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公開番号2024056162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022162880
出願日2022-10-11
発明の名称高炉用原料製造装置及び高炉用原料製造方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C10B 47/20 20060101AFI20240416BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】フェロコークス等の高炉用原料の品質及び生産性を高めることが可能な高炉用原料製造装置及び高炉用原料製造方法を提供する。
【解決手段】乾留炉1に装入された成型物を乾留して高炉用原料を製造する高炉用原料製造装置であって、乾留炉1に連通するように乾留炉1の側壁部80に接続され、乾留炉1の内部に装入される成型物のうちの粉体を回収するダクト90と、側壁部80に対して下端部を中心として回動可能に設けられた蓋部92と、を有しており、下端部を中心として回動して乾留炉1の内部側に向かって開くことによって乾留炉1とダクトを連通する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
乾留炉に装入された成型物を乾留して高炉用原料を製造する高炉用原料製造装置であって、
前記乾留炉の内部と連通可能に前記乾留炉の側壁部に接続され、前記乾留炉に装入される前記成型物のうちの粉体を回収するダクトと、
前記側壁部に対して下端部を中心として回動可能に設けられた蓋部と、を有しており、
前記蓋部は、前記下端部を中心として回動して前記乾留炉の内部側に向かって開くことにより前記乾留炉と前記ダクトを連通する
高炉用原料製造装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記乾留炉の側壁部における前記蓋部よりも上側であって、かつ、前記乾留炉の上下方向から見て前記蓋部の少なくとも一部と互いに重なり合う位置に設けられ、前記成型物を前記乾留炉に装入する装入シュートを更に有しており、
前記蓋部は前記ダクトを開放した状態で、前記装入シュートから前記乾留炉に装入される前記成型物のうちの粉体を受け止めると共に前記ダクトに向かって流動させるように構成されている
請求項1に記載の高炉用原料製造装置。
【請求項3】
前記ダクトは、前記粉体を通す篩を有しており、前記篩を介して前記粉体を回収するように構成されている
請求項1に記載の高炉用原料製造装置。
【請求項4】
前記ダクトは、前記粉体を通す篩を有しており、前記篩を介して前記粉体を回収するように構成されている
請求項2に記載の高炉用原料製造装置。
【請求項5】
前記篩の外周縁部の一部分は前記蓋部の上端部に連結され、かつ、
前記篩の中心を挟んで前記外周縁部の一部分とは反対側に位置する前記篩の外周縁部の他の部分は、前記ダクトの内壁面のうちの上側の内壁面に前記ダクトの長手方向に沿って移動可能に連結されている
請求項3に記載の高炉用原料製造装置。
【請求項6】
前記篩の外周縁部の一部分は前記蓋部の上端部に連結され、かつ、
前記篩の中心を挟んで前記外周縁部の一部分とは反対側に位置する前記篩の外周縁部の他の部分は、前記ダクトの内壁面のうちの上側の内壁面に前記ダクトの長手方向に沿って移動可能に連結されている
請求項4に記載の高炉用原料製造装置。
【請求項7】
前記ダクトを閉じた状態からの前記蓋部の開き角度は60°以下である
請求項1に記載の高炉用原料製造装置。
【請求項8】
前記蓋部を開いた状態において、前記篩と水平面との成す角度が30°以上である
請求項3に記載の高炉用原料製造装置。
【請求項9】
前記蓋部を開いた状態において、前記蓋部の上端部と前記装入シュートの開口部における下端部との前記乾留炉の高さ方向での距離d、及び、
水平方向での前記蓋部の上端部と前記蓋部の下端部との距離w2が、前記乾留炉の奥行方向の内寸W1に対してそれぞれ下記式を満たす
請求項2に記載の高炉用原料製造装置。
0.2≦d/W1≦0.5
0.35≦w2/W1≦0.55
