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公開番号2024068384
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-20
出願番号2022178777
出願日2022-11-08
発明の名称光ファイバ評価装置及び光ファイバ評価方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01M 11/00 20060101AFI20240513BHJP(測定;試験)
要約【課題】マルチコアファイバの各コアの個別の損失測定を可能とし、マルチコアファイバに含まれる不良コアの特定や不良部分の位置の特定等を行うことができる、光ファイバ評価装置及び光ファイバ評価方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ評価装置及び光ファイバ評価方法は、プローブ光が複数のコアを有するマルチコアファイバの全てのコアを通過するように、ファイババンドルを用いて、マルチコアファイバの一端側において、プローブ光を第1コアに導入し、第1コアとは異なる第2コアからの出力光を第1コア及び第2コアとは異なる第3コアに導入する。反射体を用いて、マルチコアファイバの他端側において、第4コアからの出力光を第4コアとは異なる第5コアに導入する。そして、プローブ光が入出力端より入出力用シングルモードファイバに導入された際に入出力端から出力される信号光に基づいて、分岐部及びマルチコアファイバの光学特性を解析する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のシングルモードファイバを有するファイババンドルと、
複数のコアを有するマルチコアファイバの一端側に設置され、前記コアごとに、前記シングルモードファイバのうちの1本を接続する分岐部と、
前記マルチコアファイバの他端側に設置される反射体と、
前記シングルモードファイバのうち入出力用シングルモードファイバの入出力端と接続される光源および測定器と、
を備える光ファイバ評価装置であって、
前記光源から出力されるプローブ光が、前記マルチコアファイバの全ての前記コアを通過するように、
前記ファイババンドルが、前記マルチコアファイバの一端側において、
前記プローブ光を第1コアに導入し、
前記第1コアとは異なる第2コアからの出力光を、前記第1コア及び前記第2コアとは異なる第3コアに導入し、
前記反射体が、前記マルチコアファイバの他端側において、
第4コアからの出力光を、前記第4コアとは異なる第5コアに導入し、
前記測定器は、前記プローブ光が前記入出力端より前記入出力用シングルモードファイバに導入された際に前記入出力端から出力される信号光に基づいて、前記分岐部及び前記マルチコアファイバの光学特性を解析する、光ファイバ評価装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記分岐部は、
前記マルチコアファイバが有する前記コアの数のレンズからなるレンズアレイと、
前記シングルモードファイバの中心コアの光が通過する領域に設けたプリズムと、
前記レンズアレイ及び前記プリズムを介して、前記シングルモードファイバの前記中心コアと前記マルチコアファイバの前記コアを光学的に結合する単レンズと、
有する、請求項1に記載の光ファイバ評価装置。
【請求項3】
前記反射体は、ミラー及びレンズを備え、
前記ミラー及び前記レンズによって、前記第4コアからの出力光を前記第5コアに導入する、請求項1に記載の光ファイバ評価装置。
【請求項4】
前記シングルモードファイバのうち、
前記分岐部を介して前記第2コアに接続される一のシングルモードファイバと、
前記分岐部を介して前記第3コアに接続される他のシングルモードファイバが
接続される、請求項1に記載の光ファイバ評価装置。
【請求項5】
前記シングルモードファイバのうち終端用シングルモードファイバの一端と接続される終端器を更に備え、
前記終端器は、前記終端用シングルモードファイバを介して前記終端器に導入された光を減衰させ、前記終端器から前記終端用シングルモードファイバに戻る光を抑制する、請求項1に記載の光ファイバ評価装置。
【請求項6】
前記光源から出力された前記プローブ光を増幅する増幅器を更に備え、
前記光源は、前記増幅器を介して前記入出力端に接続され、
前記増幅器は、増幅後の前記プローブ光を前記入出力端より前記入出力用シングルモードファイバに導入する、請求項1に記載の光ファイバ評価装置。
【請求項7】
前記測定器は光パルス試験器である、請求項1~6のいずれか一項に記載の光ファイバ評価装置。
【請求項8】
複数のシングルモードファイバを有するファイババンドルと、
複数のコアを有するマルチコアファイバの一端側に設置され、前記コアごとに、前記シングルモードファイバのうちの1本を接続する分岐部と、
前記マルチコアファイバの他端側に設置される反射体と、
前記シングルモードファイバのうち入出力用シングルモードファイバの入出力端と接続される光源および測定器と、
を備える光ファイバ評価装置による光ファイバ評価方法であって、
前記光源から出力されるプローブ光が、前記マルチコアファイバの全ての前記コアを通過するように、
前記ファイババンドルを用いて、前記マルチコアファイバの一端側において、
前記プローブ光を第1コアに導入し、
前記第1コアとは異なる第2コアからの出力光を、前記第1コア及び前記第2コアとは異なる第3コアに導入し、
