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公開番号2024088236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203309
出願日2022-12-20
発明の名称水素エンジンの制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 19/02 20060101AFI20240625BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】水素エンジンの停止後の排気通路内に残留する水の量を減らす。
【解決手段】制御装置30は、水素エンジン10の停止が要求されると、減水処理を実施した状態での運転を行ってから水素エンジン10を停止させる。減水処理は、排気の水蒸気割合を減少させる処理であり、その一例は、燃焼室11で燃焼する混合気の空燃比を停止要求前よりもリーン側に変更する処理である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素エンジンの制御装置であって、
前記水素エンジンの停止要求後に、排気の水蒸気割合を減少させる減水処理を実施した状態での前記水素エンジンの運転を行った後、前記水素エンジンを停止する
水素エンジンの制御装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記減水処理は、燃焼する混合気の空燃比を停止要求前よりもリーン側に変更する処理である請求項1に記載の水素エンジンの制御装置。
【請求項3】
前記水素エンジンは、過給機を有しており、
前記減水処理は、吸気バルブ及び排気バルブのバルブオーバーラップ量を停止要求前よりも増加する処理である
請求項1に記載の水素エンジンの制御装置。
【請求項4】
前記減水処理での前記水蒸気割合の減少度合を、前記水素エンジンの停止状況により変化させる請求項1に記載の水素エンジンの制御装置。
【請求項5】
前記減水処理を実施した状態での前記水素エンジンの運転を行う期間を、前記水素エンジンの停止状況により変化させる請求項1に記載の水素エンジンの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素エンジンの制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
水素ガスを燃料に用いる水素エンジンでは、燃焼時に多量の水分が生成される。そして、生成された水分により、排気系部品が被水することがある。特許文献1には、エンジン水温に応じて空燃比を調整して、排気の水分割合を減少することで、排気系部品の被水を抑制する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-47282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水素エンジンの運転中は、排気通路内を排気が流れている。このときには、燃焼により生成された水分の多くが、排気と共に外気に放出される。特許文献1に記載の技術では、排気と共に外気に放出されずに排気通路内に残留する水分の量を、排気系部品の被水を回避できる量に排気の水分割合を減少すれば、所期の目的は達成される。
【0005】
一方、水素エンジンが停止すると、排気の流れが止まるため、停止時の排気通路内に存在する排気中の水蒸気はそのまま排気通路内に留まる。そのため、特許文献1に記載の技術だけでは、水素エンジンの停止後の排気通路内に残留する水分の量を、十分に低減できない可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する水素エンジンの制御装置は、水素エンジンの停止要求後に、排気の水蒸気割合を減少させる減水処理を実施した状態での水素エンジンの運転を行った後、水素エンジンを停止する。
【0007】
上記水素エンジンの制御装置は、停止が要求された場合に、減水処理を実施した状態での運転を行ってから水素エンジンを停止させる。この停止要求後の運転は、減水処理により排気の水蒸気割合を減少した状態で行われる。よって、こうした停止要求後の運転を行うことで、水素エンジンが停止したときの排気通路内に残留する水分の量を減少できる。したがって、上記水素エンジンの制御装置には、水素エンジンの停止後の排気通路内に残留する水の量を減らす効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
水素エンジンの制御装置の一実施形態の構成を模式的に示す図である。
図1の制御装置が実行する停止時制御ルーチンのフローチャートである。
水素エンジンの停止時の温度パラメータと減水運転空燃比との関係を示すグラフである。
水素エンジンの停止時の温度パラメータと減水運転時間との関係を示すグラフである。
バルブオーバーラップ量と排気中の既燃ガス及び新気の含有量との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、水素エンジンの制御装置の一実施形態を、図1~図4を参照して詳細に説明する。
<水素エンジンの構成>
まず、図1を参照して、本実施形態が適用される水素エンジン10の構成を説明する。なお、図1に示す水素エンジン10及び制御装置30は、車両に搭載されている。
【0010】
水素エンジン10は、水素ガスと吸気との混合気を燃焼する燃焼室11と、燃焼室11への吸気の導入路である吸気通路12と、燃焼室11からの排気の排出路である排気通路13と、を備えている。燃焼室11は、吸気バルブ14を介して吸気通路12に、排気バルブ15を介して排気通路13に、それぞれ接続されている。また、水素エンジン10は、吸気バルブ14の開閉時期を可変とする機構であるVVT機構16と、吸気中に水素ガスを噴射するインジェクタ17と、燃焼室11内の混合気を火花放電により点火する点火装置18と、を備えている。本実施形態の水素エンジン10の場合、燃焼室11内に水素ガスを噴射する筒内噴射式のインジェクタ17を採用している。さらに水素エンジン10は、排気タービン式の過給機19を有している。過給機19は、吸気通路12に設置されたコンプレッサ20と、排気通路13に設置されたタービン21と、を有している。なお、吸気通路12におけるコンプレッサ20よりも下流側の部分には、スロットルバルブ22が設置されている。また、排気通路13には、触媒コンバータやPMフィルタ等の排気系部品23が設置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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