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公開番号2024092318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208156
出願日2022-12-26
発明の名称スロットル装置
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F02D 11/10 20060101AFI20240701BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】スロットル装置のコイルスプリングのオープナスプリング部とリターンスプリング部の一方だけが共振したときに中間フックに過度の負荷がかかるのを抑止する。
【解決手段】一つの実施形態はスロットル装置であって、スロットルシャフトと結合され駆動源によって回転させられる回転部材と、スロットルボデーと回転部材との間に介装されスロットルバルブをデフォルト位置に向かって付勢するコイルスプリングとを備える。コイルスプリングは第一のスプリング部と第二のスプリング部とこれらを接続する中間フックとを有する。中間フックは回転部材に設けられた第一のストッパとスロットルボデーに設けられた第二のストッパとに係合でき、第一のストッパまたは第二のストッパに係合したとき第一のスプリング部の側にある部分が第一のストッパまたは第二のストッパに当接するようになっている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
スロットル装置であって、
吸気通路を形成するスロットルボデーと、
前記吸気通路を開閉するスロットルバルブと、
前記スロットルバルブと結合されたスロットルシャフトと、
前記スロットルシャフトと結合され駆動源によって回転させられる回転部材と、
前記スロットルボデーと前記回転部材との間に介装され前記スロットルバルブをデフォルト位置に向かって付勢するコイルスプリングとを備え、
前記コイルスプリングは、第一の端部を含む第一のスプリング部と、第二の端部を含む第二のスプリング部と、前記第一のスプリング部と前記第二のスプリング部とを接続する中間フックとを有し、
前記第一の端部は前記回転部材に設けられた第一のスプリング係止部に係止され、第二の端部は前記スロットルボデーに設けられた第二のスプリング係止部に係止されており、
前記中間フックは前記回転部材に設けられた第一のストッパと前記スロットルボデーに設けられた第二のストッパとに係合できるようになっており、
前記回転部材または前記スロットルシャフトに設けられ前記第一のスプリング部と前記第二のスプリング部の内周側を支持する内周支持部と、前記回転部材に設けられ前記第一のスプリング部の外周側を支持する外周支持部とを備えており、
前記中間フックは前記第一のスプリング部の側にある第一部分と前記第二のスプリング部の側にある第二部分とを有し、前記中間フックが前記第一のストッパまたは前記第二のストッパに係合したとき、前記第一部分が前記第一のストッパまたは前記第二のストッパに当接するようになっているスロットル装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
請求項1のスロットル装置であって、前記中間フックが前記第一のストッパまたは前記第二のストッパに係合したとき、前記第二部分が前記第一のストッパまたは前記第二のストッパに当接しないようになっているスロットル装置。
【請求項3】
請求項1または2のスロットル装置であって、前記中間フックは前記第一のストッパと前記第二のストッパに対向するストッパ対向面を有し、前記ストッパ対向面が前記コイルスプリングの中心軸線に対し傾いているスロットル装置。
【請求項4】
請求項1または2のスロットル装置であって、前記第一のストッパと前記第二のストッパの少なくとも一方の当接面が前記回転部材の中心軸線に対し傾いているスロットル装置。
【請求項5】
請求項1のスロットル装置であって、前記回転部材は前記第一のスプリング係止部に係止された前記第一のスプリング部の前記第一の端部を包囲する保持穴を有しているスロットル装置。
【請求項6】
請求項5のスロットル装置であって、前記第一のスプリング係止部が前記保持穴の内壁として形成されているスロットル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術はスロットル装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンに供給される吸気量を調節する自動車のスロットル装置は、通常、スロットルバルブ(ディスク)に固定されたシャフトを電気モータで回転させることによってボデーに形成された吸気通路を開閉するようになっている。多くの場合、このようなスロットル装置には、モータへの通電が断たれたときでも若干の吸気量を確保できるようにスロットルバルブを規定のデフォルト位置に動かす機構が設けられる。例えば、特開2020-033942号公報に開示されているスロットル装置では、コイルスプリング(トーションスプリング)によってスロットルバルブをデフォルト位置に向かって付勢している。
