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公開番号2024057118
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022156411
出願日2022-09-29
発明の名称回転電機の冷却構造および回転電機
出願人株式会社明電舎
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02K 9/19 20060101AFI20240417BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】従来よりも組立作業が容易で、ステータの軸方向の冷却むらを抑制できる回転電機の冷却構造を提供する。
【解決手段】回転電機1の冷却構造は、コイル6が収容されたスロットを有するステータ4と、スロット内でコイル6の外周側に形成され、コイル6を冷却する冷却油を軸方向に流す複数のコイル冷却流路と、ステータ4の一方側でコイル冷却流路に冷却油を周方向に分配する第1分配流路16Aと、ステータ4の他方側でコイル冷却流路に冷却油を周方向に分配する第2分配流路16Bと、を備える。第1分配流路16Aは、一方側から他方側に冷却油を流す複数の第1コイル冷却流路にそれぞれ接続される。第2分配流路16Bは、他方側から一方側に冷却油を流す複数の第2コイル冷却流路17Bにそれぞれ接続される。第1コイル冷却流路と第2コイル冷却流路17Bは、ステータ4の周方向にずれて配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コイルが収容されたスロットを周方向に複数有するステータと、
前記スロット内で前記コイルの外周側に形成され、前記コイルを冷却する冷却油を軸方向に流す複数のコイル冷却流路と、
前記ステータの一方側の端部に形成され、前記一方側で前記コイル冷却流路に前記冷却油を前記周方向に分配する第1分配流路と、
前記ステータの他方側の端部に形成され、前記他方側で前記コイル冷却流路に前記冷却油を前記周方向に分配する第2分配流路と、を備え、
前記第1分配流路は、前記一方側から前記他方側に前記冷却油を流す複数の第1コイル冷却流路にそれぞれ接続され、
前記第2分配流路は、前記他方側から前記一方側に前記冷却油を流す複数の第2コイル冷却流路にそれぞれ接続され、
前記第1コイル冷却流路と前記第2コイル冷却流路は、前記ステータの周方向にずれて配置されている
回転電機の冷却構造。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記スロットは、絶縁性を有する被覆層で被覆され、
前記コイル冷却流路は、前記ステータ内で前記被覆層と前記コイルに臨む
請求項1に記載の回転電機の冷却構造。
【請求項3】
前記第1分配流路および前記第2分配流路は、前記被覆層の材料で形成された部位を含む
請求項2に記載の回転電機の冷却構造。
【請求項4】
前記第1分配流路は、前記ステータの前記一方側に取り付けられた環状の第1遮蔽板と、前記ステータの前記一方側の端部の間に形成され、
前記第2分配流路は、前記ステータの前記他方側に取り付けられた環状の第2遮蔽板と、前記ステータの前記他方側の端部の間に形成される
請求項1に記載の回転電機の冷却構造。
【請求項5】
前記第1遮蔽板は、前記第2コイル冷却流路からの前記冷却油を前記一方側に吐き出す第1の吐出孔を有し、
前記第2遮蔽板は、前記第1コイル冷却流路からの前記冷却油を前記他方側に吐き出す第2の吐出孔を有する
請求項4に記載の回転電機の冷却構造。
【請求項6】
前記第1コイル冷却流路と前記第2コイル冷却流路は、前記スロットごとに前記周方向に交互に配置されている
請求項1に記載の回転電機の冷却構造。
【請求項7】
前記ステータを収容する筐体をさらに備え、
前記冷却油は、前記筐体と前記ステータの外周面の間に形成された流路を介して前記第1分配流路および前記第2分配流路にそれぞれ供給される
請求項1に記載の回転電機の冷却構造。
【請求項8】
ロータと、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の回転電機の冷却構造と、
を備える回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機の冷却構造および回転電機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ステータコアに巻回されるコイルの冷却効率を高めるために、ステータのスロット内に冷媒を循環させる流路を形成した回転電機の冷却構造が提案されている。例えば、特許文献1は、ステータのスロットに樹脂で含浸されたパイプをコイル内径側に配置し、ステータの軸方向一方側から他方側に冷媒を流す冷却構造を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-192579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、冷媒が一方向に流れるため、上流側と下流側とでステータの軸方向に冷却むらが生じやすい。また、特許文献1では、各スロットのコイル内径側にそれぞれパイプを配置し、かつ上流側および下流側の両方で流路接続部品に各パイプを液密に接続する必要がある。そのため、特許文献1の構成は組立作業の工数が多く、コスト面で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであって、従来よりも組立作業が容易で、ステータの軸方向の冷却むらを抑制できる回転電機の冷却構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の回転電機の冷却構造は、コイルが収容されたスロットを周方向に複数有するステータと、スロット内でコイルの外周側に形成され、コイルを冷却する冷却油を軸方向に流す複数のコイル冷却流路と、ステータの一方側の端部に形成され、一方側でコイル冷却流路に冷却油を周方向に分配する第1分配流路と、ステータの他方側の端部に形成され、他方側でコイル冷却流路に冷却油を周方向に分配する第2分配流路と、を備える。第1分配流路は、一方側から他方側に冷却油を流す複数の第1コイル冷却流路にそれぞれ接続される。第2分配流路は、他方側から一方側に冷却油を流す複数の第2コイル冷却流路にそれぞれ接続される。第1コイル冷却流路と第2コイル冷却流路は、ステータの周方向にずれて配置されている。
【0007】
上記の一態様において、スロットは、絶縁性を有する被覆層で被覆されていてもよく、コイル冷却流路は、ステータ内で被覆層とコイルに臨んでいてもよい。
また、第1分配流路および第2分配流路は、被覆層の材料で形成された部位を含んでいてもよい。
【0008】
上記の一態様において、第1分配流路は、ステータの一方側に取り付けられた環状の第1遮蔽板と、ステータの一方側の端部の間に形成されてもよい。また、第2分配流路は、ステータの他方側に取り付けられた環状の第2遮蔽板と、ステータの他方側の端部の間に形成されてもよい。
また、第1遮蔽板は、第2コイル冷却流路からの冷却油を一方側に吐き出す第1の吐出孔を有していてもよい。第2遮蔽板は、第1コイル冷却流路からの冷却油を他方側に吐き出す第2の吐出孔を有していてもよい。
【0009】
上記の一態様において、第1コイル冷却流路と第2コイル冷却流路は、スロットごとに周方向に交互に配置されていてもよい。
上記の一態様の回転電機の冷却構造は、ステータを収容する筐体をさらに備えていてもよい。冷却油は、筐体とステータの外周面の間に形成された流路を介して第1分配流路および第2分配流路にそれぞれ供給されてもよい。
また、本発明の他の態様の回転電機は、ロータと、上記の一態様の回転電機の冷却構造とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、従来よりも組立作業が容易で、ステータの軸方向の冷却むらを抑制できる回転電機の冷却構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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