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公開番号2024080909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194263
出願日2022-12-05
発明の名称開閉体装置の下枠構造
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/17 20060101AFI20240610BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】開閉体装置をバルコニー上の開口部に設置する場合において、防水層に穴を空けることなく、設置できる開閉体装置の下枠構造を提供する。
【解決手段】外壁17に開口する開口部15に設けられたサッシ枠19の周囲を囲むようにして外壁17に設けられる枠体29を備える開閉体装置の下枠構造であって、枠体29は、左右一対の縦枠31と、左右一対の縦枠31の下端同士を接続する下枠33と、を有し、縦枠31は、シャッターカーテン25を昇降ガイドするガイドレール35を有して外壁17に固定され、下枠33は、下面で長手方向に亘って中空部43を備えて延在し延在方向両端が左右一対の縦枠31におけるそれぞれの下端に固定される下枠補強材45を有する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
外壁に開口する開口部に設けられたサッシ枠の周囲を囲むようにして前記外壁に設けられる枠体を備える開閉体装置の下枠構造であって、
前記枠体は、左右一対の縦枠と、前記左右一対の縦枠の下端同士を接続する下枠と、を有し、
前記縦枠は、開閉体を昇降ガイドするレール部を有して前記外壁に固定され、
前記下枠は、下面で長手方向に亘って中空部を備えて延在し延在方向両端が前記左右一対の縦枠におけるそれぞれの下端に固定される下枠補強材を有することを特徴とする開閉体装置の下枠構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
外壁に開口する開口部に設けられたサッシ枠の周囲を囲むようにして前記外壁に設けられる枠体を備える開閉体装置の下枠構造であって、
前記枠体は、左右一対の縦枠と、前記左右一対の縦枠の下端同士を接続する下枠と、を有し、
前記縦枠は、開閉体を昇降ガイドするレール部を有して前記外壁に固定され、
前記下枠は、前記下枠の下面で前記下枠の長手方向に沿って中空部を備えて延在し延在方向両端が前記左右一対の縦枠におけるそれぞれの下端に固定される下枠補強材を備え、
前記下枠補強材は、上方に突出して長手方向両端に延びる固定片を有し、前記固定片の長手方向両端が、前記左右一対の縦枠の下端と、前記下枠の長手方向両端とに共締め固定されるとともに、前記固定片における前記長手方向両端の間が前記下枠に固定手段にて固定されることを特徴とする開閉体装置の下枠構造。
【請求項3】
前記下枠補強材が、前記中空部から手前に延出し、前記下枠の下面を支える支持片を有することを特徴とする請求項2に記載の開閉体装置の下枠構造。
【請求項4】
前記下枠補強材が、前記中空部と前記固定片とを別体で形成して長手方向に所定ピッチで一体に固定されたことを特徴とする請求項2または3に記載の開閉体装置の下枠構造。
【請求項5】
前記下枠補強材が、垂直方向の前記固定片と、水平方向の水平片とにより断面略L字形状に形成される補強アングルを有し、
前記水平片は、下面が前記中空部の上面に接して前記中空部に固定されるとともに、上面が前記下枠の下面に接して前記下枠を支持することを特徴とする請求項4に記載の開閉体装置の下枠構造。
【請求項6】
前記固定片がスチール製で、前記中空部がアルミ製であることを特徴とする請求項4に記載の開閉体装置の下枠構造。
【請求項7】
前記固定片がスチール製で、前記中空部がアルミ製であることを特徴とする請求項5に記載の開閉体装置の下枠構造。
【請求項8】
前記中空部の両端に、少なくとも中空端開口を覆うキャップが装着されることを特徴とする請求項4に記載の開閉体装置の下枠構造。
【請求項9】
前記中空部の両端に、少なくとも中空端開口を覆うキャップが装着されることを特徴とする請求項5に記載の開閉体装置の下枠構造。
【請求項10】