【0003】
具体的には、電気モータの回転をシャフトに伝達するためのギヤ列の最終ギヤとスロットル装置のボデーとの間にこのコイルスプリングが取り付けられている。このコイルスプリングは互いに逆の向きに巻かれたオープナスプリング部とリターンスプリング部とをU字状の中間フックで接続することにより構成されている。中間フックがギヤとボデーの一方のみに係止されることでリターンスプリング部とオープナスプリング部の一方がデフォルト位置への付勢力を発揮するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-033942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようにスロットルバルブをデフォルト位置に向かって付勢するコイルスプリングは、ギヤとボデーに取り付けられた状態においてその一部の周回が大きく偏心することがあるため、コイルスプリングの内側や外側にコイルスプリングを支持する部材がギヤに設けられることがある。上記の特開2020-033942号公報では、内周支持部がオープナスプリング部とリターンスプリング部の両者を内側から支持している一方で、外周支持部はオープナスプリング部のみを外側から押さえている。このようにオープナスプリング部とリターンスプリング部の一方だけが外周支持部により支持されていると、両者が異なる方向に偏心し、周方向に見て内周支持部や外周支持部との接触点がずれることとなる。その結果、オープナスプリング部とリターンスプリング部とで中間フックから支持点までの長さが異なることとなり、一方だけが共振すると中間フック(特にU字の折り返し点)に過度の負荷がかかる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術のひとつの態様はスロットル装置であって、吸気通路を形成するスロットルボデーと、前記吸気通路を開閉するスロットルバルブと、前記スロットルバルブと結合されたスロットルシャフトと、前記スロットルシャフトと結合され駆動源によって回転させられる回転部材とを備える。スロットル装置はさらに、前記スロットルボデーと前記回転部材との間に介装され前記スロットルバルブをデフォルト位置に向かって付勢するコイルスプリングを備える。前記コイルスプリングは、第一の端部を含む第一のスプリング部と、第二の端部を含む第二のスプリング部と、前記第一のスプリング部と前記第二のスプリング部とを接続する中間フックとを有する。前記第一の端部は前記回転部材に設けられた第一のスプリング係止部に係止され、第二の端部は前記スロットルボデーに設けられた第二のスプリング係止部に係止されている。前記中間フックは前記回転部材に設けられた第一のストッパと前記スロットルボデーに設けられた第二のストッパとに係合できるようになっている。前記回転部材または前記スロットルシャフトに設けられ前記第一のスプリング部と前記第二のスプリング部の内周側を支持する内周支持部と、前記回転部材に設けられ前記第一のスプリング部の外周側を支持する外周支持部とを備えている。前記中間フックは前記第一のスプリング部の側にある第一部分と前記第二のスプリング部の側にある第二部分とを有し、前記中間フックが前記第一のストッパまたは前記第二のストッパに係合したとき、前記第一部分が前記第一のストッパまたは前記第二のストッパに当接するようになっている。
【0007】
実施形態によっては、前記中間フックが前記第一のストッパまたは前記第二のストッパに係合したとき、前記第二部分が前記第一のストッパまたは前記第二のストッパに当接しないようになっている。
【0008】
実施形態によっては、前記中間フックは前記第一のストッパと前記第二のストッパに対向するストッパ対向面を有し、前記ストッパ対向面が前記コイルスプリングの中心軸線に対し傾いている。
【0009】
実施形態によっては、前記第一のストッパと前記第二のストッパの少なくとも一方の当接面が前記回転部材の中心軸線に対し傾いている。
【0010】
実施形態によっては、前記回転部材は前記第一のスプリング係止部に係止された前記第一のスプリング部の前記第一の端部を包囲する保持穴を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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