TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024104115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023008181
出願日2023-01-23
発明の名称画像処理装置、画像処理方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 23/60 20230101AFI20240726BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 従来よりも少ない処理コストで画像の鮮明化処理を実行可能な技術を提供すること。
【解決手段】 入力画像に基づいて大気の透過率分布を算出し、該透過率分布に基づいて算出した照明分布に基づいて、該入力画像の鮮明化を行う。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
入力画像に基づいて大気の透過率分布を算出する算出手段と、
前記透過率分布に基づいて算出した照明分布に基づいて、前記入力画像の鮮明化を行う処理手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記算出手段は、
前記入力画像における局所領域のカラーチャンネルの最小値を画素値とするダークチャンネル画像を、該入力画像に基づいて生成し、
前記ダークチャンネル画像に基づいて環境光を算出し、
前記入力画像と前記環境光とに基づいて前記透過率分布を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記処理手段は、
前記入力画像、前記環境光、霧除去処理の適用量、前記透過率分布に基づいて第1ゲインを算出し、
前記照明分布に基づいて第2ゲインを求め、
前記第1ゲインと前記第2ゲインと前記照明分布とに基づいて求めた第3ゲイン、前記入力画像、前記透過率分布、前記適用量、前記環境光に基づいて前記入力画像の鮮明化を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記入力画像の輝度値に基づいて取得した霧の濃度を前記適用量として用いることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記処理手段は、ユーザ操作に応じて設定された値を前記適用量として用いることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記処理手段は、前記鮮明化を行った入力画像に対してガンマ補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
さらに、
撮像手段と、
前記撮像手段による撮像で得られるRAW画像に対して現像処理を行って前記入力画像を生成する現像手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
さらに、
撮像装置により撮像された撮像画像を前記入力画像として取得する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像処理装置が行う画像処理方法であって、
前記画像処理装置の算出手段が、入力画像に基づいて大気の透過率分布を算出する算出工程と、
前記画像処理装置の処理手段が、前記透過率分布に基づいて算出した照明分布に基づいて、前記入力画像の鮮明化を行う処理工程と
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1ないし6,8のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、入力画像の鮮明化を行うための技術に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
監視カメラや車載カメラの分野において、カメラから被写体までの間に存在する霧などの影響により、撮像画像における視認性の低下が問題となっている。これは光が大気を通過する際に微小粒子成分によって光散乱することで、撮像画像のコントラストの低下が発生するためである。この現象は被写体までの距離によって散乱度合いが変化するため、被写体までの距離が混在するシーンの撮像画像は、画像領域ごとにコントラストの低下の度合いが異なる画像となる。このようなコントラストの低下を補正する手法として、特許文献1のような手法がある。特許文献1の手法では、霧などの影響によって黒浮きが発生すると仮定し、領域におけるカラーチャンネルの最小値(以下、ダークチャンネルと称する)から、大気の透過率分布を算出し、大気モデルに基づき、霧の影響を除去する(以下、霧除去と称する)。また、非特許文献1の手法では、ダークチャンネルを用いた霧除去に加え、Retinex理論に基づき、暗部補正、及び、明部補正を行うことで、視認性の向上を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第8,340,461号明細書
【非特許文献】
【0004】
Xinggang Liu , Sichuan University、"Dehaze Enhancement Algorithm Based on Retinex Theory for Aerial Images Combined with Dark Channel"、Acess Library Journal,2020,Volume 7
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の手法では、霧除去後に黒つぶれや白飛びといった問題が発生してしまっていた。一方。非特許文献1の手法では、霧除去に用いる透過率分布を算出した後に、更に、Retinex理論に用いる照明分布を算出するため、処理コストが大きくなってしまっていた。本発明では、従来よりも少ない処理コストで画像の鮮明化処理を実行可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一様態は、入力画像に基づいて大気の透過率分布を算出する算出手段と、前記透過率分布に基づいて算出した照明分布に基づいて、前記入力画像の鮮明化を行う処理手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、従来よりも少ない処理コストで画像の鮮明化処理を実行可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
システムの構成例を示す図。
カメラ100に適用可能なハードウェア構成例を示すブロック図。
画像処理部208の機能構成例を示すブロック図。
カメラ100が行う処理のフローチャート。
現像画像J’からダークチャンネル画像を生成するための処理を示す図。
透過率分布の整形処理を示す図。
処理部306の機能構成例を示すブロック図。
ステップS408における処理の詳細を示すフローチャート。
霧濃度とコントラストの関係を説明するための図。
霧濃度算出を説明するための図。
暗部補正及び明部補正のゲイン値を説明するための図。
適用ゲインの最大値を説明するための図。
Retinex理論に基づく暗部補正及び明部補正を説明するための図。
画像処理部208の機能構成例を示すブロック図。
カメラ100が行う処理のフローチャート。
GUI1601の表示例を示す図。
処理部1406の機能構成例を示すブロック図。
システムの構成例を示す図。
画像処理部1857の機能構成例を示すブロック図。
コンピュータ装置1800が行う処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
[第1の実施形態]
本実施形態では、入力画像に基づいて大気の透過率分布を算出し、該透過率分布に基づいて算出した照明分布に基づいて、該入力画像の鮮明化を行う画像処理装置の一例について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
鏡筒
4日前
キヤノン株式会社
ボトル
4日前
キヤノン株式会社
電子機器
4日前
キヤノン株式会社
電気機器
4日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4日前
キヤノン株式会社
光学走査装置
4日前
キヤノン株式会社
画像形成システム
4日前
キヤノン株式会社
磁性トナーの製造方法
4日前
キヤノン株式会社
トナー及び二成分現像剤
4日前
キヤノン株式会社
レンズ装置及び撮像装置
4日前
キヤノン株式会社
記録装置、および記録方法
4日前
キヤノン株式会社
撮像装置およびその制御方法
4日前
キヤノン株式会社
撮像装置およびその制御方法
4日前
キヤノン株式会社
撮像装置およびその制御方法
4日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
4日前
キヤノン株式会社
定着装置および画像形成装置
4日前
キヤノン株式会社
ヘッドマウントディスプレイ
4日前
キヤノン株式会社
露光装置、および物品製造方法
4日前
キヤノン株式会社
電子モジュールおよび撮像装置
4日前
キヤノン株式会社
シール部材およびその製造方法
4日前
キヤノン株式会社
撮像装置および集中度判定システム
4日前
キヤノン株式会社
符号化装置及び方法、及び電子機器
4日前
キヤノン株式会社
記録装置および記録装置の制御方法
4日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、制御方法及びプログラム
4日前
キヤノン株式会社
基地局、ユーザ端末、制御方法、プログラム
4日前
キヤノン株式会社
画像処理装置、制御方法、およびプログラム
4日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
4日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
4日前
キヤノン株式会社
画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
4日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
4日前
キヤノン株式会社
画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
4日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
4日前
キヤノン株式会社
通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム
4日前
キヤノン株式会社
撮像装置、および撮像装置の制御方法、プログラム
4日前
キヤノン株式会社
基板
4日前
続きを見る