮影して、固体の表面に対する溶融樹脂の濡れ角度を測定することにより行われる。
【0003】
特許文献1には、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気で、所定温度に加熱され温度調節された炉内に、被検体である平滑な平面を有する固体を、該平面が水平となるように静置したうえで、該固体の表面上に樹脂ペレット片を載置して溶融状態とし、液滴状態となった溶融樹脂の映像を撮影して該固体表面に対する溶融樹脂の濡れ角度を測定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-304264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的な樹脂は、大気中で加熱溶融すると、大気で接触している表面で酸化や、酸素架橋が発生し、酸化前の状態で正確な接触角を測定できない。そのため一般的には、固体表面に対する樹脂の接触角の測定には、不活性ガス雰囲気で所定温度に加熱が可能であるとともに、炉内の溶融樹脂を観察できる特殊な炉が必要となるが、設備の自由度の観点や、このような特殊な炉を用意するコストの観点からの改善の余地がある。
【0006】
本開示は、特殊な炉を用いずに、樹脂の接触角を測定できる測定装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる測定装置は、樹脂の接触角の測定装置であって、表面に凹部と凸部のパターンを有するとともに、大気中において前記パターン上に前記樹脂が当接するプレートと、前記樹脂を加熱する加熱部と、前記加熱部による加熱後に、再固定化した前記樹脂を前記プレートから剥離した状態で、前記表面形状を測定して、前記樹脂の接触角を算出する接触角測定部と、を備える。
【0008】
また、本開示にかかる測定方法は、樹脂の接触角の測定方法であって、表面に凹部と凸部のパターンを有するプレートを加熱し、大気中において前記プレートの前記表面上に前記樹脂を当接し、再固定化した前記樹脂を前記プレートから剥離して前記樹脂の表面形状を測定して、前記樹脂の接触角を算出する。
これにより、大気中において樹脂を加熱後に再固定化させて、接触角を測定することができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示よれば、特殊な炉を用いずに、樹脂の接触角を測定できる測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
測定装置の構成の一例を示すブロック図である。
加熱部により加熱される固体上に樹脂が配される状態を示す斜視図である。
再固定化された樹脂の俯瞰図及び断面プロファイルの図である。
固体から剥離させた樹脂の測定を示す図である。
低粘度と高粘度の樹脂についてそれぞれ測定を行った結果の一例を示す図である。
固体をチタンでコーティングして樹脂にマイレン酸変性PPを用いた場合の取得図の一例である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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