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公開番号2024051414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157570
出願日2022-09-30
発明の名称潤滑油基油、グリース基油、およびグリース組成物
出願人新日本理化株式会社
代理人
主分類C10M 105/36 20060101AFI20240404BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】
潤滑油基油、特にグリース基油として低温流動性、高粘度指数、高引火点、および耐熱性を付与することができ、かつ、バイオマス由来原料から得られるグリース基油を用いたグリース組成物にすることで、二酸化炭素排出量を抑制することができるグリース基油、およびグリース組成物を提供すること。
【解決手段】
一般式(1)
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024051414000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">20</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> [式中、kは7または8を表し、nは7~9の整数を表し、mは5~7の整数を表す。]
で表されるジエステル化合物のバイオマス度が80%以上であって、該化合物を含有することを特徴とする潤滑油基油とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(1)
TIFF
2024051414000007.tif
20
170
[式中、kは7または8を表し、nは7~9の整数を表し、mは5~7の整数を表す。]
で表されるジエステル化合物のバイオマス度が80%以上であって、該化合物を含有することを特徴とする潤滑油基油。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
潤滑油基油が、グリース基油である、請求項1に記載の潤滑油基油。
【請求項3】
一般式(1)で表されるジエステル化合物のkが7または8、nが7または9、およびmが5または7である、請求項2に記載のグリース基油。
【請求項4】
一般式(1)で表されるジエステル化合物の含有量が、80質量%以上である、請求項2または請求項3に記載のグリース基油。
【請求項5】
請求項2または請求項3のいずれかに記載のグリース基油および増ちょう剤を含有することを特徴とする、グリース組成物。
【請求項6】
請求項4に記載のグリース基油および増ちょう剤を含有することを特徴とする、グリース組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油基油、グリース基油、およびグリース組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
潤滑油基油は、その用途、使用される装置や機械の違いにより、様々な粘度の潤滑油基油が用いられ、その使用温度も低温から高温に至るまで様々である。そのため、潤滑油基油として広範囲の温度領域で使用できるためには、低温流動性や耐熱性に優れていることが必要である。また、高温時の粘性低下による潤滑性不足、低温時の粘度増加による装置や機器の運転効率の低下を避けるため温度による粘度変化が少ないこと、即ち、高い粘度指数を有することが必要である。
【0003】
従来、潤滑油基油としては安価で入手容易な鉱物油系基油が主に使用されてきたが、耐熱性に乏しく、引火点が低く、粘度指数が低いため、最近では基本要求特性が厳しい用途においては粘度指数が高く耐熱性に優れる合成炭化水素や有機酸エステル類等の合成潤滑油基油が主に用いられている。
【0004】
特に有機酸エステル系潤滑油基油は、長寿命(耐熱性に優れる)、使用温度範囲が広い(流動点が低い、粘度指数が高い)、潤滑性が高い、揮発性が低いなどの長所を有している。現在、有機酸エステル系潤滑油基油は、ジェットエンジン用潤滑油基油、ガスタービン用潤滑油基油、コンプレッサー用潤滑油基油、機械チェーン用潤滑油基油、油圧作動用潤滑油基油、ギヤ用潤滑油基油、軸受油用潤滑基油、グリース基油等の分野にも使用されるようになってきた。
【0005】
上記有機酸エステル系潤滑油基油としては、脂肪族二塩基酸と一価アルコールの反応から得られるジエステル(以下、ジエステル化合物という。)が開示されている(特許文献1~2)。
【0006】
しかしながら、潤滑油の使用条件および耐熱性、高引火点、低温流動性、高粘度指数などの基本要求特性は益々厳しくなっており、現状の有機酸エステル系潤滑油基油を高温条件で潤滑油基油として使用すると劣化により酸価の上昇やスラッジ分の生成など熱安定性の面で問題となるようになってきた。
【0007】
近年、自動車をはじめ、各産業で使用される電気機器や機械部品において、特に回転体を持つ機械部品には、潤滑油としてグリースが使用されており、グリースに対する要求として、特に、寒冷地においては、-40℃といった低温環境下となるため、低温環境下でも潤滑性を維持、向上することが求められている。
【0008】
グリース基油としては、鉱油、合成炭化水素系基油、エーテル系基油、シリコーン系基油、フッ素系基油、エステル系基油等の石油由来の基油が知られている。
【0009】
このためグリース基油として、引火点が高く、低温流動性、および耐熱性に優れ、かつ、粘度指数が高い有機酸エステル系潤滑油基油が求められている。
【0010】
近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、石油由来原料からの脱却が望まれており、バイオマスの利用が注目されている。バイオマスは、二酸化炭素と水から光合成された有機化合物であり、それを利用することにより、再度二酸化炭素と水になる、いわゆるカーボンニュートラルな原料である。昨今、これらバイオマスを原料としたバイオマス化学製品の実用化が急速に進んでおり、汎用化学品をこれらバイオマス原料から製造する試みも行われている(特許文献3~4)。
(【0011】以降は省略されています)

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