前記中空部の両端に、少なくとも中空端開口を覆うキャップが装着されることを特徴とする請求項6に記載の開閉体装置の下枠構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体装置の下枠構造に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
窓シャッターの下枠における基端側部位を、螺子等を用いて躯体に固定する窓シャッターの下枠の構造が知られている。この窓シャッターの下枠の構造において、窓シャッターの下枠は、躯体に対して屋外側に持ち出し状に取り付けられており、下枠は、躯体から屋外側に向かって延びる上面と、基端側部位と、を備え、下枠の基端側部位は、第1基端側辺と第2基端側辺を備えており、下枠は、第1基端側辺を固定手段によって躯体に固定することで躯体に取り付けられており、下枠が躯体に取り付けられた状態において、第2基端側辺は躯体に対して少なくとも一部が離間して対向しており、第2基端側辺の躯体に対向する面には、熱膨張耐火部材が設けてある(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-206801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した窓シャッターの下枠の構造において、下枠は、基端側上辺の上側当接部と下側当接部の先端を外壁に当接させた状態で、基端側上辺を螺子で外壁に固定することで取り付けられている(特許文献1の図2、同図25参照)。
しかしながら、上記した特許文献1などの一般的な窓シャッターの構造は、躯体の外壁に固定、より具体的には外壁材にビス等の固定部材を貫通させ躯体に対して固定する構造とされることを前提としており、上述した下枠も躯体に固定手段であるビスを打つことで固定される構造となっているが、バルコニーを備えた窓に対して窓シャッターを取り付ける場合、バルコニー上には防水層が床面から窓のサッシ下まで立ち上がっている。すなわち、バルコニーを備えた窓の場合、サッシ下には外壁、具体的には躯体の外表面を構成する外壁材は無く、バルコニーの床面を構成する防水層がサッシ下まで連続形成されることで躯体への防水処理が施されており、窓シャッターの下枠を固定するためにねじ打ちするとサッシ下の防水層を貫通することになる。すなわち、上記特許文献1の図2や図25に示される螺子では、下枠を貫通し躯体に向けて打たれるものであり、躯体と下枠との間に位置する防水層を貫通することになる。防水層に穴があいてしまうと、雨水などの水がねじ穴を通り、躯体に浸入してしまう問題が発生する。つまり、防水の機能を失うことになる。また、下枠を躯体に固定しない場合、縦枠のみの固定となると強度を保持することができない問題がある。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、例えば開閉体装置をバルコニー上の開口部に設置する場合において、このバルコニーを構成する防水層に穴を空けることなく設置することができるなど、開閉体装置を構成する枠体の建物躯体側への設置を行うことができる開閉体装置の下枠構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体装置の下枠構造は、外壁17に開口する開口部15に設けられたサッシ枠19の周囲を囲むようにして前記外壁17に設けられる枠体29を備える開閉体装置11の下枠構造であって、
前記枠体29は、左右一対の縦枠31と、前記左右一対の縦枠31の下端同士を接続する下枠33と、を有し、
前記縦枠31は、開閉体25を昇降ガイドするレール部35を有して前記外壁17に固定され、
前記下枠33は、下面で長手方向に亘って中空部43を備えて延在し延在方向両端が前記左右一対の縦枠31におけるそれぞれの下端に固定される下枠補強材45を有することを特徴とする。
【0007】
この開閉体装置の下枠構造では、下枠33を補強する下枠補強材45が、下枠33の下面を支えて縦枠31の下端に固定される。つまり、下枠33は、左右一対の縦枠31の下端同士に、下枠補強材45とともにぶら下がった状態で固定される。そのため、防水層37にねじを打たずに下枠33を設置することができる。すなわち、開閉体装置11の下枠構造によれば、下枠補強材45に下枠33を固定することにより、防水層37に穴を空けることなく、開閉体装置11を設置することができるようになる。