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれか一項に記載の高炉用原料製造装置を用いて高炉用原料を製造する高炉用原料製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成型コークス、特にフェロコークス等の高炉において使用される高炉用原料製造装置及び高炉用原料製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化の観点から、鉄鋼業界においてCO

ガスの発生量の低減が求められている。このため、化石燃料の使用量の削減が急務となっている。鉄鋼業においては、高炉内で鉄鉱石を炭素(石炭をコークス炉で乾留して製造したコークス)で還元することにより、溶銑を製造している。そして、コークス原単位の低減のため、フェロコークスを高炉用原料として用いる技術の開発が行われている。フェロコークスは、石炭に鉄鉱石を一定量混合して塊成化した後、乾留処理を施すことでコークス中に微細な金属鉄粒子を分散させたものであり、金属鉄の触媒作用によりコークスの反応性を高めた成型コークスである。
【0003】
フェロコークスの乾留方法として、竪型の乾留炉を用いる方法が提案されている。特許文献1には、上部に乾留ゾーン、下部に冷却ゾーンを有する竪型乾留炉が開示されている。竪型乾留炉におけるフェロコークスの製造方法は、装入装置を用いて炭素含有物質と鉄含有物質とからなる成型物を竪型乾留炉に装入する装入工程と、乾留ゾーンにおいて加熱ガスを吹き込むと共に成型物を乾留しフェロコークスを製造する乾留工程と、冷却ゾーンにおいて冷却ガスを吹き込むことでフェロコークスを冷却する冷却工程と、竪型乾留炉の炉頂部の排出口から炉内ガスを排出する炉内ガス排出工程と、冷却ゾーン下部からフェロコークスを排出するフェロコークス排出工程とを有している。
【0004】
乾留工程では、乾留ゾーンの中間部分の低温ガス吹き込み羽口から低温ガスを、乾留ゾーンの下部の高温ガス吹き込み羽口から高温ガスを、それぞれ炉内に吹き込むことで成型物を加熱する。冷却工程では、冷却ゾーンの下部の冷却ガス吹き込み羽口から冷却ガスを吹き込むことで、フェロコークスの冷却を行う。
【0005】
ここで、フェロコークスの生産量を増加させるためには、竪型乾留炉の容積を大きくする必要がある。一般的に、装入物は、斜めに傾いた装入シュートを用いて斜め方向を装入方向として装入されるが、加熱ガスおよび冷却ガスは、竪型乾留炉の奥行方向(装入物の装入方向の水平成分に平行)に噴射されるため、ガスを炉内中央部まで浸透させるには奥行方向の内寸を一定以下に抑える必要がある。よって、竪型乾留炉は奥行方向に比べて炉幅方向(乾留炉横断面において奥行方向と直交する方向)を長い内寸として構成し、大きな容積を確保している。
【0006】
また、特許文献2には、材料の均一装入(搬送)方法として、搬送路の幅方向中央部から出口側へ向かって放射状に下る傾斜面を有する分散誘導部を設けることで、材料を放射状に分散させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-57970号公報
特開2011-162271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
成型物は、シュートを介して乾留炉に供給される。この際、成型物は、シュートの壁面と衝突する等によって砕け、その一部が粉体となる。すなわち、成型物は、粒状物と、当該粒状物よりも体積が小さい粉体と、を含んでいる。
【0009】
粉体は、粒状物同士の隙間を通って沈降する。したがって、成型物は、粒状物層(上層)と粉体層(下層)の2層に分離した状態で乾留炉に供給される。したがって、粒状物は、シュートから乾留炉に供給される際に粉体よりも遠くに堆積され粉体は、シュート側に堆積される。
【0010】
乾留炉に成型物が供給されると、安息角に応じた堆積物の斜面が形成される。したがって、粉体は、堆積物の斜面に到達すると、その斜面を伝ってシュートの開口側に移動して静止する。特に粉体が堆積物の斜面の上方に到達すると、その斜面が急峻となるため、粉体がよりシュートの開口側に移動する傾向がある。これに対して粒状物は、粉体よりも遠くに移動するため、その多くは堆積物の頂点の近傍に到達する。すなわち、粒状物は、堆積物の斜面に一様に供給される。
(【0011】以降は省略されています)

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