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公開番号2024075804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2021057089
出願日2021-03-30
発明の名称光コネクタおよび光コネクタの製造方法
出願人株式会社フジクラ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 6/36 20060101AFI20240529BHJP(光学)
要約【課題】内蔵ファイバと接続ファイバとの接続達成率を向上できる光コネクタおよび光コネクタの製造方法を提供する。
【解決手段】光コネクタは、ハウジングと、接続端面および前記接続端面に開口したファイバ孔を有するフェルール20と、前記ファイバ孔に挿通され、前記ファイバ孔の挿通方向における前記接続端面の反対側である後方に向けて前記フェルールから延出した延出部31を有する内蔵ファイバと、前記延出部の後端が挿入されるとともに、前記延出部の後端に接続される接続ファイバを挿入可能な挿入孔を有するメカニカルスプライス40と、を備え、前記ハウジングは、前記フェルールの少なくとも一部および前記メカニカルスプライスを内部に収容し、前記ハウジングの内部における前記フェルールと前記メカニカルスプライスとの間には、前記内蔵ファイバの撓みを許容する撓み空間Bが設けられている。
【選択図】図10B
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
接続端面および前記接続端面に開口したファイバ孔を有するフェルールと、
前記ファイバ孔に挿通され、前記ファイバ孔の挿通方向における前記接続端面の反対側である後方に向けて前記フェルールから延出した延出部を有する内蔵ファイバと、
前記延出部の後端が挿入されるとともに、前記延出部の後端に接続される接続ファイバを挿入可能な挿入孔を有するメカニカルスプライスと、を備え、
前記ハウジングは、前記フェルールの少なくとも一部および前記メカニカルスプライスを内部に収容し、
前記ハウジングの内部における前記フェルールと前記メカニカルスプライスとの間には、前記内蔵ファイバの撓みを許容する撓み空間が設けられている、光コネクタ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記挿入孔を拡張するために前記メカニカルスプライスに挿入され、また、前記メカニカルスプライスから抜去されることで前記接続ファイバと前記メカニカルスプライスとの相対位置を固定する楔をさらに備え、
前記メカニカルスプライスと前記ハウジングとは、前記挿通方向において相対移動可能に構成されており、
前記楔は、前記ハウジングを介して前記メカニカルスプライスに挿入されることで、前記メカニカルスプライスと前記ハウジングとの前記挿通方向における相対位置を所定の準備位置に固定するように構成され、
前記楔が前記メカニカルスプライスから抜去されたとき、前記内蔵ファイバの撓みが生じさせる復元力により、前記フェルールと前記メカニカルスプライスとの前記挿通方向における相対距離が増大する、請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項3】
前記メカニカルスプライスは、係合部を有し、
前記楔は、前記係合部と係合する楔側係合部を有し、
前記楔が前記メカニカルスプライスに挿入されるとき、前記係合部が前記楔側係合部と係合することにより、前記ハウジングと前記メカニカルスプライスとが前記準備位置に誘導される、請求項2に記載の光コネクタ。
【請求項4】
前記ハウジングには、前記撓み空間に連通する窓が形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の光コネクタ。
【請求項5】
前記フェルールの後端と、前記メカニカルスプライスの先端と、前記撓み空間の内部と、のうちいずれかに配置された規制部をさらに備え、
前記撓み空間と前記窓とが並ぶ方向を第1方向とし、前記第1方向および前記挿通方向の双方に直交する方向を第2方向とするとき、
前記規制部は、前記挿通方向から見て、前記挿入孔から前記第2方向に向けて延びるスリットを含む、請求項4に記載の光コネクタ。
【請求項6】
フェルールから後方に延出した内蔵ファイバの延出部を、メカニカルスプライスに対して前方から挿入する内蔵ファイバ挿入工程と、
接続ファイバを前記メカニカルスプライスに対して後方から挿入する接続ファイバ挿入工程と、
前記接続ファイバを前記延出部に突き当てることで、前記内蔵ファイバを前記フェルールと前記メカニカルスプライスとの間で撓ませる突き当て工程と、を有する、光コネクタの製造方法。
【請求項7】
