TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024065763
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174779
出願日2022-10-31
発明の名称電気接点用グリースの製造方法、電気接点用グリース、電気部品の製造方法および電気部品
出願人アルプスアルパイン株式会社,株式会社ハーベス
代理人個人,個人,個人
主分類C10M 177/00 20060101AFI20240508BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】リフロー工程後において電気接点の良好な電気的接触を安定に維持することができ、低温における電気的接触や摺動耐久性等の特性が良好な電気接点用グリースを提供すること。
【解決手段】分子量分布に幅のあるポリマーからなる原料オイルを加熱または減圧して低分子量成分を蒸発させ改質ベースオイルを製造する第1工程S11と、前記改質ベースオイルにフィラーを添加してグリースを製造する第2工程S12と、を含むことを特徴とする電気接点用グリースの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
分子量分布に幅のあるポリマーからなる原料オイルを加熱または減圧して低分子量成分を気化させ改質ベースオイルを製造する第1工程と、
前記改質ベースオイルにフィラーを添加してグリースを製造する第2工程と、を含むことを特徴とする電気接点用グリースの製造方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記原料オイルは、重量平均分子量が4,100以下のパーフルオロポリエーテルであり、
前記改質ベースオイルは、重量平均分子量が4,200~4,800のパーフルオロポリエーテルである請求項1に記載の電気接点用グリースの製造方法。
【請求項3】
前記改質ベースオイルを構成する前記パーフルオロポリエーテルの分子量範囲は2,000~13,000である請求項2に記載の電気接点用グリースの製造方法。
【請求項4】
電気接点用グリースは、260℃まで加熱したときの重量減少率が10%以下である請求項1に記載の電気接点用グリースの製造方法。
【請求項5】
前記フィラーは、ポリテトラフルオロエチレンからなる微粒子である請求項1に記載の電気接点用グリースの製造方法。
【請求項6】
重量平均分子量が4,200~4,800であるパーフルオロポリエーテルからなる改質ベースオイルと、
フィラーと、を含有することを特徴とする電気接点用グリース。
【請求項7】
前記パーフルオロポリエーテルの分子量範囲が2,000~13,000である請求項6に記載の電気接点用グリース。
【請求項8】
260℃まで加熱したときの重量減少率が10%以下である請求項6に記載の電気接点用グリース。
【請求項9】
前記フィラーは、ポリテトラフルオロエチレンからなる微粒子である請求項6に記載の電気接点用グリース。
【請求項10】
はんだ付け部を有する電気製品の製造方法において、
重量平均分子量が4,200~4,800のパーフルオロポリエーテルからなる改質ベースオイルおよび前記改質ベースオイルに添加されたフィラーからなる電気接点用グリースを電気部品の電気接点部に塗布する塗布工程と、
前記電気部品をリフロー炉に入れてはんだの融点以上まで加熱するリフロー工程と、を有することを特徴とする電気部品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器における摺動接点の潤滑に用いられる、電気接点用グリースの製造方法、電気接点用グリース、はんだ部を備えた電気部品の製造方法およびはんだ部を備えた電気部品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
シリコーン油を基油とするグリースは、スイッチなどの摺動接点の潤滑を目的として使用され、安定した特性を示す点において優れている。しかし、アークが発生する回路において、シリコーンの低分子量成分が蒸発・酸化することにより絶縁物であるシリカ(SiO
2
)を生成して、接触障害を招く虞があるという問題がある。このため、シリコーンを含まない、シリコーンフリーの電気接点用グリースが求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂微粒子と、パーフルオロポリエーテル系オイルとを混合した接点用の潤滑剤(グリース)が記載されている。同文献には、グリースの塗布によるコネクタの導電性および摺動耐久性を改善するために、官能基を有さないパーフルオロポリエーテル(A)と、末端に少なくとも1つの官能基を有するフルオロポリエーテル化合物(B)と、を用いること、が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-019278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、近年、環境問題への対応として鉛フリー化が進み、電気部品の基板へのはんだ付けには、従来の鉛入りはんだに比べて融点の高い鉛フリーはんだが使用されるようになっている。このため、リフローはんだ(蒸着はんだ)付け工程の温度が従来よりも高くなり、当該リフローはんだ付け工程(以下、適宜、リフロー工程という)においてグリースの基油(ベースオイル)として用いられるパーフルオロポリエーテルが気化しやすくなっている。基油の気化によってフィラーの割合が高くなると、グリースの粘度が高くなり、接点における電気的接触の不安定化を招くという問題が生じる。他方、リフロー工程における基油の気化を抑えるために、重量平均分子量が高い基油を用いると、低温における電気的接触および摺動耐久性が低下するという問題がある。
