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公開番号2024048836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154958
出願日2022-09-28
発明の名称炭化システム
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C10B 53/00 20060101AFI20240402BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】処理エネルギーを効率化する炭化システムを提供すること。
【解決手段】処理対象有機物を炭化する炭化システム1は、処理対象有機物9を収容する第一室(炭化室21)と、第一室21内の処理対象有機物9を加熱する加熱装置3と、第一室21内の温度を直接的又は間接的に検出する温度検出装置(例えば、温度センサ41)と、内部に加熱装置3が配置され、第一室21内で処理対象有機物9から発生した可燃性ガスが導入される第二室(二次燃焼室22)と、第二室22内に大気を導入する空気導入装置(吸気ファン54)と、温度検出装置41によって検出された第一室21内の温度が所定温度となるように、加熱装置3及び空気導入装置54を制御する制御装置7と、を備え、制御装置7は、加熱装置3及び空気導入装置54を制御することにより、第二室22内の可燃性ガスを燃焼させ、その燃焼熱により第一室21内の処理対象有機物9を加熱する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
処理対象有機物を炭化する炭化システムであって、
前記処理対象有機物を収容する第一室と、
前記第一室内の前記処理対象有機物を加熱する加熱装置と、
前記第一室内の温度を直接的又は間接的に検出する温度検出装置と、
内部に前記加熱装置が配置され、前記第一室内で前記処理対象有機物から発生した可燃性ガスが導入される第二室と、
前記第二室内に大気を導入する空気導入装置と、
前記温度検出装置によって検出された前記第一室内の温度が所定温度となるように、前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御することにより、前記第二室内の前記可燃性ガスを燃焼させ、その燃焼熱により前記第一室内の前記処理対象有機物を加熱する、炭化システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御装置は、
前記第一室内の温度が第一の所定温度となるように前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御することにより、前記処理対象有機物を乾燥させる第一処理と、
前記第一室内の温度が前記第一の所定温度よりも高い第二の所定温度となるように前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御することにより、前記処理対象有機物を炭化させる第二処理と、
前記加熱装置を停止させるとともに前記空気導入装置を稼働させることにより、前記処理対象有機物を冷却させる第三処理と、を実行する、請求項1に記載の炭化システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記第二処理において、前記温度検出装置によって検出された前記第一室内の温度が前記第二の所定温度で一定となるように、前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御する、請求項2に記載の炭化システム。
【請求項4】
前記第二室内の前記可燃性ガスが燃焼して生成した排ガスを外部に排出するための排気通路と、
前記排気通路に設けられた空燃比検出装置と、をさらに備え、
前記制御装置は、前記空燃比検出装置によって検出された酸素濃度に応じて前記空気導入装置を制御する、請求項1又は2に記載の炭化システム。
【請求項5】
前記排気通路には、排気浄化触媒が設けられる、請求項4に記載の炭化システム。
【請求項6】
前記第一室及び前記第二室を接続し、前記処理対象有機物から発生したガス及び前記空気導入装置により導入された大気が流通する接続通路をさらに備え、
前記接続通路には、前記第一室内で生成した水蒸気を外部に排出する開閉弁が設けられ、
前記制御装置は、前記温度検出装置によって検出された前記第一室内の温度に応じて前記開閉弁の開閉制御を実行する、請求項1又は2に記載の炭化システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記温度検出装置によって検出された前記第一室内の温度が所定時間内で一定温度以上昇温した場合には、前記空気導入装置を稼働させるとともに前記加熱装置を停止させる、請求項1又は2に記載の炭化システム。
【請求項8】
前記処理対象有機物の重量を計測する重量検出装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記温度検出装置によって検出された前記第一室内の温度及び前記重量検出装置によって検出された前記処理対象有機物の重量に基づいて、前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御する、請求項1又は2に記載の炭化システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭化システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、生ごみ等の有機物を処理する際に、炭化させる処理を行うことで、焼却するよりも二酸化炭素の排出を削減し、固定できるため、炭化システムの研究開発が行われている。
【0003】
生ごみを処理する際には、生ごみに含まれる水分を乾燥させて処理することが好ましく、生ごみの処理器でごみを加熱することが知られている(例えば、特許文献1参照)。乾燥させた生ごみは、さらに加熱され、熱分解がなされて炭化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-230870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
生ごみ等の処理対象有機物を炭化させる場合、処理エネルギーを多く必要とするので、処理エネルギーを効率化し、ひいては気候変動の緩和又は影響軽減することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 処理対象有機物(例えば、処理対象有機物9)を炭化する炭化システム(例えば、炭化システム1)であって、前記処理対象有機物を収容する第一室(例えば、炭化室21)と、前記第一室内の前記処理対象有機物を加熱する加熱装置(例えば、加熱装置3)と、前記第一室内の温度を直接的又は間接的に検出する温度検出装置(例えば、温度センサ41)と、内部に前記加熱装置が配置され、前記第一室内で前記処理対象有機物から発生した可燃性ガスが導入される第二室(例えば、二次燃焼室22)と、前記第二室内に大気を導入する空気導入装置(例えば、吸気ファン54)と、前記温度検出装置によって検出された前記第一室内の温度が所定温度となるように、前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御する制御装置(例えば、制御装置7)と、を備え、前記制御装置は、前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御することにより、前記第二室内の前記可燃性ガスを燃焼させ、その燃焼熱により前記第一室内の前記処理対象有機物を加熱する、炭化システム。
【0007】
(2) 前記制御装置は、前記第一室内の温度が第一の所定温度となるように前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御することにより、前記処理対象有機物を乾燥させる第一処理と、前記第一室内の温度が前記第一の所定温度よりも高い第二の所定温度となるように前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御することにより、前記処理対象有機物を炭化させる第二処理と、前記加熱装置を停止させるとともに前記空気導入装置を稼働させることにより、前記処理対象有機物を冷却させる第三処理と、を実行する、(1)に記載の炭化システム。
【0008】
(3) 前記制御装置は、前記第二処理において、前記温度検出装置によって検出された前記第一室内の温度が前記第二の所定温度で一定となるように、前記加熱装置及び前記空気導入装置を制御する、(2)に記載の炭化システム。
【0009】
(4) 前記第二室内の前記可燃性ガスが燃焼して生成した排ガスを外部に排出するための排気通路(例えば、排気通路60)と、前記排気通路に設けられた空燃比検出装置(例えば、空燃比センサ43)と、をさらに備え、前記制御装置は、前記空燃比検出装置によって検出された酸素濃度に応じて前記空気導入装置を制御する、(1)又は(2)に記載の炭化システム。
【0010】
(5) 前記排気通路には、排気浄化触媒(例えば、排気浄化触媒61)が設けられる、(4)に記載の炭化システム。
(【0011】以降は省略されています)

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