前記突き当て工程において、前記内蔵ファイバもしくは前記接続ファイバに可視光を入射させる、請求項6に記載の光コネクタの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタおよび光コネクタの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、メカニカルスプライスを備えた光コネクタが普及している。例えば特許文献1には、メカニカルスプライスに前方から内蔵ファイバを挿入し、メカニカルスプライスに後方から接続ファイバを挿入して内蔵ファイバに突き当て、さらにメカニカルスプライスに挿入された楔を抜去して当該2つの光ファイバを固定・接続する光コネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-88438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば特許文献1の光コネクタにおいて、内蔵ファイバと接続ファイバとが突き当たったか否かを直に視認することは困難である。このため、従来は、内蔵ファイバと接続ファイバとが突き当たった際に接続ファイバに撓みが発生することを利用し、接続ファイバの撓みを視認することで当該2つの光ファイバ同士が突き当たったか否かを判断していた。
【0005】
ところで、接続ファイバとしてどのような光ファイバが用いられるかは、光コネクタの使用状況によって異なる。接続ファイバの曲げ剛性は、その光ファイバの種類によって異なる。したがって、光コネクタの組み立ての際に、接続ファイバに加えられる撓み量と、接続ファイバの内蔵ファイバに対する押圧力と、の関係が一定でなかった。また、例えば接続ファイバの被覆がメカニカルスプライスに引っかかった場合等、内蔵ファイバと接続ファイバとが適切に突き当たっていない状況でも接続ファイバに撓みが生じる可能性があった。このため、接続ファイバの撓みの大小から押圧力の大小を判断する方法では押圧力の制御が不安定となり、内蔵ファイバと接続ファイバとの接続達成率が低下するという課題があった。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされ、内蔵ファイバと接続ファイバとの接続達成率を向上できる光コネクタおよび光コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る光コネクタは、ハウジングと、接続端面および前記接続端面に開口したファイバ孔を有するフェルールと、前記ファイバ孔に挿通され、前記ファイバ孔の挿通方向における前記接続端面の反対側である後方に向けて前記フェルールから延出した延出部を有する内蔵ファイバと、前記延出部の後端が挿入されるとともに、前記延出部の後端に接続される接続ファイバを挿入可能な挿入孔を有するメカニカルスプライスと、を備え、前記ハウジングは、前記フェルールの少なくとも一部および前記メカニカルスプライスを内部に収容し、前記ハウジングの内部における前記フェルールと前記メカニカルスプライスとの間には、前記内蔵ファイバの撓みを許容する撓み空間が設けられている。
【0008】
本発明の上記態様によれば、フェルールとメカニカルスプライスとの間に撓み空間が設けられていることで、内蔵ファイバと接続ファイバとが突き当たった際に、内蔵ファイバを撓ませることができる。内蔵ファイバの曲げ剛性は光コネクタの出荷者が設定することができるため、使用者が接続ファイバに加える押圧力と、内蔵ファイバの撓み量と、の関係を安定させることができる。したがって、内蔵ファイバと接続ファイバとの接続達成率を向上できる。
【0009】
ここで、上記態様の光コネクタは、前記挿入孔を拡張するために前記メカニカルスプライスに挿入され、また、前記メカニカルスプライスから抜去されることで前記接続ファイバと前記メカニカルスプライスとの相対位置を固定する楔をさらに備え、前記メカニカルスプライスと前記ハウジングとは、前記挿通方向において相対移動可能に構成されており、前記楔は、前記ハウジングを介して前記メカニカルスプライスに挿入されることで、前記メカニカルスプライスと前記ハウジングとの前記挿通方向における相対位置を所定の準備位置に固定するように構成され、前記楔が前記メカニカルスプライスから抜去されたとき、前記内蔵ファイバの撓みが生じさせる復元力により、前記フェルールと前記メカニカルスプライスとの前記挿通方向における相対距離が増大してもよい。
【0010】
また、前記メカニカルスプライスは、係合部を有し、前記楔は、前記係合部と係合する楔側係合部を有し、前記楔が前記メカニカルスプライスに挿入されるとき、前記係合部が前記楔側係合部と係合することにより、前記ハウジングと前記メカニカルスプライスとが前記準備位置に誘導されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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