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公開番号2024064391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172947
出願日2022-10-28
発明の名称時計用部品、時計、および、時計用部品の製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類G04B 19/06 20060101AFI20240507BHJP(時計)
要約【課題】任意の模様を表現することができる時計用部品、時計、時計用部品の製造方法を提供すること。
【解決手段】本開示の時計用部品は、基材と、基材の少なくとも一部を覆い、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜と、多層膜に対して積層され、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜と、第1透明膜または多層膜に対して積層され、第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
前記基材の少なくとも一部を覆い、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜と、
前記多層膜に対して積層され、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜と、
前記第1透明膜または前記多層膜に対して積層され、前記第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜と、を備えた領域を有する
ことを特徴とする時計用部品。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
基材と、
前記基材の少なくとも一部を覆い、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜と、
前記多層膜に対して積層され、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜と、
前記第1透明膜が部分的に形成された前記多層膜に対して積層され、前記第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜と、を備えた領域を有する
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の時計用部品において、
前記基材には、前記多層膜に覆われる表面に、任意の模様が形成されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の時計用部品において、
前記第1透明膜の前記任意のパターンは、インクジェットプリンターにより形成されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の時計用部品において、
前記第1透明膜と前記第2透明膜とは、屈折率の差の絶対値が0.06以上である
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の時計用部品において
前記基材の厚さ方向から見た平面視において、前記第1透明膜が形成される箇所と、前記第1透明膜が形成されない箇所との色差が1.6以上である
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の時計用部品を用いて構成される時計であって、
文字板、回転錘、略字、針、ベゼル、および、ベルトのいずれか一つが、前記時計用部品を用いて構成される
ことを特徴とする時計。
【請求項8】
基材の少なくとも一部を覆うように、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜を形成する多層膜形成工程と、
前記多層膜形成工程の後に実施され、前記多層膜に対して、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜を積層させる第1透明膜形成工程と、
前記第1透明膜形成工程の後に実施され、前記第1透明膜または前記多層膜に対して、前記第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜を積層させる第2透明膜積層工程と、を備える
ことを特徴とする時計用部品の製造方法。
【請求項9】
基材の少なくとも一部を覆うように、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜を形成する多層膜形成工程と、
前記多層膜形成工程の後に実施され、前記多層膜に対して、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜を積層させる第1透明膜形成工程と、
前記第1透明膜形成工程の後に実施され、前記第1透明膜が部分的に形成された前記多層膜に対して、前記第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜を積層させる第2透明膜積層工程と、を備える
ことを特徴とする時計用部品の製造方法。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載の時計用部品の製造方法において、
前記多層膜形成工程の前に実施され、前記基材の前記多層膜に覆われる表面に任意の模様を形成する基材模様形成工程を備える
ことを特徴とする時計用部品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用部品、時計、および、時計用部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、時計用文字板に対して、樹脂を含む材料で構成されたA層と、A層とは異なる樹脂を含む材料で構成され、A層とは異なる屈折率を有するB層と、を積層させた時計が開示されている。
【0003】
特許文献1では、屈折率の異なるA層およびB層を交互に繰り返して配置することにより、時計用文字板としての光の透過性を十分に高いものにしつつ、深い色合いの色調を表現できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-106937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、深い色合いの色調を表現できるものの、任意の模様を表現することができず、さらに意匠性を高めることができないとった問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の時計用部品は、基材と、前記基材の少なくとも一部を覆い、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜と、前記多層膜に対して積層され、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜と、前記第1透明膜または前記多層膜に対して積層され、前記第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜と、を備えた領域を有することを特徴とする。
【0007】
本開示の時計用部品は、基材と、前記基材の少なくとも一部を覆い、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜と、前記多層膜に対して積層され、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜と、前記第1透明膜が部分的に形成された前記多層膜に対して積層され、前記第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜と、を備えた領域を有することを特徴とする。
【0008】
本開示の時計は、前記時計用部品を用いて構成される時計であって、文字板、回転錘、略字、針、ベゼル、および、ベルトのいずれか一つが、前記時計用部品を用いて構成されることを特徴とする。
【0009】
本開示の時計用部品の製造方法は、基材の少なくとも一部を覆うように、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜を形成する多層膜形成工程と、前記多層膜形成工程の後に実施され、前記多層膜に対して、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜を積層させる第1透明膜形成工程と、前記第1透明膜形成工程の後に実施され、前記第1透明膜または前記多層膜に対して、前記第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜を積層させる第2透明膜積層工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本開示の時計用部品の製造方法は、基材の少なくとも一部を覆うように、色調を調整する機能を有する色調整膜を含む多層膜を形成する多層膜形成工程と、前記多層膜形成工程の後に実施され、前記多層膜に対して、所定の屈折率を有し、かつ、任意のパターンで形成される第1透明膜を積層させる第1透明膜形成工程と、前記第1透明膜形成工程の後に実施され、前記第1透明膜が部分的に形成された前記多層膜に対して、前記第1透明膜とは所定の差の屈折率を有する第2透明膜を積層させる第2透明膜積層工程と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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