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公開番号2024053511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022167964
出願日2022-10-03
発明の名称袋ごと燃やす藁燃料
出願人細川製畳株式会社
代理人
主分類C10L 5/44 20060101AFI20240408BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】 稲藁の取り扱いを容易にすることにより、藁を燃料として有効利用する。
【解決手段】 可燃性にのシートからなる直方体形状の袋または箱の内部に、底面から部位ごとに分別した稲藁を3層に構成して充填する。その際、上段5には、稲藁の穂先を充填し、中段4には、稲藁の穂先と茎元の混合物を充填し、下段3には、稲藁の葉片と葉鞘の少なくともいずれかを充填する。また、底面の四隅の、底面に垂直な方向には、稲藁の最も太い部分である茎元の少なくとも1本を束ねた柱状部材2a、2b、2c、2dを配する。これによって下からの着火が容易で、容易に全体が燃焼して、一定量の炎が得られ、しかも上下方向からの外力で潰れることが少ない燃料を提供できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
可燃性のシートを四角柱形状に成形してなる容器の内部に、稲藁を充填してなる燃料において、前記容器の側面が交差する四つの稜の部分に、前記稲藁の最も太い部分である茎元の少なくとも1本からなる柱状部材が配され、底面からの高さ方向を領域を、上段、中段、下段に3分割し、上段には、稲藁の穂先が充填され、中段には、稲藁の穂先と茎元の混合物が充填され、下段には、稲藁の葉片と葉鞘の少なくともいずれかが充填されてなることを特徴とする燃料。
続きを表示(約 55 文字)【請求項2】
前記の稲藁は、含水率が10%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の燃料。

発明の詳細な説明【秘術分野】
【0001】
本発明は、燃料に関わるもので、特に可燃性のシート状材料からなる袋または箱に稲藁を充填した燃料に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年の稲作においては、農業の機械化のため、収穫作業にはコンバインを用い、根元から刈り取った稲の穂先から、籾の分離、つまり脱穀を行い、残りの藁の部分は、ディスクカッターにより細かく裁断され、そのまま圃場に散布される場合がある。散らばった藁は、土壌に鋤き込まれ、肥料として利用される。
【0003】
裁断しないで結束し、次のような用途に供されることもある。
(1)堆肥の原料 (2)畜舎の敷き藁 (3)家畜の飼料 (4)雑草や外注に発生を抑制し、地面の保温のための農業用マルチ (5)注連縄などの工芸品 (6)畳床
【0004】
また、稲藁は、前記の他に燃料としても用いられる。特に鰹のたたきなどでは、切身の表面を稲藁を燃焼させた火炎で炙ると、鰹の生臭さを消し、稲藁の風味が、鰹の旨みを、より一層引き立てると言われている。
【0005】
稲藁は、着火が容易であるという特徴から、バーベキューのような屋外での調理でも有用であると考えられる。しかし、ガスコンロ用のバスボンベなどと異なり、
(1)ホームセンターなどで販売されていない。(2)自宅での稲藁の管理が困難である。(3)持ち運びに際して、服や自動車の内部が、藁屑などで汚れる。(4)稲藁の内部に害虫が潜んでいる可能性がある。
そのような問題点があるため、稲藁を燃料として調理に用いるには課題がある。
【0006】
一方で、再生可能なエネルギー源として、各種のバイオマス燃料が注目されていて、たとえば、特許文献1には、草本類の萱、葦、芒、稲藁、籾殻、タバコの茎、トウモロコシの茎、大豆の枝葉、小豆の枝葉、トマトの枝葉は、収穫した状態から水分を蒸発させて乾燥させ、含水率を5%から10%の範囲になるようにし、裁断して短冊片とし、更にこの短冊片を粉砕してペレット直径の1/2の網目を通過する大きさにする。粉砕された萱、葦、芒、稲藁、籾殻、タバコの茎、トウモロコシの茎、大豆の枝葉、小豆の枝葉、トマトの枝葉は、ペレタイザー〈ペレット成形機〉により低温成形温度でペレット状に成形して、前記ペレットの直径は、4から25mmとした、燃料用草本ペレットが開示されている。しかし、ここに開示されている燃料用草本ペレットは、製造工程が複雑で、藁を燃料化するための課題には、十分対応していないと考えられる。
【0007】
また、特許文献2には、木質系バイオマスの含水率を15から50質量%、好ましくは20から40質量%に調整し、該含水率を調整した木質系バイオマス100質量部と廃油30から300質量部とを混合することを特徴とする、固体燃料の製造方法が開示されている。しかし、ここに開示されている固体燃料は、稲藁よりも着火が困難な木質系バイオマスに、油分を添加することで、着火を容易にしたものと考えられ、前記の課題に対応したものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実用新案登録第3187902号公報
特開2011-116908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、前記の課題に鑑み、稲藁の取り扱いを容易にすることにより、藁を燃料として有効利用することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、稲藁を活用した燃料の構造を、鋭意検討した結果、本発明をなしたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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