前記反射体を用いて、前記マルチコアファイバの他端側において、
第4コアからの出力光を、前記第4コアとは異なる第5コアに導入し、
前記測定器を用いて、前記プローブ光が前記入出力端より前記入出力用シングルモードファイバに導入された際に前記入出力端から出力される信号光に基づいて、前記分岐部及び前記マルチコアファイバの光学特性を解析する、光ファイバ評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ評価装置及び光ファイバ評価方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される技術は、複数のコアと一つの共有クラッドとを有し、複数のコアのうち一つが中心コアとしてクラッドの中心に配置される結合型マルチコアファイバに係る光学特性の評価を行う。結合型マルチコアファイバの一端に、結合型マルチコアファイバと同一形状且つ同一寸法のクラッドの中心に1つのコアを有する1コアダミーファイバの一端を対向させて外径基準で調心することで結合型マルチコアファイバと1コアダミーファイバとを接続する。1コアダミーファイバと接続された結合型マルチコアファイバに対して光源からの光を入力すると共に、1コアダミーファイバ及び結合型マルチコアファイバを通過した光を測定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-21869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される技術によれば、マルチコアファイバの各コアの個別の損失測定ができないため、マルチコアファイバに含まれる不良コアの特定や不良部分の位置の特定等を行うことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、マルチコアファイバの各コアの個別の損失測定を可能とし、マルチコアファイバに含まれる不良コアの特定や不良部分の位置の特定等を行うことができる、光ファイバ評価装置及び光ファイバ評価方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係る光ファイバ評価装置は、複数のシングルモードファイバを有するファイババンドルと、複数のコアを有するマルチコアファイバの一端側に設置され、コアごとに、シングルモードファイバのうちの1本を接続する分岐部と、マルチコアファイバの他端側に設置される反射体と、シングルモードファイバのうち入出力用シングルモードファイバの入出力端と接続される光源および測定器と、備える。光源から出力されるプローブ光が、マルチコアファイバの全てのコアを通過するように、ファイババンドルが、マルチコアファイバの一端側において、プローブ光を第1コアに導入し、第1コアとは異なる第2コアからの出力光を、第1コア及び第2コアとは異なる第3コアに導入する。反射体が、マルチコアファイバの他端側において、第4コアからの出力光を、第4コアとは異なる第5コアに導入する。測定器は、プローブ光が入出力端より入出力用シングルモードファイバに導入された際に入出力端から出力される信号光に基づいて、分岐部及びマルチコアファイバの光学特性を解析する。
【0007】
本発明の態様に係る光ファイバ評価方法は、複数のシングルモードファイバを有するファイババンドルと、複数のコアを有するマルチコアファイバの一端側に設置され、コアごとに、シングルモードファイバのうちの1本を接続する分岐部と、マルチコアファイバの他端側に設置される反射体と、シングルモードファイバのうち入出力用シングルモードファイバの入出力端と接続される光源および測定器と、を備える光ファイバ評価装置による光ファイバ評価方法である。光源から出力されるプローブ光が、マルチコアファイバの全てのコアを通過するように、ファイババンドルを用いて、マルチコアファイバの一端側において、プローブ光を第1コアに導入し、第1コアとは異なる第2コアからの出力光を、第1コア及び第2コアとは異なる第3コアに導入する。反射体を用いて、マルチコアファイバの他端側において、第4コアからの出力光を、第4コアとは異なる第5コアに導入する。測定器を用いて、プローブ光が入出力端より入出力用シングルモードファイバに導入された際に入出力端から出力される信号光に基づいて、分岐部及びマルチコアファイバの光学特性を解析する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、マルチコアファイバの各コアの個別の損失測定を可能とし、マルチコアファイバに含まれる不良コアの特定や不良部分の位置の特定等を行うことができる、光ファイバ評価装置及び光ファイバ評価方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る光ファイバ評価装置の構成を示す概略図である。
分岐部の構成を示す概略図である。
反射体によるコア同士の光結合の様子を示す概略図である。
反射体の第1の構成例を示す図である。
反射体の第2の構成例を示す図である。
測定器による測定データの例を示す図である。
増幅器の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本実施形態に係る光ファイバ評価装置及び光ファイバ評価方法について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(【0011】以降は省略されています)

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