また、下枠33は、単にアングル材を沿わせても補強が弱い。そこで、下枠補強材45は、中空部43を有する角パイプ状構造体が組み合わされる。角パイプ状構造体を有する下枠補強材45が下枠33に一体的に固定されることで、下枠33中央に人(例えば成人男性、体重80kg程度)が乗る集中荷重を加えても、残留歪みの残らない高い強度の開閉体装置の下枠構造を得ることが可能となる。
また、下枠33の背部は、一般的に建物外壁面となるサイディングが施工されない面となり、サイディングの表面よりも一段奥まった面となる。つまり、段差が生じる。この面は、例えば躯体や基礎となる。下枠33は、例えば基礎のコンクリートに固定も可能となるが、ビスを打つと割れや亀裂、ヒビが入る虞がある。本構造では、このような下枠33の背部が一段奥まった面や基礎自体となる場合であっても、下枠33を固定するねじを下枠33の背部に位置する面に対して打たずに、高い強度で下枠33を支持することができる。
【0008】
本発明の請求項2記載の開閉体装置の下枠構造は、外壁17に開口する開口部15に設けられたサッシ枠19の周囲を囲むようにして前記外壁17に設けられる枠体29を備える開閉体装置11の下枠構造であって、
前記枠体29は、左右一対の縦枠31と、前記左右一対の縦枠31の下端同士を接続する下枠33と、を有し、
前記縦枠31は、開閉体25を昇降ガイドするレール部35を有して前記外壁17に固定され、
前記下枠33は、前記下枠33の下面で前記下枠33の長手方向に沿って中空部43を備えて延在し延在方向両端が前記左右一対の縦枠31におけるそれぞれの下端に固定される下枠補強材45を備え、
前記下枠補強材45は、上方に突出して長手方向両端に延びる固定片59を有し、前記固定片59の長手方向両端が、前記左右一対の縦枠31の下端と、前記下枠33の長手方向両端とに共締め固定されるとともに、前記固定片59における前記長手方向両端の間が前記下枠33に固定手段101にて固定されることを特徴とする。
【0009】
この開閉体装置の下枠構造では、下枠33を補強する下枠補強材45が、下枠33の下面を支えて縦枠31の下端に固定される。つまり、下枠33は、左右一対の縦枠31の下端同士に、下枠補強材45とともにぶら下がった状態で固定される。そのため、防水層37にねじを打たずに下枠33を設置することができる。すなわち、開閉体装置11の下枠構造によれば、下枠補強材45に下枠33を固定することにより、防水層37に穴を空けることなく、開閉体装置11を設置することができるようになる。
また、下枠33は、単にアングル材を沿わせても補強が十分ではない。そこで、下枠補強材45は、中空部43を有する角パイプ状構造体が組み合わされる。角パイプ状構造体を有する下枠補強材45が下枠33に一体的に固定されることで、下枠33中央に人(例えば成人男性、体重80kg程度)が乗る集中荷重を加えても、残留歪みの残らない高い強度の開閉体装置の下枠構造を得ることが可能となる。
さらに、開閉体装置の下枠構造は、下枠補強材45が、上方に突出して長手方向両端に延びる固定片59を有する。固定片59は、長手方向両端が、左右一対の縦枠31の下端と、下枠33の長手方向両端とに共締め固定される。これにより、下枠33は、長手方向両端がより強固となって縦枠31の下端に連結される。これに加え、固定片59は、長手方向両端の間が、下枠33に固定手段101にて、例えば長手方向に所定ピッチで固定されるので、下枠33と下枠補強材45とが長手方向全長に亘ってしっかりとした一体の構造体となり、一層高い強度が得られるようになる。
また、下枠33の背部は、一般的にサイディングが施工されない面となり、サイディングの表面よりも一段奥まった面となる。つまり、段差が生じる。この面は、殆どが躯体や基礎となる。下枠33を例えば基礎のコンクリートに固定する場合、基礎に対してビスを打つと割れや亀裂、ヒビが入る虞がある。開閉体装置の下枠構造は、このような下枠33の背部が一段奥まった面や基礎となる場合であっても、下枠33を固定するねじをそのような面に打たずに、高い強度で下枠33を支持することができる。
【0010】
本発明の請求項3記載の開閉体装置の下枠構造は、請求項2に記載の開閉体装置の下枠構造であって、
前記下枠補強材45が、前記中空部43から手前に延出し、前記下枠33の下面を支える支持片109を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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