本発明は、リフロー工程後において電気接点の良好な電気的接触を安定に維持することができ、低温における電気的接触や摺動耐久性等の特性が良好な電気接点用グリースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上述した課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
分子量分布に幅のあるポリマーからなる原料オイルを加熱または減圧して低分子量成分を気化させ改質ベースオイルを製造する第1工程と、前記改質ベースオイルにフィラーを添加してグリースを製造する第2工程と、を含むことを特徴とする電気接点用グリースの製造方法。
原料オイル中の低分子量成分を除去して改質ベースオイルとする第1工程の後に、改質ベースオイルにフィラーを添加する第2工程を行うことで、リフロー工程による粘度上昇が少ないグリースを製造することができる。
【0007】
前記原料オイルは、重量平均分子量が4,100以下のパーフルオロポリエーテルであり、前記改質ベースオイルは、重量平均分子量が4,200~4,800のパーフルオロポリエーテルであってもよい。
【0008】
重量平均分子量が4,200~4,800であるパーフルオロポリエーテルからなる改質ベースオイルと、フィラーと、を含有することを特徴とする電気接点用グリース。
【0009】
はんだ付け部を有する電気製品の製造方法において、重量平均分子量が4,200~4,800のパーフルオロポリエーテルからなる改質ベースオイルおよび前記改質ベースオイルに添加されたフィラーからなる電気接点用グリースを電気部品の電気接点部に塗布する塗布工程と、前記電気部品をリフロー炉に入れてはんだの融点以上まで加熱するリフロー工程とを有することを特徴とする、電気部品の製造方法。
【0010】
はんだ付け部を有する電気部品において、重量平均分子量が4,200~4,800のパーフルオロポリエーテルからなる改質ベースオイルおよび前記改質ベースオイルに添加されたフィラーからなる電気接点用グリースが電気接点部に塗布されていることを特徴とする電気部品。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本製紙株式会社
固形燃料
14日前
ENEOS株式会社
潤滑油組成物
15日前
三菱重工業株式会社
発電システム
25日前
個人
反応設備の構造
18日前
日清オイリオグループ株式会社
非食用油脂組成物
8日前
株式会社開発コンサルティング
廃棄物を原料とする固形燃料
8日前
本田技研工業株式会社
燃料製造システム
1か月前
株式会社千輝
廃棄物の油化方法および油化装置
25日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
1か月前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
1か月前
JFEスチール株式会社
コークス炉の操業方法
1か月前
日本製鉄株式会社
ベンゾールスクラバーの洗浄方法
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
転がり軸受
18日前
太平洋セメント株式会社
固体燃料の製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
原燃料炭材の製造方法
1か月前
太平洋セメント株式会社
固体燃料の製造方法
18日前
東芝エネルギーシステムズ株式会社
合成燃料製造システム
15日前
三菱重工業株式会社
燃料合成システム、及び、燃料合成方法
1か月前
株式会社エコ・マイニング
固形燃料及び圧縮・整粒機
24日前
トヨタ自動車株式会社
グリース組成物
18日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
熱伝導性グリース組成物
今日
個人
森林資源の活用システム及び森林資源の活用方法
24日前
株式会社エコ・マイニング
固形燃料の製造方法及び固形燃料
24日前
JFEスチール株式会社
フェロコークス用成型物の製造方法
28日前
日鉄環境株式会社
安水用油水分離剤、油水分離方法、及びタール付着抑制方法
15日前
国立大学法人九州大学
炭素繊維用メソフェーズピッチ及びメソフェーズピッチ系炭素繊維の製造方法
21日前
JFEスチール株式会社
成型コークスの製造方法および成型コークスの製造装置
7日前
出光興産株式会社
バイオマス固体燃料及びバイオマス固体燃料の製造方法
15日前
メキシケム フロー エセ・ア・デ・セ・ヴェ
方法
1か月前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
多目的オキシピリジノン及びその機能的使用
29日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
多目的オキシピリジノン及びその機能的使用
29日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
多目的オキシピリジノン及びその機能的使用
29日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
多目的オキシピリジノン及びその機能的使用
29日前
花王株式会社
金属加工油用基油、及び不水溶性金属加工油組成物
7日前
株式会社ダイセキ
可燃性廃棄物を再生可能エネルギーとして利用するシステム、発電用システム、燃料製品の製造方法及び燃料製品
1か月前
ユニバーシティ オブ ワイオミング
石炭を高価値製品に精製するための系及び方法
1か月前
続きを見る