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公開番号2024051124
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024029085,2020005259
出願日2024-02-28,2020-01-16
発明の名称グリース組成物
出願人シェルルブリカンツジャパン株式会社
代理人個人
主分類C10M 169/06 20060101AFI20240403BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】 往復摺動するボールが介在した機械要素において、高荷重下においても、耐フレーキング性能を維持した往復摺動するボールが介在した機械要素の潤滑に使用する潤滑グリースの提供。
【解決手段】 基油(a)と、ジウレア化合物(b)と、アミド化合物(c)と、チオ亜リン酸化合物又はチオリン酸エステル化合物(d)と、を含むグリース組成物であって、前記ジウレア化合物(b)は、下式1で表される化合物であることを特徴とする、グリース組成物。
(式1)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024051124000020.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">14</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> (但し、R1及びR3は、炭素数が8~20である、非環式の脂肪族炭化水素基を示し、R2は、ジフェニルメタン基を示す)
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
基油(a)と、ジウレア化合物(b)と、アミド化合物(c)と、チオリン酸エステル化合物(d)と、下式2で表されるアミン化合物(f)と、を含むグリース組成物であって、
前記ジウレア化合物(b)は、下式1で表される化合物を含むことを特徴とする、グリース組成物。
(式1)
TIFF
2024051124000015.tif
14
170
(但し、R

及びR

は、炭素数が8~20である、非環式の脂肪族炭化水素基を示し、R

は、ジフェニルメタン基を示す)
(式2)
TIFF
2024051124000016.tif
24
145
(但し、R

は、炭素数5~18の、飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R

は炭素数2~3の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す)
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記ジウレア化合物(b)は、前記式1におけるR

及びR

が、炭素数が8~12である非環式の脂肪族炭化水素基、又は、炭素数が14~20である非環式の脂肪族炭化水素基、のいずれかであるジウレア化合物(b)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項3】
炭素数4~18の飽和若しくは不飽和の脂肪酸又はその金属塩(e)を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のグリース組成物。
【請求項4】
前記アミド化合物(c)が、下式3又は下式4で表されるアミド化合物(c)を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のグリース組成物。
(式3)
TIFF
2024051124000017.tif
16
168
(式4)
TIFF
2024051124000018.tif
15
170
(但し、R

は、炭素数15~17の、飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R

はメチレン基又はエチレン基を示す)
【請求項5】
前記チオリン酸エステル化合物は、下式6で表されるチオリン酸エステル化合物を含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のグリース組成物。
(式6)
TIFF
2024051124000019.tif
31
132
(但し、R

は、炭素数8~18の、飽和又は不飽和の炭化水素基、若しくは、炭素数6~18のアリール基を示す。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グリース組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に往復摺動するボールが介在した機械要素として、リニアガイド、ボールねじ、等速ジョイントなどが挙げられ、その使用環境は多岐に渡る。また、それらの機械要素において転がりと滑りが同時に起こりうる機構であり、潤滑環境は過酷である。このような条件において、転動部材の表面同士の接触は容易に起こりうる状況であり、接触が著しい場合には摩耗や焼き付きが生じる。
【0003】
そのような摩耗、焼き付きを防止し、機械要素を保護する方法として、潤滑油やグリースといった潤滑剤に極圧剤を添加するのが一般的である。極圧剤としては、硫黄系極圧剤、リン系極圧剤、硫黄―リン系有機化合物、モリブデン化合物等が知られている。これらの中でも有機系極圧剤は優れた極圧性能を示すことから、極圧剤の主流となっており、種々の潤滑油組成物に広く用いられている。
【0004】
例えば、特許文献1には、ウレア増ちょう剤、硫化ジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、二硫化モリブデン、ジチオリン酸亜鉛やチオホスフェートなどの硫黄―リン系極圧剤、脂肪酸アミドを含有することを特徴とするしゅう動型等速ジョイント用グリース組成物が、摩耗しやすく、異常振動などの不具合が起こりやすい部位の潤滑性を向上させる技術が開示されている。当該特許によれば、等速ジョイントにおいては誘起スラスト力の発生が等速ジョイントの耐久性の低下や車の異常振動、乗り心地の悪化などの課題があったが、当該特許を用いることで、摩耗を低減し、振動を抑制し、耐久性を向上させる技術が開示されている。
【0005】
特許文献2には、ウレア増ちょう剤、有機スルホン酸塩を含有することを特徴とするグリース組成物が、油膜の薄膜化により発生する金属疲労による剥離を油膜の厚膜化によらずに防止し、金属疲労による剥離寿命を延長する技術が開示されている。
【0006】
特許文献3には、ウレア増ちょう剤、ベンゾトリアゾール及び/又はその誘導体を含有することを特徴とする転がり軸受用グリース組成物が、油膜の薄膜化により発生する金属疲労による剥離を油膜の厚膜化によらずに防止し、剥離寿命を延長することができる技術が開示されている。
【0007】
特許文献4には、ウレア増ちょう剤、アルキルホスホロチオエート化合物、脂肪族アミン化合物を含有することを特徴とする軸受用グリース組成物が、耐フレッチング性を向上させる技術が開示されている。
【0008】
特許文献5には、ウレア増ちょう剤、ジチオカルバミン酸モリブデン、ジチオカルバミン酸亜鉛、亜鉛スルホネートを含有することを特徴とするグリース組成物が、高速高面圧下での潤滑においても金属接触を防ぎ、摩擦を低減する添加剤被膜を維持形成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2001-11481号公報
特開2003-321694号公報
特開2003-82374号公報
特開2008-239687号公報
特開2017-25189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1~5の潤滑剤やグリース組成物は、ある特定の条件や特定の機械要素においては、良好な耐摩耗性や被膜形成能を示すが、種々の高荷重下での往復摺動においても安定して全体的なバランスのとれた耐摩耗性能や被膜形成能を維持できる組成物の提供には至ってない。特に、種々の高荷重下での往復摺動によって発生するフレーキングに対する効果が、検討されておらず、不十分であるおそれがあった。
(【0011】以降は省略されています)

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