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公開番号2024085431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022199853
出願日2022-12-15
発明の名称ガラス回転体の製造装置、ガラス回転体の製造方法及び光学素子の製造方法
出願人HOYA株式会社
代理人インフォート弁理士法人,個人,個人,個人
主分類C03B 19/10 20060101AFI20240620BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラス塊の落下を防止するとともにガラス回転体の成形安定性を向上させることができるガラス回転体の製造装置、ガラス回転体の製造方法及び光学素子の製造方法を提供する。
【解決手段】第1の成形面を有する第1の成形部材と、第2の成形面を有する第2の成形部材と、前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれたガラス塊を加熱軟化する加熱軟化部材と、前記第1の成形部材と前記第2の成形部材を回転駆動することで、前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれた前記ガラス塊をガラス回転体に成形する回転駆動部材と、を有し、前記第1の成形面の第1の曲率半径及び前記第2の成形面の第2の曲率半径は、互いに異なる、ことを特徴とするガラス回転体の製造装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の成形面を有する第1の成形部材と、
第2の成形面を有する第2の成形部材と、
前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれたガラス塊を加熱軟化する加熱軟化部材と、
前記第1の成形部材と前記第2の成形部材を回転駆動することで、前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれた前記ガラス塊をガラス回転体に成形する回転駆動部材と、
を有し、
前記第1の成形面の第1の曲率半径及び前記第2の成形面の第2の曲率半径は、互いに異なる、
ことを特徴とするガラス回転体の製造装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1の成形面の前記第1の曲率半径及び前記第2の成形面の前記第2の曲率半径は、前記ガラス回転体の半径を基準として設定される、
ことを特徴とする請求項1に記載のガラス回転体の製造装置。
【請求項3】
前記第1の成形面の前記第1の曲率半径は、前記ガラス回転体の半径と同一又は略同一に設定され、
前記第2の成形面の前記第2の曲率半径は、前記第1の成形面の前記第1の曲率半径よりも大きく設定される、
ことを特徴とする請求項2に記載のガラス回転体の製造装置。
【請求項4】
前記第1の成形面の前記第1の曲率半径をR1[mm]、前記第2の成形面の前記第2の曲率半径をR2[mm]、前記ガラス回転体の半径をR[mm]と定義したとき、次の条件式(1)、(2)を満足する、
ことを特徴とする請求項2に記載のガラス回転体の製造装置。
(1)0.9R<R1<1.5R
(2)1.5R<R2<30.0R
【請求項5】
前記第1の成形部材は、第1の回転軸を中心として回転駆動される第1の回転筒状部と、前記第1の回転筒状部の外周面に前記第1の回転軸と交差する方向に延びるとともに前記第1の回転軸の方向に複数併設された前記第1の成形面と、を有し、
前記第2の成形部材は、第2の回転軸を中心として回転駆動される第2の回転筒状部と、前記第2の回転筒状部の外周面に前記第2の回転軸と交差する方向に延びるとともに前記第2の回転軸の方向に複数併設された前記第2の成形面と、を有し、
複数併設された前記第1の成形面と複数併設された前記第2の成形面の間に、複数の前記ガラス塊が挟まれる、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラス回転体の製造装置。
【請求項6】
前記加熱軟化部材は、前記第1の成形部材に複数併設された前記第1の成形面及び前記第2の成形部材に複数併設された前記第2の成形面の間に挟まれた複数の前記ガラス塊を直接的に加熱するバーナから構成される、
ことを特徴とする請求項5に記載のガラス回転体の製造装置。
【請求項7】
前記バーナは、前記第1の成形部材及び前記第2の成形部材を直接的に加熱しない、
ことを特徴とする請求項6に記載のガラス回転体の製造装置。
【請求項8】
前記バーナは、前記第1の成形部材に複数併設された前記第1の成形面及び前記第2の成形部材に複数併設された前記第2の成形面の間に挟まれた複数の前記ガラス塊に臨んで、前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸と平行に延びるように構成される、
ことを特徴とする請求項6に記載のガラス回転体の製造装置。
【請求項9】
第1の成形部材の第1の成形面と第2の成形部材の第2の成形面の間にガラス塊を挟む工程と、
前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれたガラス塊を加熱軟化する工程と、
前記第1の成形部材と前記第2の成形部材を回転駆動することで、前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれた前記ガラス塊をガラス回転体に成形する工程と、
を有し、
前記第1の成形面の第1の曲率半径及び前記第2の成形面の第2の曲率半径は、互いに異なる、
ことを特徴とするガラス回転体の製造方法。
【請求項10】
第1の成形部材の第1の成形面と第2の成形部材の第2の成形面の間にガラス塊を挟む工程と、
前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれたガラス塊を加熱軟化する工程と、
前記第1の成形部材と前記第2の成形部材を回転駆動することで、前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれた前記ガラス塊をガラス回転体に成形する工程と、
前記ガラス回転体にプレス成形又は研削・研磨の処理を施して光学素子とする工程と、
を有し、
前記第1の成形面の第1の曲率半径及び前記第2の成形面の第2の曲率半径は、互いに異なる、
ことを特徴とする光学素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス回転体の製造装置、ガラス回転体の製造方法及び光学素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ガラス塊を挟むように対向配置された少なくとも2つの成形部材と、ガラス塊を加熱軟化する加熱手段と、少なくとも2つの成形部材を相対的に移動させて、加熱手段により加熱軟化されたガラス塊を転動させる駆動手段と、を備えたガラス回転体の製造装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-063098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のガラス回転体の製造装置は、ガラス塊を転動させてガラス回転体を成形する際に、ガラス塊が2つの成形部材から落下したり、ガラス回転体の成形安定性が低下したりするおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、ガラス塊の落下を防止するとともにガラス回転体の成形安定性を向上させることができるガラス回転体の製造装置、ガラス回転体の製造方法及び光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態のガラス回転体の製造装置は、第1の成形面を有する第1の成形部材と、第2の成形面を有する第2の成形部材と、前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれたガラス塊を加熱軟化する加熱軟化部材と、前記第1の成形部材と前記第2の成形部材を回転駆動することで、前記第1の成形面と前記第2の成形面の間に挟まれた前記ガラス塊をガラス回転体に成形する回転駆動部材と、を有し、前記第1の成形面の第1の曲率半径及び前記第2の成形面の第2の曲率半径は、互いに異なる、ことを特徴とする。
【0007】
前記第1の成形面の前記第1の曲率半径及び前記第2の成形面の前記第2の曲率半径は、前記ガラス回転体の半径を基準として設定されてもよい。
【0008】
前記第1の成形面の前記第1の曲率半径は、前記ガラス回転体の半径と同一又は略同一に設定され、前記第2の成形面の前記第2の曲率半径は、前記第1の成形面の前記第1の曲率半径よりも大きく設定されてもよい。
【0009】
前記第1の成形面の前記第1の曲率半径をR1[mm]、前記第2の成形面の前記第2の曲率半径をR2[mm]、前記ガラス回転体の半径をR[mm]と定義したとき、次の条件式(1)、(2)を満足することが好ましい。
(1)0.9R<R1<1.5R
(2)1.5R<R2<30.0R
【0010】
条件式(1)、(2)を満足する範囲の中でも、次の条件式(1’)、(2’)を満足することが好ましい。
(1’)0.95R<R1<1.5R
(2’)1.5R<R2<10.0R
(【0011】以降は省略されています)

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