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公開番号2024108485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023012879
出願日2023-01-31
発明の名称給湯機及び給湯機システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F24H 1/18 20220101AFI20240805BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】地震の際に、管理者が給湯機の迅速な修理・点検などの対応をする上で有利になる給湯機及び給湯機システムを提供する。
【解決手段】本開示に係る給湯機は、給水源と出湯先とに接続され、湯水を貯える貯湯タンクと、電源供給元と操作端末とに接続される制御部と、制御部に接続され、揺れを検知する振動センサーと、制御部に接続され、現在位置を把握可能なGPS機器と、を備える。制御部は、振動センサーで検知した揺れに関する情報と、GPS機器から取得した位置情報とを関連付けた振動データを、通信ネットワークを介して外部へ送信可能である。制御部は、振動センサーで第一所定値以上の揺れを検知したとき、振動データを通信ネットワークを介して外部へ送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
給水源と出湯先とに接続され、湯水を貯える貯湯タンクと、
電源供給元と操作端末とに接続される制御部と、
前記制御部に接続され、揺れを検知する振動センサーと、
前記制御部に接続され、現在位置を把握可能なＧＰＳ機器と、
を備え、
前記制御部は、前記振動センサーで検知した揺れに関する情報と、前記ＧＰＳ機器から取得した位置情報とを関連付けた振動データを、通信ネットワークを介して外部へ送信可能であり、
前記制御部は、前記振動センサーで第一所定値以上の揺れを検知したとき、前記振動データを前記通信ネットワークを介して外部へ送信する給湯機。
続きを表示（約 720 文字）【請求項２】
請求項１に記載の給湯機が送信した前記振動データを受信可能な受信手段と、
受信した前記振動データの情報に基づいて、前記第一所定値以上の揺れを検知した前記給湯機の位置を地図上に表示可能な表示手段と、
を備える給湯機システム。
【請求項３】
報知手段を有する請求項１に記載の給湯機が送信した前記振動データを受信可能な受信手段を備え、
受信した前記振動データから、前記第一所定値以上の揺れを検知した給湯機を特定し、当該給湯機の報知手段に、注意喚起情報の報知を行わせる給湯機システム。
【請求項４】
請求項１に記載の給湯機が送信した前記振動データを受信可能な受信手段と、
受信した前記振動データの情報を対象の給湯機の所有者情報と関連付けて記憶する管理サーバと、
前記管理サーバと通信可能な通信端末と、
を備え、
前記通信端末から、前記給湯機の所有者情報を特定して、対象の前記振動データを閲覧可能に構成した給湯機システム。
【請求項５】
報知手段を有する請求項１に記載の給湯機が送信した前記振動データを受信可能な受信手段を備え、
受信した前記振動データの情報から前記第一所定値を超える第二所定値以上の揺れを検知した給湯機を特定し、当該給湯機の報知手段に、当該給湯機の点検が必要な旨の報知を行わせる給湯機システム。
【請求項６】
前記振動データが送信されたとき、当該振動データに対応する給湯機の所有者の情報端末に、当該振動データまたは、対応した注意喚起情報をプッシュ通知により報知する請求項１に記載の給湯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、給湯機及び給湯機システムに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１に開示された災害状況通知システムは、バーナとこのバーナへの燃料ガス供給路の開閉を制御するコントローラとを備える燃焼装置と、通信ネットワークを介してコントローラと通信自在な端末機とを備え、地震による災害発生時に、所定の情報を端末機に提供できるようにしたものに関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－２７６０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
例えば地震により大きな揺れが発生して貯湯式給湯機の転倒の恐れが生じた場合、使用者ではなく製造販売元などの管理者は、該当する貯湯式給湯機が転倒の恐れが生じているという情報や、またそれが設置されている位置情報について、使用者から連絡が来る以前より認知することが不可能だった。そのため管理者は迅速な修理・点検などの対応をすることができなかった。
【０００５】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、地震の際に、管理者が給湯機の迅速な修理・点検などの対応をする上で有利になる給湯機及び給湯機システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る給湯機は、給水源と出湯先とに接続され、湯水を貯える貯湯タンクと、電源供給元と操作端末とに接続される制御部と、制御部に接続され、揺れを検知する振動センサーと、制御部に接続され、現在位置を把握可能なＧＰＳ機器と、を備え、制御部は、振動センサーで検知した揺れに関する情報と、ＧＰＳ機器から取得した位置情報とを関連付けた振動データを、通信ネットワークを介して外部へ送信可能であり、制御部は、振動センサーで第一所定値以上の揺れを検知したとき、振動データを通信ネットワークを介して外部へ送信するものである。
また、本開示に係る給湯機システムは、上記給湯機が送信した振動データを受信可能な受信手段と、受信した振動データの情報に基づいて、第一所定値以上の揺れを検知した給湯機の位置を地図上に表示可能な表示手段と、を備えるものである。
また、本開示に係る給湯機システムは、報知手段を有する上記給湯機が送信した振動データを受信可能な受信手段を備え、受信した振動データから、第一所定値以上の揺れを検知した給湯機を特定し、当該給湯機の報知手段に、注意喚起情報の報知を行わせるものである。
また、本開示に係る給湯機システムは、上記給湯機が送信した振動データを受信可能な受信手段と、受信した振動データの情報を対象の給湯機の所有者情報と関連付けて記憶する管理サーバと、管理サーバと通信可能な通信端末と、を備え、通信端末から、給湯機の所有者情報を特定して、対象の振動データを閲覧可能に構成したものである。
また、本開示に係る給湯機システムは、報知手段を有する上記給湯機が送信した振動データを受信可能な受信手段を備え、受信した振動データの情報から第一所定値を超える第二所定値以上の揺れを検知した給湯機を特定し、当該給湯機の報知手段に、当該給湯機の点検が必要な旨の報知を行わせるものである。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、地震の際に、管理者が給湯機の迅速な修理・点検などの対応をする上で有利になる給湯機及び給湯機システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態の貯湯式給湯機を示す構成図である。
実施の形態１の給湯機システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。以下の説明において、「水」、「湯」、「風呂水」、「湯水」等の記載は、原則として、液体の水を意味し、冷水から熱湯までもが含まれうるものとする。また、以下に示す実施の形態に示した構成は、本開示による技術的思想の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示に記載の複数の技術的思想を組み合わせることも可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
【００１０】
実施の形態１．
図１は、実施の形態の貯湯式給湯機１を示す構成図である。図１に示すように、本実施の形態の貯湯式給湯機１は、略直方体形状を成す外装ケース１０内には、図示省略する加熱手段により沸き上げられる湯を貯える略円筒形状を成す貯湯タンク２０を備えている。貯湯タンク２０は、市水のような給水源と、家屋内の風呂あるいは蛇口のような出湯先とに接続される。
（【００１１】以降は省略されています）

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