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公開番号2024118359
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024733
出願日2023-02-20
発明の名称塗膜劣化診断装置及び塗膜劣化診断方法
出願人玄々化学工業株式会社,国立大学法人京都大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 21/95 20060101AFI20240823BHJP(測定;試験)
要約【課題】目視では診断し難い塗膜の劣化の診断を容易にすることができる塗膜劣化診断装置を提供すること。
【解決手段】塗膜劣化診断装置1の推論手段50は、樹脂を結合材とする試験塗膜の測定データ70を取得するデータ取得部51と、測定データ70に応じて試験塗膜の劣化状態を推論する推論部52と、を備える。推論部52は、取得した測定データ70から、学習済みモデル記憶部40の学習済みモデル41を利用し、推論結果80として試験塗膜の劣化の状態を出力する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂を結合材とする試験塗膜の赤外吸収スペクトルデータを取得するデータ取得部と、
該赤外吸収スペクトルデータに応じて該試験塗膜の劣化状態を推論する推論部と、
推論された該試験塗膜の該劣化状態を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする塗膜劣化診断装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記試験塗膜を形成する塗料が木材用塗料であることを特徴とする請求項1に記載の塗膜劣化診断装置。
【請求項3】
前記赤外吸収スペクトルデータは、中赤外(400~4000cm
-1
)スペクトルを用いることを特徴とする請求項1に記載の塗膜劣化診断装置。
【請求項4】
前記推論部は、学習済みモデルを利用して前記劣化状態を推論し、
該学習済みモデルは、状態が明らかな標本塗膜の塗膜データと該標本塗膜の赤外吸収スペクトルデータとを含む学習用データから機械学習され、
該塗膜データは、該標本塗膜の劣化状態を含むことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の塗膜劣化診断装置。
【請求項5】
前記塗膜データは、前記標本塗膜のセルロースナノファイバ(CNF)含有率を含むことを特徴とすることを特徴とする請求項4に記載の塗膜劣化診断装置。
【請求項6】
樹脂を結合材とする木材用塗料から形成された試験塗膜の赤外吸収スペクトルデータを測定する行程と、
測定された該赤外吸収スペクトルデータを、該試験塗膜の劣化状態を推論する推論手段のデータ取得部に、取得させるデータ取得行程と、
入力された該赤外吸収スペクトルデータに応じて、該推論手段の推論部が該塗膜の劣化状態を推論する推論行程と、
該推論部が推論した該劣化状態を出力する出力行程と、
を備えることを特徴とする塗膜劣化診断方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗膜の劣化を診断する塗膜劣化診断装置及び塗膜劣化診断方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、樹脂を結合材とする木材用塗料が塗布され、表面が塗膜で覆われた塗装木材は、木材用塗料から形成された塗膜の劣化により、木材の劣化が進行する。塗膜の劣化は、塗膜の割れ、膨れ、剥がれ又は色彩の変退色などの劣化状態を人が目視によって診断する。しかし、塗膜の劣化は、塗料が塗布される下地の種類によっては、目視での診断が難しい場合がある。また、塗膜の劣化があまり進行していない場合、塗膜の劣化状態は、目視での診断が難しい。目視では診断し難い塗膜の劣化状態を定量的に診断する方法として、特許文献1には、光源から光を塗膜に照射し、塗膜から反射される光のうち、塗膜の劣化要因となるOH基に起因する特定波長の吸光度を測定し、その吸光度から、塗膜の劣化の程度を定量的に求める塗膜劣化診断方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-32430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、樹脂を結合材とする塗膜の劣化は、塗膜を形成する結合材を構成する樹脂の様々な官能基に変化をもたらし、様々な官能基に起因する波長の吸光度に複合的に変化をもたらすものである。このため、塗膜の劣化要因の1つに過ぎないOH基に起因する特定波長の吸光度からは、劣化の状態を定量的に求めることが難しいという問題があった。
【0005】
本明細書の技術は、上記の点に鑑みてなされたもので、塗膜の劣化による波長の吸光度の変化を診断させて、目視では診断し難い塗膜の劣化の診断を容易にすることができる塗膜劣化診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の実施形態に係る塗膜劣化診断装置は、樹脂を結合材とする試験塗膜の赤外吸収スペクトルデータを取得するデータ取得部と、
該赤外吸収スペクトルデータに応じて該試験塗膜の劣化状態を推論する推論部と、
推論された該試験塗膜の該劣化状態を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
本明細書の実施形態に係る塗膜劣化診断装置によれば、データ取得部が取得した試験塗膜の赤外吸収スペクトルデータに基づいて、推論部が試験塗膜の劣化状態を推論し、出力部が推論された劣化状態を出力する。塗膜劣化診断装置は、データ取得部に試験塗膜の赤外吸収スペクトルデータが取得されることで、試験塗膜の劣化状態が出力されるため、目視では診断し難い塗膜の劣化の診断を容易にすることができる。
【0008】
ここで、上記塗膜劣化診断装置において、前記試験塗膜を形成する塗料が木材用塗料であるものとすることができる。
【0009】
これによれば、木材に塗装され、木材用塗料から形成された塗膜は、劣化の状態を目視で判断することが難しい。実施形態の塗膜劣化診断装置では、データ取得部に、木材に塗装された試験塗膜の赤外吸収スペクトルデータが取得されることで、試験塗膜の劣化状態が出力されるため、目視では診断し難い塗膜の劣化の診断を容易にすることができる。
【0010】
また、上記塗膜劣化診断装置において、前記赤外吸収スペクトルデータは、中赤外(400~4000cm
-1
)スペクトルを用いるものとすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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