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公開番号2024051525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157739
出願日2022-09-30
発明の名称流動接触分解用原料油及び流動接触分解方法
出願人コスモ石油株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C10G 45/02 20060101AFI20240404BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】減圧軽油のみからなる留分を水素化処理して得られた留分のみを流動接触分解用原料油として用いた場合と比べて、転化率が同等以上となる、減圧軽油と軽質油からなる留分を水素化処理して得られる流動接触分解用原料油、及び前記流動接触分解用原料油を用いた流動接触分解方法の提供。
【解決手段】350℃以下で留出する留分の総体積に対する350℃以上で留出する留分の総体積の比率が0.3以上である留分Aの1~60体積%と、減圧軽油の40~99体積%からなる留分を水素化処理して得られる、流動接触分解用原料油。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
350℃以下で留出する留分の総体積に対する350℃以上で留出する留分の総体積の比率が0.3以上である留分Aの1~60体積%と、
減圧軽油の40~99体積%からなる留分を水素化処理して得られる、流動接触分解用原料油。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記流動接触分解用原料油の総体積に対する340~400℃で留出する留分の含有量が20~50体積%である、請求項1に記載の流動接触分解用原料油。
【請求項3】
前記留分Aは、原油を常圧蒸留して得られる直留軽油留分を含む留分Bを含み、前記留分Bの総体積に対する直留軽油留分の含有量が80~100体積%である、請求項1又は2に記載の流動接触分解用原料油。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の流動接触分解用原料油を含む原料油を流動接触分解装置で処理する、流動接触分解方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流動接触分解用原料油及び流動接触分解方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
流動接触分解装置は、石油精製工程で得られる低品位な重質油を含む原料油を接触分解処理することによって、ガソリン、灯油、軽油、並びに石油化学原料であるプロピレン、エチレンなど付加価値の高い分解油を製造する装置である。重質油としては、原油を常圧蒸留装置で常圧蒸留して得られる常圧残渣油を減圧蒸留装置で減圧蒸留して得られる減圧軽油を間接脱硫装置で脱硫処理して得られる脱硫減圧軽油などが用いられている。
【0003】
流動接触分解装置としては、流動接触分解触媒に原料油を接触させて前記原料油を分解し、分解油を生成するライザー、分解油と流動接触分解触媒とを分離する反応塔、及び分離した流動接触分解触媒上に堆積したカーボン(コーク)を燃焼することで触媒を再生する再生塔を備えるものが従来からよく知られている(例えば、特許文献1)。流動接触分解触媒は粉末状の固体触媒であり、例えば、ゼオライトを主成分として含む固体触媒が広く使用されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-102204号公報
特開2008-173583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
流動接触分解装置は、機器設定の最大処理量での運用が最も収益性が高いと考えられる。一方、減圧軽油が不足し、結果として脱硫減圧軽油が、機器設定の最大処理量に対して不足する場合がある。
【0006】
本願の発明者は、減圧軽油に、軽質油を混合し、得られた留分を間接脱硫装置で脱硫処理して得られる脱硫減圧軽油を含む脱硫留分を用いることにより上述の不足分を補う検討を行った。この場合、脱硫減圧軽油のみを原料油として流動接触分解装置で処理した場合と、前記脱硫減圧軽油を含む脱硫留分を原料油として流動接触分解装置で処理した場合で、原料油の転化率は同等程度となると本願の発明者は予想していた。しかしながら、予想に反し後者では前者の場合よりも原料油の転化率が低下することがあることが判明した。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、減圧軽油のみからなる留分を水素化処理して得られた留分のみを流動接触分解用原料油として用いた場合と比べて、転化率が同等以上となる、減圧軽油と軽質油からなる留分を水素化処理して得られる流動接触分解用原料油、及び前記流動接触分解用原料油を用いた流動接触分解方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、以下の態様を有する。
[1] 350℃以下で留出する留分の総体積に対する350℃以上で留出する留分の総体積の比率が0.3以上である留分Aの1~60体積%と、減圧軽油の40~99体積%からなる留分を水素化処理して得られる、流動接触分解用原料油。
[2] 前記流動接触分解用原料油の総体積に対する340~400℃で留出する留分の含有量が20~50体積%である、[1]に記載の流動接触分解用原料油。
[3] 前記留分Aは、原油を常圧蒸留して得られる直留軽油留分を含む留分Bを含み、前記留分Bの総体積に対する直留軽油留分の含有量が80~100体積%である、[1]又は[2]に記載の流動接触分解用原料油。
[4] [1]~[3]のいずれかに記載の流動接触分解用原料油を含む原料油を流動接触分解装置で処理する、流動接触分解方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、減圧軽油のみからなる留分を水素化処理して得られた留分のみを流動接触分解用原料油として用いた場合と比べて、転化率が同等以上となる、減圧軽油と軽質油からなる留分を水素化処理して得られる流動接触分解用原料油、及び前記流動接触分解用原料油を用いた流動接触分解方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る流動接触分解用原料油の製造方法を示す模式図である。
流動接触分解装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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